ネム:「シュリねーちゃんに、『うーん、おっとな〜!』って言われたよ」
エミリー:「??? 何のこっちゃシュリー!」
仕方がないので、自ら砦におもむくことにしたエミリー。
途中通った中央噴水広場で、レイチェルに声をかけられる。
レイチェル:「どうした」
シュリ:あ、自分から行動できるんだ……。
レイチェル:私を何だと思ってる。
シュリ:いや、命令がないと動けないのかなーって。
エミリー:「うちの三バカ見なかったですか?」
ユリア:うちのサンバ・カーニバル見なかった?
GM:違うだろ。
レイチェル:「いや、見てない」
エミリー:「やっぱり……。──実は教会が泥棒に入られて子供が行方不明に」
レイチェル:教会へ走る。
GM:あ、走るんだ。
レイチェル:ダメなのか?
GM:いや、てっきり車輪が出るモノかと。
シュリ:あたし、飛ぶかと思ってた。
ユリア:スケート靴で、足元を凍らせながら進むとか?
レイチェル:ローラーブレードみたいなのでいい……。
てなワケで、レイチェルは教会へ。
エミリー:じゃあそちらは任せて、わたしは砦へ向かいます。
エミリー:「おらー、起きろーシアー! ごすぅ!」
GM:何をするかね。
シュリ:今、あたしの他に誰がいるの?
GM:シア、カーキ、スリーアイ。この3人は砦で寝泊まりしてるからね。
エミリー:まさかカーキとシアは同じ部屋で……。
GM:ンなワケないやーね。
エミリー:なーんだ、ちぇ。
シュリ:「──で?」
エミリー:「子供が泥棒に入って、泥棒が誘拐されたのー!」
シュリ:(さらっと聞き流して)「起きたの何時?」
エミリー:「5時半」
シュリ:「じゃあ事件発覚はその5分後ぐらいでいいの?」
エミリー:「そう、ね……」
シュリ:「顔も洗わず子供起こしにいったのね……。──昨日寝たのは何時?」
エミリー:「11時です」
シュリ:「具体的に盗られたモノは?」
エミリー:「肉と野菜と──ってこれじゃ子供と変わらない……」
レイチェル:子供は肉に含んでしまってるのか……恐ろしい。
エミリー:いや、そーではなくて……。
シュリ:「何か怪しい形跡とかあった?」
エミリー:「キッチンのガラスが割られていた、かな……」
シュリ:「被害項目ガラス、と……。──ちょっと口開けて」
エミリー:「??? (口を開けて)あああ……」
シュリ:(覗き込んで)「はい、それじゃ捜査員出しときますねー」
エミリー:「なんでやー!!!」
シュリ:「捜査員出しますから、受付でお待ちください」(←あるのか、受付……)
ユリア:エミリーが捜査員だったりして(笑)。
エミリー:受付で待ってたら、捜査道具を渡されるのね……。
GM:じゃ、そういうことで。がんばれ、エミリー。
エミリー:なんでじゃ〜! シアの首ねっこつかんで、引きずっていきます。
GM:ああ、ますます言動がクレリア化していってるような……。
ユリア:宗教関係者はそうなるんだね。
GM:それから、勝手にシアを連れていかないよーに。
そこへ、ユリアがやってくる。
ユリア:(肉と野菜をムシャムシャ食べながら)「おはよーございまーすぅ!」
エミリー:「犯人は貴様かー! それはうちの食料ー!」
ユリア:「違います」
エミリー:孤児だからどこか行くアテもないだろうし……。友達も……友達ぐらいはいますよね……。
GM:そりゃ、いるだろう。
エミリー:「とにかく、教会へ帰ります。──シュリ、ユリア、行きますよ!」
ユリア:「あう〜、まだゴハン食べ終わってないですぅ〜」(歩きながらモグモグ食べてる)
GM:お行儀悪いぞ。
エミリー:首に縄かけてでも連れていきますッ!
シュリ:そこまでしなくても、ついていくってば。
シュリ:「レイチェル、来てたの」
レイチェル:(うなずく)
エミリー:「足跡チェーック! ──ってそういうのは最初にやれー!」(←ひとりボケツッコミ)
ユリア:「子供の足跡がいっぱいですね(笑)」
エミリー:「(三バカの)ベッドが使われた形跡は?」
一同:ベッドが使われた形跡ィ?
エミリー:いや、そういういやらしいのじゃなくて……。
GM:分かってる。──さっきも言ったけど、寝付いたのは確認しているし、シーツがくしゃくしゃになってる。
シュリ:ひとりひとり絞め落としてるんだから、トーゼンよね。
エミリー:違うのに〜!
一同:どーだか……。
エミリー:「わたし眠りが深いから、何も気づかなかったんですよね……。──シルヴァ様、何か気づきませんでした?」
シルヴァ:「いや、昨日は久しぶりにぐっすり寝たからねぇ……」
エミリー:(小声で)「ちっ、年寄りのくせに……」
シュリ:じゃ、現場検証してみますか……。ガラスは、大きく割られてる? それとも、小さく割って鍵を開けてる?
GM:窓は小さく割られているね。
シュリ:「事故か……」
一同:何でだー!(笑)
GM:あからさまに石が落ちているのに。
ユリア:「こんな小さな穴から入ったってことは……犯人は小人さんでうか?」
エミリー:何でそうなるのよ……。
シュリ:「石を使ってるってことは、プロの手口じゃないわね……」
エミリー:最近、この街で泥棒の被害にあったって話は?
GM:泥棒はないねぇ。教会で秘密裏に殺人が行われてるぐらいだ(笑)。
エミリー:そ……そそそそそ、そんなことはないですよ、はい。
シュリ:「キッチンを最後に使ったのは何時?」
エミリー:「えーと……夜ごはんの後片付けして、だから……9時半ですね。でも夜中に水飲みぐらいには来たかもしれないけど……でもそのときさらわれたのなら、物音ぐらい立てるだろうし……」
シュリ:子供たちは、個室じゃないよね?
GM:3〜4人部屋だね。行方不明のボッツ・ヤオ・キリーは4人部屋を3人で使っていた。
シュリ:一部屋まるごと──ということは犯人は部屋に恨みを持つ者……。
ユリア:あるいは、第4の住人がいた、とか……。
エミリー:いるかー! どげしぃッ!(蹴り)
シュリ:あと、現場から分かることってなんだろう……。
エミリー:子供部屋から出入りした形跡は?
GM:ないよ。
ユリア:子供が逃げないように鉄格子張りだから、そのへんはバッチリ!
エミリー:ちがーうッ!
シュリ:「──これ以上分かることがないなら、次は聞き込みね」
一同:「おう!」