ガンバ:では、出発するだわさ!
街の中心から長い長いシャフトを降り……一行は見覚えのあるフロア『レベル1』にたどりついた。
ユナ:つい『さっき』来たとこだね。
GM:そゆこと。同じところをマッピングしてもしょーがないから、さくさく進んで『レベル4』に着いたことにするよ。
しばらく進んで
サリース:「あれ? この扉(扉B)開かない……」
ゼナ:(鍵を調べて)「ホントだ」
エノク:「どうしました?」
サリース:「4000年前には開いてた扉が、閉まってるの」
エノク:「それは困りましたね……。──あっちの扉(扉A)は?」
サリース:「あれは4000年前から開かずの間よ」
リューセ:「待って……『林檎』から、パスワードが流れ込んできたですゥ」
サリース:「開けられる、ってこと?」
リューセ:「うん」
マフィ:「なら、はやく開けて」
リューセ:「えーと……ピ、ポ、パ、と」
プシュッと開いた扉の向こうは、制御室だった。
ゼナ:(いろいろ調べてみて)「スゴイですね。ここでアールマティのほとんどが制御できますよ」
エノク:「ここまで厳重にロックされてたってことはなにか重要な……なるほど、さきほどの扉、開きそうですよ」
ゼナ:「ホントですか?」
エノク:「ええ。──ただし、ここと扉との2点同時操作が必要ですけど」
GM:エノクが残るって言ってるけど、どーしてもエノクの代わりにここに残りたいって人、いる?
ゼナ:いません。お願いしまーす。
GM:ではエノクを残してさっきの扉(扉B)に戻った。
ゼナ:「先生、いきますよ」
エノク(通信機):『いつでもどーぞ』
ぴ・ぴ・ぴ…… ぷしゅっ!
GM:扉、開いたよ。
サリース:ここからは、確かやたら扉が多かったところよね。
マフィ:「エスペルプレーナ2はどこ〜?」
エノク(通信機):『そこです』
一同:「はい?」
エノク(通信機):『今くぐったのが、エスペルプレーナ2の入り口です』
トパーズ:「あ、ここのドア(扉C)も開くよ。……居住区になってるみたい」
ゼナ:反対側いってみましょうか。
シェオール:2点同時操作で、ほとんどの扉が開くようだな。
GM:扉Dを開くと、サブブリッジになってる。
サリース:エスペルプレーナのブリッジより広いけどね。
GM:そりゃそうだ。エスペルプレーナ2は全長が2kmある。
一同:にきろゥ〜?!!
マフィ:スゴーイ! おっきーい!
GM:扉Eの奥にはエレベーターがある。上にいくと、ブリッジになってるね。
ゼナ:ここがメインブリッジかァ……。
サリース:どうなの? 動きそう?
GM:動力は問題ない。だってアールマティの『輝光石』をそのまま利用してるから。『輝石』は補助機関の動力になってる。
サリース:それじゃアールマティの街が落ちたりしない?
GM:そのへんは大丈夫らしい。ただ……
サリース:ただ?
GM:戦闘支援人工知能機関が拒否反応を示している。
マフィ:カリストパラス2だね。
GM:名前は『ウムブリエル』だよ。
ゼナ:じゃ、そのウムなんちゃらのところにいってみましょうか。
エスペルプレーナ2戦闘支援人工知能機関『ウムブリエル』──
ウムブリエル:『侵入者は排除 侵入者は排除 侵入者は排除 侵入者は排除 侵入者は排除……』
GM:『ウムブリエル』はボーリング玉3つで構成されている。壁に逆三角形にはめこまれてることにしよう。──で、近づこうとするとレーザーで迎撃してくる。
シェオール:アブナイな……。
GM:で、どうしましょう、って話なんだけど。
カー:カリストパラスと話し合いをさせるってのは無理カウ?
GM:無理。向こうは話し合うつもりはないようだ。
マフィ:気にしない、ってのはどう?
サリース:それはちょっと……(苦笑)。
ゼナ:ハッキングは?
GM:難しいと思われる。
マフィ:王家の者だったら、話し合ってくれるかも。
オードー:でも三姉妹全員、おいてきてしまっただよ。
サリース:じゃあ……リューセ、おねがい。
リューセ:ほえ?
