MOND REPLAYV

アルバス&ゴーヴァ:オードー、おつかれッ!

シェオール:シャ、シャレにならんぞ……。

GM:(君が余計なこと言ったからだぞ〜)

トパーズ:おしかったねー……。

マフィ:戦いが終わったあとゴーヴァにぶち込めば、エンディングには間に合うよ、きっと。

オードーのプレイヤー:あの……おら、何も残ってないんだけど……。

一同:

GM:斧をぶち込んで、オラクルが復活するんだな(笑)。

ユナ:見た目区別つかないから、平気平気。
 

  「また私を裏切って……また私、殺されるんだ……」
 

GM:んじゃ、戦闘続けよう。(コロコロ)イニシアティブ、24。

アルバス:(コロコロ)16だ(なげやり)。

一同:アルバス〜!

アルバス:だって、戦局がどうなってるかよく見てないんだ。仕方ないだろ。

シェオール:……ちゃんと見とけよ。

GM:ではトパーズに通常攻撃。

トパーズ:(ダメージを聞いて)カキン。

GM:お? ──んじゃ、ユナに攻撃魔法。(コロコロ)ファンブル!?

ユナ:らっきー。

GM:で、精神攻撃魔法を(コロコロ)アルバスに。

アルバス:(ダメージを聞いて)あ、それは全部はじいた。

GM:をを? なんか調子悪いな……。
 

 「イヤだ……イヤだイヤだイヤだ……」
 

シェオール:で、『消滅』の力だな。

GM:なんだ、まだ使ってほしいのか。しゃ〜ね〜なァ〜。

シェオール:つッ、使わなくていいなら、それでいいんだぞッ!

カー:さっきのファンブルのせいで使えないことにしてほしいカウ〜。

GM:ふむ……。じゃ、そうしよう。──で、そっちの番だね。
 

 「みんなで仲良く……生きていけると信じてたのに……」
 

シェオール:今度こそ、頼むぞ。

トパーズ:うん!
 

 『心』が傷を負っていってるのだろうか。

 精神体であるはずの『ソフィア』は、満身創痍となっていた。

 機械のような羽根はもげ、崩れた先から塵となって消えていく。

 リューセと同じ顔が、苦痛と悲しみでゆがみ、今にも泣きだしそうだ。
 

アルバス:(お前に泣き顔なんか、似合わない……。トパーズ、頼む……)「やれ!」
 

 自分の背丈より大きな剣をかつぎ、ゴーヴァを踏み台にしたトパーズが宙に舞う。

 『十六夜』が、『ソフィア』に振り下ろされる─――
 
 

 ──────ィィィン!
 
 

 金色の『虚無』が『終焉』を引き裂き──『終焉』は光となる────
 

マフィ:ダメージ、701点。

トパーズ:やった……んだ……。

GM:うん、『ソフィア』は……
 

 光の粒となり、粒は収束し……クリシュナと同じく『結晶体』となった。
 

ガンバ:『消滅』の結晶、GETだわさ!

リューセ:「終わった、ね……」

アルバス:「ああ」
 

 こうして……最後の戦いは、静かに終焉を迎えた………

アルバス:オードーは、カケラも残ってないのか?

GM:跡形もないね。斧が残ってるだけ。

サリース:ひょっとして、記憶すら残ってないとか。

GM:それはない。オードーは、いつまでも君たちの胸の中に。

ガンバ:斧があるなら、手垢をゴーヴァの中へ入れるだわさ。

GM:それって再生と言うより培養なんじゃ……。

リューセ:きこりを育てましょ〜。

GM:オードーのことはあきらめてください(あっさり)。──んで、『ソファア』がいた後ろに、巨大な扉があるのだが。

カー:鍵穴とかあるカウ?

GM:ないよ。凝った装飾がしてある、頑丈そうな扉だ。

アルバス:「調べられるヤツ、調べてこい」

サリース:「鍵穴、ないんだってば」

アルバス:「罠とか、調べることたくさんあるだろうが。……何のためについて来てるんだ、お前は」

サリース:「分かったわよ、もう……」
 

 サリースが扉に触れた瞬間、バチバチバチッと光が襲いかかった。
 

GM:ダメージいくよ。えーと、赤いダイスが千の位で……

サリース:死ぬ、それじゃ死ぬってば。

GM:ウ、ソ。(コロコロ)16点のダメージ。

カー:そういえば、回復してたカウ?

