GM:ゴーヴァはどう? 前にも書いたけど、ホントはゴーヴァは破壊されてルーベルがPCになる予定だったんだけど。
サリース:てことは、アイオーンはシェオールのワントップになるはずだったってこと?
GM:そだね。……で、リューセ・ユナ・ヒイラギ・マフィ・ルーベルでアルバスを『恋愛シミュレーションゲーム』状態にしようかと思ってたのだ。
一同:(大笑い)
GM:ちょっとムリだったね。──ゴーヴァが最後まで生き残れたのはプレイヤーのおかげだ。
リューセ:ゼナとゴーヴァのコンビ、よかったもんね。
ゼナ:ゴーヴァも裏がほとんどありませんしね。
リューセ:反応がカワイイよね。中からマフィが言うことに手を振って否定するところとか。
GM:そーいうイミではマフィは変わりすぎだよね。……あれはどうなってるワケ?
アルバス:あれは、キャラを与えられたときどうすればいいか分からなかったんだ。8歳の女の子って言われてもなァって。で、参考にできるキャラがガンバとイリスしかいなかったから。
GM:アイツらを参考にしてもなァ……。
アルバス:マフィのあの性格は、『子供ならではの無邪気さ』を表現したかったんだが。
一同:………………。
GM:トパーズは?
リューセ:演じててだんだんワケ分かんなくなってた。それはリューセも同じなんだけど。
GM:ふむ。
リューセ:最初はね、ほえほえしたキャラでいいかな〜って思ってたんだけど、周りがアツイしね。
ガンバ:ユンケとかガンバとかね。
リューセ:(笑って)みんながアツイからそれにからんでいきたくて、だんだんほえほえしてられなくなっちゃった。
GM:結構ほえほえしてた気もするけどねー。
リューセ:トパーズは難しかった。……マフィが言うこと聞かないし。
アルバス:ん?
リューセ:最初は制御できてた気がするんだけど、反抗するようになって……最後の方なんかやりたい放題。
ガンバ:『アイオーンの軌跡』(chapter09・10)までだったんじゃない? いつの間にか「──ってアルバスにいちゃんが言ってた」ってイイワケしなくなってたし。
一同:そういえば……(笑)
どこか、「与えられたキャラだから」ってのがあったのかも(サリース)
リューセ:『アイオーン』って、冷たい印象があるんだよね。冷徹に任務だけをこなすっていう。
GM:GMとしては、そういう『任務』を放り出してでも自分の『信念』を貫く……そういう、組織に対する反逆者にしていこうかとも思ってたんだけどね、最初の方では。コイジィ・ニールが崩壊したりしたので、結局そうはならなかったけど。
リューセ:リューセとトパーズって、だんだん自分でもどっちがどっちが分からなくなってた。
ガンバ:戦闘能力も、ほとんど同じだしね。
リューセ:だから、差別化をはかるために『十六夜』振り回してたのよ(笑)。
GM:シェオールは、やっぱ難しかった?
サリース:そーねえ……。任務があったり戦闘のときとかは困らなかったけど、いざ自分で行動するとなると、どうすればいいか分からない。最初に与えられてた情報が、「ゼナパパを恨んでて」「任務を冷徹にこなす」だけだったから。
リューセ:もっと「俺にかまうな」って人かと思ってた。思ったよりしゃべるなァ、って。
アルバス:それはオレも思った。……プレイヤーのせいなんだろうけど。
サリース:そのへんの設定、全然なかったから……。
アルバス:それを決めるのはお前だよ。
サリース:……それでよかったの?
ガンバ:性格設定は自由だったんだよ。
GM:みんな似たようなものだったよ、最初は。「精神年齢8歳」とか「中に人が入ってるロボット」とか。
ガンバ:ゴーヴァは、「人が入ってる」ってのはどういう風に解釈してたの?
ゼナ:いや……誰か『封印』されてるのかなって。
ガンバ:ゼナのお母さんが『封印』されてる人型決戦兵器なのかと思ったけど、それじゃあまりにそのまんまだしね。
アルバス:『アイオーン』は難しかった……そういうことだな。
サリース:アンタにだけは言われたくなかったわ(笑)。
アルバス:キャラクターの割り振り決めて、9話・10話をやるまでほとんど時間なかったし。
ガンバ:晩ごはん食べるぐらいしかなかったよね。
アルバス:もうちょっと煮詰める時間が欲しかったな。
GM:9話・10話はしょーがないとしても、それ以外は十分時間があったはずだけど?
一同:う……。
サリース:どこか、「与えられたキャラだから」ってのがあったのかも。
GM:PCでもNPCでもない、不思議な存在だったワケだね、『アイオーン』は。
ガンバ:確か、GMの中で一応キャラを割り振ってたんだよね?
GM:うん。リューセがトパーズってのは変わらないけど、シェオールをゼナに(クロヌシとか寡黙な剣士が好きかと思ったから)、ゴーヴァをサリースに(ルーベルとの交代後、女性キャラってことでバランスがいいと思った)やってもらう予定だった。
アルバス:オレがマフィってのは決まってたのか?
GM:たぶんね。よく覚えてない。
ガンバ:てことは……わたいはカーをやるはずだったの? イロモノばっかりだね。
GM:そうだね……。
ガンバ:サリースがゴーヴァを演じてたら、憎たら……──全然違うキャラになってたんだろうね。
サリース:憎たらしいゆーな(笑)。
ガンバ:みんなにコキ使われてそう。「たるいから後ろ乗せろ」とかって。
リューセ:ありそうありそう。
GM:「ロボットのくせにそんなこともできないの?」とか。
アルバス:あっただろうな。
ガンバ:カーもぽこぽこ分裂して大変なことになったかもね。
アルバス:ひとり一体ずつカーを持つ時代が来るんだな。
GM:そういうこと考えると、この割り振りは正解だったのかもね。
外見は綾波に見せかけて……実は中身はアスカだったんだね(ガンバ)
GM:サリースはどうだろう?
リューセ:かわいそう……っていうか、いぢめられすぎ。PCが、じゃなくてプレイヤーが(笑)。
ゼナ:最初ほど暴走しなくなりましたよね。
サリース:このまま全員で暴走したらヤバイかな〜ってのもあったし。
アルバス:キャラクターとプレイヤーにギャップがありすぎたしな。悩む時間が長くて、まどろっこしいとこがあったのは確かだ。
サリース:う……。
アルバス:もっと即断実行のヤツだと解釈してたんだが。先走って、みんなに止められるような。……最初のイメージでは、サリースは『アルバス』みたいなヤツだと思ってた。
リューセ:なるほどォ……。そう言われてみれば、そうかも。
ゼナ:男の人を食っちゃわなくなったし。
リューセ:「好色」っていう特徴を生かすシチュエーションがなくなっちゃったよね〜。先生とヤッちゃえばよかったのに。
GM:え? エノクとラブラブしちゃったんじゃないの?(笑)
サリース:さあ……。
GM:登場当時はサリ×エノクってのを狙ってたんだけどね〜。エノクなら、サリースのこと受け止められるかなって。
ゼナ:ダメでしたね。なんかそれどころじゃなくなってたし。
GM:どこかで、自分の中の闇と向き合っちゃったんだろうね。
リューセ:回を追うごとに暗くなっていったしね。
GM:アスカタイプだね。
ガンバ:外見は綾波に見せかけて……実は中身はアスカだったんだね。