GM:じゃあ、プーのところに行くね?

フローラ:何でプー?

クレリア:ハチミツを集めている熊といったら、プーさんになるんじゃないですか?

GM:――さて。さらに森を進むとハチの巣がいっぱいあるところに出る。
   で、その下に熊が寝てるよ。

ラズリ:ハチがたくさんいるんじゃない?

クレリア:それは……怖いですねえ。

ラズリ:あたし虫は嫌いなのよ、虫は。

クロヌシ:つっこむか?

ガルフ:「起きろバカ熊!」
    と言って蹴飛ばしてからラズリの後ろに隠れる。

クレリア:「それが正義の味方のすることですか!」

ラズリ:「今日のガルフ、ちょっと強気」

クレリア:「強気? 人の後ろに隠れるのが強気なんですか?」

フローラ:「ボンと蹴るところまではね」

ラズリ:「いつもは100kmくらい逃げるんだけど今日は10mくらいだから」

クレリア「どーゆー正義の味方なんですか、一体ぃぃ!(叫)」 

ガルフ「弱者に対しては強い!」(断言) 

熊(プーさん):『なんだよ、うるさいヤツらだなあ』

GM:と、熊がむくっと顔を起こすよ。その顔は傷だらけだ(笑)。

ラズリ:ヤーさん熊?

オペリオ:(いきなり)「♪ある〜ひ♪」

ラズリ:「♪ある〜ひ♪」

オペリオ:「♪もりのなか♪」

フローラ:「♪もりのなか♪」

オペリオ:「♪くまさんに、であぁった♪」

プーさん:『……お前ら、冷やかしか?』

クレリア:「確かにそうかもしれない……」

プーさん:『何か用か?』

ガルフ:(びしっと指差して)「お前悪霊にとりつかれてんじゃないだろうな!」

プーさん:『あくりょう? 知らんな』

ガルフ:「嘘をつけ!(笑) 分かっているんだぞ、てめーが悪霊だってことは!」

クレリア:「あのー、ラズリさん。
      あの人ほっといていいですから、この辺で暴れているのは彼かどうか聞いてください」

ガルフ……誰も止めてくれないの?(←止めてほしかったらしい)

プーさん:『確かに俺はハチミツは食うけど、暴れた覚えはないぞ』

フローラ:「この辺に他の熊はいないの?」

プーさん:『いることはいるが、みんな大人しいはずだ』

GM:と、ここでみんな知力で判定してみよう。

クレリア:(コロコロ)成功。

フローラ:(コロコロ)成功。

ガルフ:(コロコロ)16はファンブルじゃないよね?(でも失敗)

GM:成功した人は後ろでガサガサッと音がする。

クレリア:振り返る。

フローラ:じゃあ、あたしも振り返る。

クロヌシ:刀を構えて振り返る。

GM:そうすると男が2人、だだだーっと逃げていくのが見える。

ガルフ:手裏剣は……なかったか、チッ。

GM:追いかけていいよ。

クレリア:ラズリさんの鷹で追跡できませんか?

ラズリ:追跡だけならOK。

ウィル:すず(ティンベル)に何が起きたのか聞かないと分からないのだが。
    ………老人だから気づかなかった(←判定に失敗した)。

クレリア:「ガルフさん、あの人たち悪人です。でも殺さないでくださいよ、何か聞けるかもしれませんから」

ガルフ:「そうか! 分かった!」(と言って走っていく)

ラズリ:「バシタカ! 行ってらっしゃい!」

クレリア:私も一応追いかけてみます。

ラズリ:歩いてく。鷹が追ってるから。

ガルフ:じゃあ、走っていくのオレだけ?

クロヌシ:熊はほっとくのか?

オペリオ:「♪くまのうた〜♪

フローラ:おもしろいね(冷たい)。

ガルフ:そうかあ?(笑)

フローラ:で、誰か動物としゃべれるヤツ、熊のところに残さない?

ラズリ:でもバシタカ向こうに行っちゃったから……。
    鷹がいなかったらあたし、戦闘力ゼロだよ。(必殺技が出せないため)

ガルフ:オレ、向こうに行っちゃっていないよ。

フローラ:じゃあ、ラズリと誰か戦闘力のあるヤツ。
     アタシは魔法使いだからもとより駄目。

クレリア:一応ありますけど……熊のところに戻ってくるんですか? すたすたと。 ラズリさんが残るんだったら残ってもいいけど……。

ラズリ:あたし、残るの?

GM:それは君が決めるの。

ラズリあんまり残りたくない……。

クロヌシ:熊のところに女ふたりじゃ駄目だろ。いざというとき困る。

ウィル:と言うか、鷹がいないとラズリは不安になるのではないか?

ラズリ:うんうん。

フローラ:でも誰か熊としゃべれるやつがいないと……。

クロヌシ:(ガルフを指差して)お前だよ。

ガルフ:もう行っちゃったもん。

クロヌシ:阿呆が。

クレリア:これはあくまで勘ですけど……熊は放っておいてもいいような気がする。

GM(その通り、熊は何もしないよ)

ガルフ:んー、オレもそんな気がするな。

クロヌシ:折角見つけたのに……。殺しても、いいだろう。 罰はあたらんよ。

GM:クロヌシ、残忍……。

ガルフ:オレは今こいつ(クレリア)に言われて悪人追いかけてるしなあ……。

GM:……悪人なの?(笑)

クレリア:悪人っていったんです、そうしたら絶対追いかけると思ったから。

クロヌシ:余計なことしやがって。

クレリア:いやぁ、だって一番足速いの彼でしょ?

