一同:おめでとー!(ぱちぱちぱちぱち)
アルバス:第三部、完!!
GM:……それでいいんだね?
リューセ:イヤですゥ〜。まだ自分のこと、分かってないし。……ソフィアだったらしいから、最終的に私が『ソフィア』を喰っちゃえばOKなのかな?
GM:喰うのか(笑)。そこに人喰いの先輩もいるしね。
シェオール:『人喰いオードー』ってことで確定したのか?
GM:そのようです。
オードー:ちーがーうーだー!
エスペルプレーナ2 サブブリッジ──
GM:『船』に戻ると、エノク・シャナス・ルーベルの3人が出迎えてくれる。
エノク:「おかえりなさい」
ゼナ:「先生! 生きてたんですね、いや〜心配してたんですよ本当によかった」(棒読み)
その後ろでは一生懸命位牌とかを片付けるオードーがいたりする(笑)。
マフィ:準備万全だったのにね。
トパーズ:さすが先生。生きてるとは思ってたけど、ホントに生きてた。
オードー:「どうやってたすかっただ?」
エノク:「ルーベルが封印魔法でボールに封印してくれたおかげで、ケガしないで済んだんです。その後、『メルカバー』の発掘現場でいろいろ調査してきました」
トパーズ:「余裕あったのね……」
エノク:「あそこには昔の資料がたくさん残っていました。ヴィゾフニルにもないような、ね」
カー:「で、どんなことが分かったカウ?」
サリース:あのさ、立ち話もなんだから、お茶でも飲みながら話さない?
一同:そだね。
アルバスを自室に運び込んだ後、皆で食堂へ移動。オードーとサリースが給仕をつとめる。
シャナス:(お茶を一口飲んで)「たくさんあってどれから話せばいいのか……。──そうだな、『疫風』のことは知ってるな?」
一同:(うなずく)
シャナス:「『疫風』はアールマティだけではなく、大陸全土を覆っていったらしい。南キャンバス大陸全土を」
トパーズ:「北キャンバスには吹かなかったの?」
エノク:「ええ、南キャンバス大陸には特殊な『結界』が張られていて、そのおかげで『疫風』がもれることはありませんでした」
サリース:「結界って?」
エノク:「はるか昔……『ヒーメル』が南キャンバス大陸に満ちていた頃、輝光神テーレが彼らを統治していました。が、『ヒーメル』はそれを拒絶。自分たちに干渉しないことをテーレに約束させ、大陸に不可侵の『結界』を造らせたのです」
サリース:「それが『風』をさえぎったのね」
エノク:「そうです。──『結界』は今も存在しています。ですから我々は北の山を越えることはできませんし、外海に出ようとした船は行方不明になってしまいます。図書館で記事を見たでしょう?」
ゼナ:見たような……気がします。
トパーズ:じゃああたしはどうしてこっちに来れたの?
GM:『十六夜』で空間を越えたんだから、『結界』も関係ない。
トパーズ:あ、そか。
リューセ:私たちも何があったか報告します〜。
かくかくしかじか
リューセ:「それでクリシュナが水晶のようなものに──」──どうしてクリシュナは『結晶化』したの?
GM:リューセ──ソフィアが精神体であったように、クリシュナも精神体なの。で、その状態だと『力』はどんどん純化していき、自分の意志とか感情とかそういった不要なものはどんどん消えていってしまう。だから4000年前は普通だったクリシュナも、現在ではあんな風になってしまったワケだ。
リューセ:……てことは私もいつかあんなぼぉーっとした子に……
一同:もうなってるって。
リューセ:ほええ?
