ACT13.0[たとえばぼくがしんだら] 02

GM:みんなが見回りにいってる間、ヴァイスは何してるの?

エミリー(教会で怪我人の世話中):仮眠。

シュリ(診療所で怪我人の世話中):さいってー……。

ヴァイス:寝てないよッ! ……帝都に送る事件報告書とか、救援物資依頼の書類とか、書いてた。

GM:(それって今するべきことかなぁ……)ほう、それは思いつきませんでした。

シュリ:ヴァイスって、ホント肉体労働しないよね。祭りのときもそうだったし。

ユリア(『月の民』のところ):虚弱君なので。

エミリー:無能君かも。

シュリ:不能君でないことを祈ってるわ。

レイチェル(『古の民』のところ):きっと脱いだらケ〇タッキーのおじさんみたいな体をしてるんだろう。

ユリア:アレは蝶ネクタイであって、体ではないれすよ(笑)。

GM:──では時間が経過して、夜の9時ぐらい。見回りにいってた自警団の面々が、寮に帰ってくるよ。商店街にいってたのは、シアとカーキか。

ユリア:商店街は昇天してました。

フウゲツ:テンテテ、テテテテ、テンテン♪(笑点のテーマ)

シュリ:そっちなんだ。

GM:シアとカーキの報告です。誰かダイス振ってくれる?

ヴァイス:ん? (コロコロ)38。

GM:38%──商店街の品物の約4割が使い物にならなくなっていたらしい。

シュリ:コーラルおばさんがんばりすぎ。

ユリア:ダメになった商品にはことごとく銃弾の痕が。

シア:「怪我人が数名出ましたが、幸い死者は出なかったみたいです」

ヴァイス:「それは何より」

GM:元『ホフヌング』職員って人がいっぱいいるからね。戦闘訓練も受けてるし。

ヴァイス:……あ。

レイチェル:どうした。

ヴァイス:そういえば食糧庫の確認にいってない! すっかり忘れてた!

GM:(うんうんそうだね。早くしないと大変なことになるよ)──それから魔族ハーフのところにいったのはタンとブルーか。こいつらは帰ってきません。

ヴァイス&エミリー:は?

ユリア:喰われたんれすね。相手が魔族だけに。

エミリー:生け贄……?

シュリ:クロヌシが現れた→どうする→コマンド→たたかう。

フウゲツ:戦うのか。

ユリア:(ぼそっと)掘られました。

フウゲツ:いきなり特殊攻撃が発動したか……(恐)。

GM:それから……居住区にいったのはスリーアイか。居住区は一番死者が出た。広いってのもあるけど、戦闘経験のない人が多かったというのもあって、死者200人中100人が中央広場で、残りのほとんどが居住区。

ヴァイス:まあ……仕方ない、か。

エミリー:うちの息子を返してー!

GM:もちろんそういうのもあるだろうし。

ユリア:瓦礫に埋まったお母さんを助けようとしてる子供がいたりするんれすね。

GM:そうだね(笑)。

シュリ:でもお母さんははぐれお母さんになってしまっていた、と(ACT6.0ネタ)

エミリー:建物に被害は出てるんですか?