ラズリ:じゃあ熊に住所聞いて――

GM:住所? 沈黙の森 5の35(口からでまかせ)。

ラズリ:5の35ね。

クロヌシ:分かるのか?(笑) ……後で殺しに行くぞ。

GM:全員、男たちの方を追うのだね。

 洞窟入口――

GM:鷹は速いね。着いたのは洞窟の入り口みたいなところ。

クレリア:じゃあ、そこまでですね。

ラズリ:鳥目だから。

ガルフ:(コロコロ)──よし、つっこんでいくのを思いとどまった(笑)。

ウィル:足の遅い人はそろそろ追いついていいのかね?

GM:いいよ。――で、洞窟の入り口だ。男2人はここへ逃げ込んだらしい。

ウィル:すずに中を覗かせる。

GM:中を覗くと、入り口のすぐ横にランプがある。

フローラ:あらびんどびんはげちゃびん。

ウィル:ちょっと待って、ティンベルがこういうのを見たらすぐ盗もうとするはずなんだが(盗癖があるため)。

ティンベル(ウィルのプレイヤー):(コロコロ)…意志判定に失敗したので盗む。

GM:盗んだのね(笑)。じゃあ、中は真っ暗だよ。

ウィル:すずは暗いところでも目が見えるからとりあえずランプは使わないだろうな。

ラズリ:鳥目が1匹いるのよ、鳥目が(笑)。

フローラ:「アタシ、カンテラとその油が1リットルあるわ」

ウィル:「こっちもあるぞ」

クレリア:「一応、持続光>の魔法使えますけど……」

フローラ:何なら<爆裂火球>があるけど?

ラズリ:そ、それは駄目(笑)。
     (オペリオの方を見て)あ、何か洞窟の歌を作曲してる(笑)。

ウィル:では、もったいないからティンベルに懐のランプを使うように指示する。

GM:盗んだのバレバレか。――じゃあ、ランプをつけるね。
   中は10m×10mくらいの広い部屋。ぱっと見たかんじ、扉とか穴とか、何もないよ。

クロヌシ:何もない?

GM:何もない。

フローラ:人もいない?

GM:人もいない。

ガルフ:「ば……馬鹿な……」

フローラ:よし! <生命力感知>だぁ。(コロコロ)……一応成功したから――

オペリオ:(突然)「♪ランラ ランラ ラン ぷぅ♪

GM:(無視して)じゃあ、壁の向こうから生命力が感知される。

ウィル:「じゃあ、ティンベルに探させよう」

ティンベル(ウィルのプレイヤー):技能は何使うの? 『探索』でいいの?

ガルフ:いいんじゃない?

ティンベル:(コロコロ)スカったよ。

GM:失敗? じゃあ、全然違うところをこんこんと叩く。

フローラ:「じゃあ、『賭博』で……」

クロヌシ:「賭をしてどーする」

フローラ:「一か八かで賭けるのヨ」(← 何を?)

オペリオ:「♪どうくつのうた〜♪

一同:(笑)

オペリオ:「♪洞窟の中でこだまするから♪」

ラズリ:なるほど。

クレリア:『探索』は『知力−4』で代用できますけど(←今までルールを調べていたらしい)。

ガルフ:(自分のキャラクターシートを見て)サイコロ3つ振って5以下を出せ、とオレに言うわけだね。

GM(誰も頭脳労働をお前に期待してないよ)

フローラ:(コロコロ)──やったあ、成功したぁ。

クレリア:(コロコロ)──成功しました。

GM:じゃ、壁の一部がガコンっと外れるようになっていることに気づく。

クレリア:外すのは力の強い人ですね。ではこのお二方に……。

ウィル:「行くぞ! せぇの……」(コロコロ)

クロヌシ:ガコッと……(コロコロ)──あーっ、ファンブル!!!

GM:じゃあ、君は岩の下敷きだ。
   で、壁の一部が外れて通路が出来る、と。

ラズリ:「クロヌシどこに行ったの? あ、あそこの盛り上がった部分が怪しい(笑)」

フローラ:「誰か乗ってみなさいよ」

クロヌシ:「ちょっと待てい! 声が聞こえんのか、こら!」

クレリア:「……あのう、全部見てたから、分かると思うんですけど……」

ガルフ:「じゃあ、皆さん、行きましょう。グッグッ」(と、上を踏んでいく)

クロヌシ:「ボケるのもいい加減にしろー!」

フローラ:ツッコミが誰もいない……。

ガルフ:オレは曲解しているんだよ。クロヌシはさっさと行ってしまったと思ってる(笑)。

GMダメージ1D6くらいあげようか?(笑)

クロヌシ:いらん! 自分で外した。はぁはぁ……。

GM:じゃ、奥に行こうか。

ガルフ:先頭、誰?

ウィル:すずでしょ。

クレリア:「可哀想に、私が変わりに――」

ラズリ:「犬がいる、犬が」

ガルフ:「じゃ、ポチとオレが……」

クロヌシ:「走って行くなよ」

ラズリ:「鎖でつなぎ止めとこ」

ガルフ:「そんなことせんでも『ポチ、ゆっくりいけ』って言えばいいんだよ」

ラズリ「そーじゃなくて、あんた! ガルフ!」(といってガルフの首を指す)

ガルフ:「あ、ここか(笑)。ここに首輪が付いているワケね」

クロヌシ:ガシャガシャ。

ラズリ:「はい、どうどう」(←それは馬だって)

ガルフ:誰が鎖を持ってんだ?

クロヌシ:力のあるヤツの方がいいだろ。

クレリア:首だから大丈夫ですよ。引っ張れば首がガクッとなるから。

ラズリ:……あたしの筋力、ガルフと同じなんだけど……。

クレリア:なーんだ。



第一話
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