ゼナ:すぐ寝るし(笑)。
リューセ:そうやって、最初の方から伏線を張ってたのよ。
ゼナ:ウソつき〜。
GM:で、純化していった結果、純粋なエネルギーの塊である『結晶』になったワケです。
リューセ:「それから気になったのが……タナトスの言ってた『女神殺し』」
エノク:(ちらっとニーヴェの顔を見た後)「それは……『ヒーメル』のオファニエル殺しのことですね」
サリース:「やっぱり女神って、オファニエルのことだったんだ」
エノク:「『ヒーメル』がテーレの加護を受ける更に昔──一万年前、『ヒーメル』はその『力』を求めて、自分たちの守護者であった女神オファニエルを殺害しました」
リューセ:「………………」
エノク:「その身を切り刻み、『血』と『肉』を得た彼らは、『血』から『アムリタ』を、『肉』から『ネフィリム』を生み出したそうです」
シャナス:「無限のエネルギーを生み出す『アムリタ』と、永遠を生きる巨人『ネフィリム』──この2つを支配した『ヒーメル』は、絶対的な『力』を手に入れたの」
ゼナ:「うう、そんな話聞いちゃうと……誰か悪いのか分からなくなるじゃないですか」
サリース:「みんな悪い、ってことでしょ」
ゼナ:いい子なのはボクだけ(笑)。
ニーヴェ:(静かに立ち上がって)「明日──ニャルラトホテプで、『ソフィア』と戦います。お願い……力を、貸してください」
リューセ:「もちろんです。彼女は、『ソフィア』なんだから」
ニーヴェ:「ありがとう。──みんな、今夜はゆっくり休んでね」
サリース:HPどのくらい回復していいの?
GM:ホントは明日の朝まで回復しないはずだけど、まあいいや。HPは最大値まで回復していいよ。MPは、レベル個数のサイコロを振った値だけ。レベル7ならサイコロ7個分ね。
リューセ:それはつらいかも〜。(コロコロコロ〜)半分も回復してないです〜!
GM:アールマティ編が終わった時点でレベルアップしてもらったから、朝顔組がレベル7、アイオーンがレベル8だね。PCはレベル10が最大ってことにしてるから、かなり強い方だ。
マフィ:(コロコロ〜)やっとHPが0以上になった。これで明日の戦いには参加できる〜。
ゼナ:じゃ、ゴーヴァから出てくれるんですね?
マフィ:居心地いいから、しばらくここにいる(笑)。
ゼナ:そんな〜!(泣)
シェオール:必殺技ポイントは回復しないのか?
GM:『メルカバー』で使った分は回復しません。
シェオール:げ……。
サリース:あたしは全然減ってないのになァ〜。使う機会がないというか、使うシチュエーションがないというか。
GM:悪かったよ。
マフィ:【こんなこともあろうかと】ラスボスの首は取っておいた、ってのはダメなの?
GM:ダメです(笑)。
そーゆーワケで、それぞれの夜は更けていく……
サリース:はい。
GM:吐き気がする。
サリース:……は?
一同:つわり?
ゼナ:しょっぱいモノが食べたくなるとか。
リューセ:すっぱいモノでしょ?
サリース:ひどいの?
GM:ひどい。昨夜のガンバのプレイヤーぐらい。
ゼナ:30分に1回吐くんだね。
マフィ:二日酔いだね、きっとそうだね。
ガンバ:わたいのは風邪だわさ。(まだ治りきってないので、今回は発言少なめ)
サリース:それはヒドイわね……。じゃあ医務室に行って、薬もらってこよっと。
医務室──
GM:医者ではないはずなんだけど、エノクがいる。
エノク:「コレ、試してみますか? すぐ分かる妊娠チェック」
サリース:「いえ、たぶんそういうのじゃないと思うので……」
だがしかし! 調べてみると……
エノク:「おめでた、ですね」
一同:わーおめでとー! ぱちぱちぱちぱち〜!(拍手)
マフィ:『しょーがない、サリースには産休を出すか。──さ、船から降りてくれ』と、ゴーヴァが言ってるよ〜。
ゴーヴァ:言ってないって。
サリース:……てゆーか、主砲で撃ってもらった方が早いかも。つまり、そういうことでしょ?
ゼナ:じゃ、主砲向けますねー。あ、もちょっと左〜。
リューセ:カウントダウン、開始〜!
ゼナ:最後に言い残したことはありませんか〜?
マフィ:え、なに〜? 聞こえな〜い。
ゼナ:ま、いいか。それじゃ撃ちますよー! ひゅーん、ドォォォン!
GM:勝手に話を進めるな(笑)。