GM:そこそこは。

シュリ:壊滅的なダメージは受けてないんじゃない? ──……おばさんの周り以外。

GM:手榴弾の跡があったりするんかなぁ。

シュリ:ひとつの建物に誘い込んで、そこに手榴弾投げ込んだりしたから。ランボーのように。

GM:それからオーキッド(何とか『魔王の森』から生還)から『古の民』に死傷者がないこととレイチェルが残ること、それから『門』が開かないらしいことが告げられる。

ヴァイス:それが一番の問題だよな。救援物資の要請ができない。

フウゲツ:『結界石』をヒビ入ったヤツと交換したら、また亀裂ができるのではないか? そうすればそこから外に出れないこともないと思うが。

ヴァイス:てゆーか……『結界石』を外したら、『結界』が消えると思うから。それで、たぶん何とかなると思います。

フウゲツ:うむ。

GM:──とまあ、報告はこんなとこか。

ヴァイス:「シア、カーキ、スリーアイ、オーキッド、みんな疲れただろうから、今日はもう休んでくれていいよ」

スリーアイ:「リーダーは休まないのか?」

ヴァイス:「僕はまだ大丈夫だから」

カーキ:「とか言ってるワリに、目が半分閉じてるぜ?」

ヴァイス:「あ、はは。ダイジョブダイジョブ」

シア:「くー……」

カーキ:「……もう寝てるしよ」

エミリー:休むなら、こっち手伝ってほしいですぅ〜。

ヴァイス:戦って、そのすぐ後に見回りまでしてもらって、更に働けと?

レイチェル:そんなことを言ってる場合ではないだろう。死者も怪我人もまだいるのだし。

エミリー:こっちだって不眠不休でやってるだから。

シュリ:(優しい声で)エミリー、ちょっとぐらい休んだって、誰も文句は言わないって──あたし以外。──ガラガラ(戸を開けるゼスチャー)「アンタ、なにさぼってんの!」

レイチェル:わざわざ(笑)。

GM:しかもなぜか引き戸だし。

エミリー:自警団に他に回復魔法使える人はいないんですか?

GM:……シアが使えるね。思いっきり使えるね(笑)。

ヴァイス:だったらシアにはもうちょっとがんばってもらわないと!

シア:うにゃ?

シュリ:でも、シア自身が傷負ってるならそれは酷よね。

エミリー:あの……わたしも重傷一歩手前の怪我人だったんですけど。

シュリ:そこは……人徳の差じゃない?

エミリー:(涙)

GM:じゃあ、シアは教会へ手伝いにいくよ。

ユリア:あれ、シアってひょっとして白髪族(白い髪の、回復系魔法のエキスパート一族)れすか?

GM:そうだよ。正確にはハーフだけど。

ヴァイス:ウェイブさんの娘なんだから。

ユリア:でもほら、白髪族と思わせといて実は『エターナルマザー』だったりした人もいたし。

ヴァイス:げふぅ。

GM:──シアが教会で、カーキとスリーアイとオーキッドが寮で一時仮眠、だね。

ヴァイス:さて、これで帰ってきてないのはブルーにタンか。……ちょっと心配だな。見にいこうかな。
 

 オルドレース家──

ヴァイス:「フウゲツさーん」

フウゲツ:「おお、ヴァイス殿」

GM:ちっ、来やがったか、と。

フウゲツ:そうは思わないが(笑)。

ヴァイス:「ブルーとタンが戻ってこないんで……僕が様子を見にいってる間、寮の方よろしくお願いします」

フウゲツ:そっちか(笑)(←探しにいくように頼まれると思ってたらしい)。

ここにいないシュリ:ちょっと変化球投げてきたわね。

フウゲツ:「留守を預かるのはいいが……何をすればいいんだ?」

ヴァイス:「僕がいない間にタンとブルーが戻ってきたとき、僕がいないことを伝えてもらえれば。あと、報告も受けてもらえると」

フウゲツ:「……寮に書き置きしてくれば済むことではないのか?」

シュリ:てゆーか、寮に人いるんだから、一言言っていけば。

GM:誰にも何も言わずに出てきたんだよね?(笑)

ヴァイス:……うん。

シュリ:はあ……(ため息)。

フウゲツ:で……俺は書類を書いていればいいのか?

ヴァイス:書き方分かります?

フウゲツ:全然。──やっぱり俺が探しにいった方がいいんじゃ。

GM:フウゲツさんは信用できないってことですよ──と、スノウが(笑)。

ヴァイス:スノウ、そんなホントの──いやいや。

スノウ:ホントのって……(ちょっと間をおいて)──ひどいわヴァイス、そんなこと言うなんて!

ここにいないレイチェル:何を言ってるんだ、この娘は(笑)。



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