ガンバ:してないよ。ボロボロの状態で扉にフラフラ〜と近づいて、バフーンと吹き飛ばされたんだわさ。──さ、死亡判定かな?(ワクワク)

サリース:気絶判定よッッ! (コロコロ)ん、意識は保ってる。

アルバス:なら、もう一回ぐらいいけそうだな。

サリース:イ・ヤ・よ! ……やっぱこれは、『ヒーメル』かリューセなんじゃないかな……。

アルバス:オレ、ヤだぞ。

ユナ:にゅ。

GM:(アルバスは『ヒーメル』と『ネフィリム』のハーフだもんな……。ま、アルバス、リューセ、どっちでもいいんだけど)

リューセ:じゃ、ほえほえ〜っと扉に触れてみます。

GM:リューセが触れると、扉はほえほえ〜と開いていく。

ゼナ:どんな開き方ですか、ほえほえって(笑)。

リューセ:さ、中へ入ってみましょ〜!

GM:『輝石』でできた、円形の部屋だよ。ここまでは木の根も侵食してきてないみたいだ。

サリース:いかにも何か、ありそうね。

GM:床に『セフィロトの樹』が彫ってあって、『セフィラ』の部分に十字型のくぼみがある。

ガンバ:さっそく『クーア』をはめてみるだわさ〜!

GM:だがしかし、『クーア』は9個しかないのだな(笑)。

一同:そうだったァ〜!

ゼナ:残りの1個、どこにあるんでしょうね。

サリース:『クーア』を求めて、新たな旅に出発よッ!

アルバス:やれやれ、どこから探したものかな。

サリース:アルバス〜!

アルバス:覚えてるかどうか、判定してみよう。(コロコロ)残念ながら覚えてるようだ。では続いて言う気になるかどうか判定。(コロコロ)ちっ、成功してる。

GM:(ふう……)

アルバス:リューセを指差して…………それだけ。

サリース:アルバス〜!

アルバス:分かるだろ、それで。

ユナ:魔力感知してみる。(コロコロ)「リューセ、指輪に反応があるよ」

リューセ:(いつの間にか薬指にはめてた指輪を見て)「この、アルバスからもらったヤツ?(笑)」

アルバス:……いつからその指輪はオレがあげたことになったんだ?

リューセ:今決めたの。
 

 そしてそれが、公式設定だったりする(笑)。

 元々は、フレイヴスがアルバスに渡した指輪だったのだ。
 

ユナ:にゅ、解呪してみる。(コロコロ)成功してるよ。

GM:では指輪の中から『クーア』が出てきた。ぽろっと床に落ちる──

ガンバ:──その前にキャッチするだわさ〜! お宝お宝〜!

アルバス:くそ、負けるかッ!

ガンバ:(即決勝負して)わたいの勝ちだね。──さ、穴にはめてみるだわさ。

ゼナ:そだね。ボクのヤツはどこに入るのかなァ……。

GM:(…………はい?)

リューセ:たぶん、彫ってある文字の通りに入れないとダメだと思う〜。
 

 黙々とくぼみに『クーア』をはめ込んでいく一行。

 程なくして、10個の『クーア』があるべき場所に収まった。
 

GM:(……えーっと……)君たち……自分が何したか分かってる……?

ガンバ:(ふるふるっと首を横に振って)きっとあれだよ──『穴があったら入れてみたい』

アルバス:そうそう。

GM:(いや、だから……)

リューセ:ちゃんと『クーア』の文字に従ってはめたから、あってると思うよ。

GM:(そういう問題じゃなくて……)『大いなる遺産』、解放しちゃったんだぞ……

アルバス:あ、こんな簡単に解放できるモノなんだ。

GM:だって……『クーア』10個そろえるのも大変だし、ここの扉もめったなことでは開かないし……(ブツブツ)

ガンバ:勢いで、やっちゃったね。

GM:(はうう……)
 

 こうして……『大いなる遺産』はあっさりと解放されてしまったのだった……



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