GM:リューセが『ウムブリエル』のとこにいくんだね。
リューセ:(ぽてぽてと歩いていって)「こ、こんにちわ〜」(笑顔)
みぃぃぃぃぃぃ──!!!(レーザー発射音)
リューセ:ほえええ〜!!
クリティカルヒットで、リューセ重傷(笑)。
リューセ:せ、生死判定成功しましたァ〜……(死亡確率40%)。
マフィ:ムリだったか〜。……じゃ、次。
一同:をいをい……。
そのとき──何もない空間から、長い黒髪の女性が姿を現した。
サリース:「ヒイラギ……さん?」
ヒイラギ:「てへへ、来ちゃいました」
サリース:「来ちゃったって……何しに?」
ヒイラギ:「みなさんのサポートに、です。図書館の管理より、こっちの方が重要そうですから」
マフィ:「なになに、『ウムブリエル』を何とかしてくれるの?」
ヒイラギ:「いいえ。わたしにできるのはその後です。だから…………壊しちゃいましょう」
一同:「……は?」
ヒイラギ:「後はわたしと『カリストパラス』がサポートしますから、『ウムブリエル』は壊してしまいましょう」
カー:とんでもないことをさらっと言ったカウ……。
ゴーヴァ:脳みそ入れ換えちゃうんだな。
GM:にっこり微笑んだヒイラギの背後には、ふよふよとボーリング玉が2つ浮かんでる。あれが彼女の『本体』みたいだね。
ゼナ:「『カリストパラス』と合わせて3つ、ってワケですね。でも、ホントに壊しちゃってダイジョーブなんですか?」
ヒイラギ:「なんとかなります」
マフィ:よーし、なら早いとこヤッてしまおー!
シェオール:相手は動けないし、物理攻撃には弱そうだ。いかに近づくかが問題だな。
トパーズ:あたしと『十六夜』でいこうか?
シェオール:お前がレーザー攻撃を食らったら死ぬ確率が高い。……それに、ファンブルしそうだし。
ゴーヴァ:おれなら十分攻撃に耐えられる。【複数回攻撃】を使えば、1ターンで倒せると思うし。
シェオール:俺もいこう。
ヒイラギ:「なるべく『核』(ボールの部分)だけを狙ってください。その方が修理が楽ですから」
シェオール:「分かってる」
トパーズ:ゴーヴァに《祝福/7Lv》を。ユナに精神点もらって、ギリギリだけど。
マフィ:シェオールに《燃えよ剣/7Lv》を。それから、ゴーヴァに《赤い黒豹》を。
GM:(ケケケ、そうやって精神点を消費しまくっておくがよいぞ〜)
ヘタに反撃を食らわないようにするため、ドーピングしたシェオールとゴーヴァ以外は退艦した。
GM:(魔法の持続時間と考えたらおかしい気もするけど……ま、いいか)準備OK?
シェオール:おう!
イニシアティブはGMが取った。てことで『ウムブリエル』のレーザー攻撃!
GM:3発いくよー。1発目はゴーヴァに。(コロコロ)当たってダメージ36点。
ゴーヴァ:いきなり食らったな。
GM:2発目は……ファンブル。3発目はシェオールに33点。
シェオール:回避が50%もあるのに当たってるの!?
GM:おう。
シェオール:剣でさばいてもいいんだが……。
GM:レーザーをさばくのか?
トパーズ:もういいじゃん、当たっちゃえー!
シェオール:ではダメージを食らいつつ突撃して……(コロコロ)【複数回攻撃】が3回ヒット。ダメージが54点63点64点だ。
GM:回避0%だもんなー……。それで下の段の1個が砕け散った。……低い姿勢からの連続突き攻撃だったんだろうね。
シェオール:そんなところだ。
ゴーヴァ:では、シェオールの頭越しに攻撃だ。上の段の2個に【横一列攻撃】を。(コロコロ)左に57点、右に56点。
GM:をを、何とか耐えた。
ゴーヴァ:では反す刀で今度は右から【横一列攻撃】だ! (コロコロ)59点と58点。
ぼぅん! ぼぅん! ぼぅん!
GM:はい、おしまい(笑)。
シェオール:……余裕だったな。