ACT2.0[傷心]04

GM:では残った3人。60を基準に聞き耳判定。──3人とも成功? 村の入り口の方から、物音がした気がした。

ドモ・ルール:「警戒しつつ、行ってみよう」

ビオ:「気にしない」

ドモ・ルール:「おいおい」

ビオ:「仕方ないな、ついていくよ」
 

 村の入り口──

GM:ガラの悪そうな男たちがぞろぞろとやってきてるのが見える。

野盗1:「おいおい、しけた村だな……」

野盗2:「あ、こっちに死体があるっスよ」

ドモ・ルール:(物陰から覗いて)「さっき殺したヤツらの仲間か……。──また殺るか?」

ヴァンダイク:「放っておいていいだろう。どうせこの村には何もない」

GM:(コロコロ)えっと、向こうが気づいたようだよ。

野盗1:「おうおうおうおう」

ビオ:「何か用か?」

野盗1:「はあ? とぼけたこと言ってんじゃねーよ、出すモン出してもらおうか」

ビオ:「しょうがねーな」(と言いつつベルトをゆるめはじめる)

一同:おいおーい!(笑)

ビオ:冗談だ。

リトナ:ここで新しい能力を手に入れられるという発想はないのか?

ドモ・ルール:おお、そうかそうか。

ヴァンダイク:と言っても、所詮野盗だがな。

リトナ:牛歩戦術を覚えた(←それはヤトウ違い)。

ドモ・ルール:野盗の方が能力とか高そうなら身体を奪うことにしよう。今の宿主捨ててもいいし。

ビオ:「とりあえず、全員ぶっ殺しますか」

ドモ・ルール:「できれば殺すなよ」

ビオ:「たぶん無理だ(笑)」

ドモ・ルール:(ふとルールを見て)『MONDF』?

GM:今頃何を言ってるんだ(笑)。今回のキャンペーンは『F』だぞ。フォーでありファイナルでもある。

リトナ:そしてMONDである以上『不幸』の『F』であり、『腹痛』の『F』でもある。――『MOND腹痛』。

GM:イヤすぎる(笑)。

ヴァンダイク:そして『不潔』の『F』であり──

リトナ:『不埒な悪行三昧』の『F』でもある。

GM:それはお前たちのことだろう。

リトナ:それは否定できない。

ヴァンダイク:「彼らはうっかり我々に近づいてきた哀れな犠牲者だな。……まあ、食料を持っておるかもしれんし」

ドモ・ルール:「こちらから売ったケンカでもないしな」

ヴァンダイク:「我々は誇りある兵隊でもないし。生き残るためには、仕方のないことだ」

ビオ:「軽く蹴散らしてやろう」
 

 野盗と言っても、ドモ・ルールの魔法一発でやられてしまうような連中。

 ビオを交えた3人に勝てるはずもなく、あっという間に5人が切り伏せられてしまう。
 

ヴァンダイク:では降伏勧告だ。

ドモ・ルール:「持ってるモノを出してもらおうか(笑)」

GM:ロクなもの持ってないから奪いにきたのに。

ヴァンダイク:では、死ぬしかないな。サクッと。

リトナ:殺すのか。

ヴァンダイク:生死判定はしてもらおう。
 

 生死判定はあっさり失敗し、全員死んでしまった。
 

ビオ:生き残りはナシか……。

ドモ・ルール:まあ、死んでても能力は奪えるからOKだ。

GM:死体ベースでもいいしね。──で、どうするの? 今の宿主(若い女性/生)のままでいくのか、野盗の死体を新しい宿主にするのか。

ドモ・ルール:野盗は嫌だし死体も嫌だ。ビオに今の宿主の体を押さえてもらっておいて、その間に野盗の能力だけ奪おう。

ビオ:押さえておかなくても、指輪を外した瞬間気絶させればいいだろ?

ドモ・ルール:そうだな。じゃあ、そうしてくれ。──んで、途中で意識を取り戻したら、腹を殴れ。

リトナ:それは……人としてどうだろう? ……前回アルバスをやったオレが言うのもなんだけど。

ヴァンダイク:"人として魔族として”どうだろう(笑)。

ドモ・ルール:だがラーニングの機会を失うワケにはいかない。

GM:(プロローグのときにそういうのはやめろと言わなかったか?)
 

 こうして……ドモ・ルールは野盗から『拷問』の能力を奪い取った。

 一方、門の奥に向かったリトナは──
 

リトナ:「この先に、何があるんだ?」

GM:両側は切り立った崖になってる。そんなに高くはないけど、楽に登れそうでもない。

リトナ:ふむ。

GM:で、少しずつ幅がせまくなってて……行き止まり。崖が崩れてしまってるね。

リトナ:崩れてなくても、登れそうにない様子?

GM:そうだね、崩れてなくても、たぶん崖で行き止まりだったんだろうなと思われる。

リトナ:洞窟が埋まってる可能性もあるけど……ここは一回戻るか。

GM:さて、リトナも残りの人も門のところまで帰ってきたことにするよ。

リトナ:「──かくかくしかじかで、特に何があるというワケでもなかった」

ヴァンダイク:「そうか……」

ビオ:「もう先に進もうぜ。西へよ」

リトナ:「でも息子が<真なるアルカディア>を捜し求めてるなら、何か情報が聞き出せるかもしれないよ」

GM:(捜し求めてると言った覚えはないんだが(笑))

ヴァンダイク:「息子が現れるのを待とう」

リトナ:「そうだね。息子が現れるか、オヤジが倒れるか、どちらかを待てばいっか」

ヴァンダイク:「門……というか鉄格子が通れるようになって、息子が通って……──崖の奥で、息子が何かするのだろうか?」

リトナ:「崩れた奥に何があるのか分からないし。──というか、息子が崖の奥へいくのか、逆に、崖の奥の洞窟か何かに息子が閉じ込められててそこから出てくるのか……それすら分からない」

ビオ:あとどのくらいかかりそうなんだ?

GM:今のペースだと……(コロコロ)6日とか出たぞ。

ビオ:長いな……。

ドモ・ルール:「おっさんを、手伝おうかな……」

ビオ:「また怒られるぞ?」

GM:ヤスリを使って、老人が次に切るはずのヤツを切れば何も言われないよ。

ヴァンダイク:それだと狭いところに密集することになるからかなり滑稽な気もするが……仕方あるまいな。

リトナ:オレ、見とく。

GM:人数増やすなら、作業効率は一気に上がるね。



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