ゼナ:もう……どうなってんだか……。
トパーズ:アルバス……。
なぜアルバスが自分たちを傷つけるのか──
PCたちは……ワケも分からず放心するしかない。
アルバス:2分経ったら、マフィ復活してしていいぞ。《闇の外套》で姿を消してただけだから。
GM:(『消滅』させたんじゃなかったのか。……ふう)
アルバス:でもそれじゃつまらんから……サンダユウを『消滅』させよう。
一同:あ、いたんだサンダユウ。
アルバス:「その程度の存在なら……消えても問題ないだろう」
手をかざす。最後の言葉を残す間もなく……サンダユウはこの世から『消えた』
オードー:「や、やりやがっただ……」
トパーズ:「そんな……。もう……やめて……。もうやめてよ……こんなこと……」
ニヤリ、と笑うアルバス。その瞳は氷のように冷たい光を放っている。
一同:「………………」
なにかがおかしい。違和感、を感じる。
ヒュプノス:『素晴らしい……』
サリース:「なによ」
ヒュプノス:『分からんのか? 目覚めたのだよ……“彼女”が』
オードー:かッ?
サリース:かのじょォ……?
ヒュプノス:『我が主よ、そろそろ戻りましょう』
アルバス:「そうだな」
最後に一瞥し、
アルバス:「この『身体』返してほしければ…………『メルカバー』まで来い」
そう言って、アルバスは姿を消した……
ゼナ:好き放題やっていきましたね……。
サリース:やっと納得いったわ。態度や言葉遣いが変わらないから、気づかなかった。
GM:いつの間にか、ヒュプノスとタナトスも姿を消している。
オードー:くやしいだ……。ううう……おらの斧……。
トパーズ:あ、そだ、治療しないとねー。
サリース:(2、3回治癒魔法をかけてもらって)やっと元気になった。我ながら、よく生きてたと思うわ。
GM:狙ったようにクリティカルだったもんねェ。
リューセ:(治療してもらって)ほえ〜、何とか目を覚ましました〜。
GM:ではそこに、残りのゴーヴァ・ユナ・カー・イリス・ルーベル・レオ・エノクが到着したことにしよう。
ゼナ:すごい人数……。
サリース:来るのが遅いわよ! ……まあ、ゴーヴァでも勝てたとは思えないけど。
GM:んで、レオとアンやファルバティス三姉妹の涙の再会があったりしつつ……
ゼナ:あ、ボクもゴーヴァと涙の再会してます。
GM:さてリューセ、君はルーベルと数カ月を過ごした記憶がある。
リューセ:そうでした。(ルーベルに)「おひさしぶりです〜」
ルーベル:「……誰?」
リューセ:「ほえ? ですから……ヴィゾフニルでタナトスと一緒にいて、それで……それで私あなたを……」
ルーベル:(困惑して)「えーっと、とりあえずはじめましてね。でね……私がヴィゾフニルで一緒だったのは──アルバスよ」
リューセ:「え?」
ルーベル:「一緒にいたのはアルバス。アルバスといた日々はね、とっても楽しかったんだ。でも……私、彼に『消され』ちゃった……」
ゼナ:消されたって、今ここにいるじゃないですか。
GM:それはゴーヴァに『再生』してもらったからでしょ。
サリース:ちょっと待って。……リューセとアルバスの記憶が……入れ換わってる?
ゼナ:てことは……アルバスさんはリューセさんだってことですね。
GM:んな短絡的な。
オードー:疲れた頭にそういうこと言われてもワケ分かんねェだ〜!
リューセ:今かなりキャラクターと一体化してる。……頭の中ハテナでいっぱい。
サリース:アルバスと記憶を共有してるのか、それとも単純に入れ換わっているのか……
ガンバ:ぶつかって魂が入れ換わったんだわさ、きっと。
リューセ:じゃあ私って……なに?
マフィ:アルバスにいちゃんの中にいる『ヤツ』の正体。
リューセ:そうなの???
マフィ:でもそうすると……アルバシズム全開のリューセとほえほえっとしたアルバスにいちゃんが真の姿ってことになって…………これって世界の終わりよりコワイことかも。
サリース:リューセって『精神体』よね? てことはアルバスは『メフィストフェレス融合法』で複数の人格を持ってる存在……って仮説も成り立つけど……。
リューセ:私は、アルバスのあの性格はアルバスオリジナルのものだと信じたいです〜(笑)。
GM:さて、何とかしなければならない──アルバスを取り戻したいなら。
サリース:『メルカバー』に来いって言ってたけど……。
ゼナ:『メルカバー』って、遊園地で出てきたヤツ?
GM:そ、君のお父さんがふよふよ〜と乗ったヤツ。でもアレはほんの一部だったらしくって、ホントの『メルカバー』は全長20km近くもあるかなり巨大な空中要塞らしい。
一同:にじゅっきろ……(絶句)。
ガンバ:『イ○デペンデンス・デイ』みたいだわさ。
GM:エスペルプレーナじゃとても勝てないだろーねー……。
マフィ:じゃあ、エスペルプレーナ2をッ!
トパーズ:ネオ・エスペルプレーナとか。
オードー:真・エスペルプレーナとか。
サリース:エスペルプレーナ改とか。
ゼナ:オスペルプレーナとか。
GM:はっはっは。で……名前、どれがいい?
一同:……あるの……?
GM:おう。
サリース:なら……ゴスペルプレーナとか。
マフィ;全然関係ない名前をつけてみるとか。──てことで『クリスタル・ハーモニー』に決定〜!
GM:それでもいいけどさッッ!(笑)
いろいろ案が出た結果──
ゼナ:『ゼナ&リルル号』でいいですね(←いーわけねーだろ)。
GM:とその前に……ゼナ、エノクとカリストパラスの回収にいかない?
ゼナ:そうですね。──カリストパラスだけでいいの?
GM:エスペルプレーナ本体はもう修復不可能だし。
ゼナ:カリストパラスって、やっぱりボーリング玉みたいのなの?
GM:よく分かったね(笑)。穴が3つ開いててチカチカ点滅する。
よく分からないという人は、大長編ドラえもん『のび太と鉄人兵団』をチェックしてみましょう。
ゼナ:それじゃちょっと回収してきます。
GM:ではエスペルプレーナ2ってことで……どうしよう? 『船』はアールマティの地下にあるんだけど、誰が取りにいく?
リューセ:全員でぞろぞろってのはダメなの?
GM:あまりに人数が多すぎるだろ。レオやアンは一般人だし、シャナスだってまだ満足に動くことはできないし。
サリース:ルーベルさんは?
GM:ルーベルは元気だよ。
オードー:三姉妹は残ってもらった方がいいべ?
マフィ:あと、武器がなくなって無力化してるオードーもね。
オードー:うあー、そうだった〜!! ──誰か、【こんなこともあろうかと】で斧持ってねーだか?
ゼナ:「ああ、斧ならあるわよ」って懐から──って、なんでやねんッ!
サリース:さすがに斧は……──あ、どこかに武器庫がなかった?
GM:あれは離宮の方だから、ここからかなり遠いよ。
マフィ:ここ王宮なんだからさ、武器庫ぐらいあるんじゃないの?
GM:騎士用とか儀式用とかならいいのがあるだろうけど……。
ユナ:使用人が使うようなヤツは──にゅにゅ? 4000年前に斧を残してた人がいなかった?
一同:あ……ああああああああああ!!!(笑)
一同大笑い。
GM:オラクルの斧が残ってたんだったねー……。……てことでオードーは城の裏で、妙に手にしっくりなじむ斧を手に入れた、と。
ゼナ:『オラクル斧』ですね。
マフィ:『オラクル★ミラクル』がいいな〜。
んじゃ、それに決定。