『黄金の林檎』が見せた幻。遠い日の記憶。
私はアヴァロンに駆けより、彼の名を何度も呼んだ。
一瞬のうちに消えた幸せ。失われていく彼の体温を、『ソフィア』は感じていた。
世界が色を失い……暗くなり……白くフェードアウトしていく……
GM:というところで、君たちの意識は『現在』に戻ってきた。シャナスが心配そうに顔を覗き込んでいる。
リューセ:ほえ〜。
オードー:すっげー気になるところで途切れちまっただな。
シェオール:今のは……その『林檎』のせいか?
GM:どのリンゴのことかな? いつの間にかリューセのアザもリンゴも消えてしまっているぞ(笑)。
リューセ:あ、消えちゃったんだ。残念ですゥ。
GM:ではそうやってほえほえ〜っとしてるところに、ゼナ・リルル・トパーズ・マフィ・サリース・ビッケ・サンダユウがタナトスの瞬間移動でやってくる。
リューセ:ちょっとびっくり。
サリース:便利よねー……。
再会を喜び合うこともなく(笑)、しばし情報交換が続く。
GM:(アルバスのプレイヤーにメモを渡しつつ)朝顔組がリューセ・ゼナ・サリース・ガンバ・オードー。アイオーンがトパーズ・マフィ・シェオール・ビッケ。その他にリルル・サンダユウ・アン・リディそれとシャナスとタナトス、か。PCは9人だね。
オードー:相変わらず数が多いだ。
アルバスのプレイヤー:(メモを読み終わって)くぅぅ〜、ようやく出番だ〜!
サリース:ん? ということは……
GM:そう。なごんでる君たちのところに……ヒュプノスとアルバスが『出現』する。アルバスは白いコートに身を包んでいるね。
シャナス:「ア、アルバス……?」
リューセ&オードー:「「……な、なんでここに……?」」
アルバス:「お前たちに答える義理はない」
一同:「おおお、本物だァ……」(安堵)
安心してどーする(笑)。
タナトス:(………………。『茶番』の始まりだ……)
GM:なんか聞きたいことがあったらどうぞ。
ゼナ:「あの……コーラ飲みます?」
リューセ:「朝はちゃんと起きれた?」
オードー:「朝はやっぱりおかゆだったんだべか?」
アルバス:「……そんなことしか聞くことないのか?」
ゼナ:「じゃあ……どこにいってたんです?」
アルバス:「どこにいこうがオレの勝手だ」
ゼナ:「何をしてたんですか?」
アルバス:「何をしようがお前たちには関係ない」
ゼナ:「よかった、やっぱり本物だァ……」(安堵)
アルバス:オレを何だと思ってるんだ、お前らは……。
ゼナ:コーラを投げてみよう。アルバスさん、パス!
アルバス:受け取らない(笑)。
GM:なら、コーラの缶はアルバスの後ろに落ちる。
アルバス:「ゼナ、今のコーラ拾ってこい。投げて渡すなんて、誰に対してやってんだ? ん?」
ゼナ:やっぱり本物だ……(安堵)。今度は瓶のコーラにしよう。
アルバスに近づき、瓶コーラを手渡すゼナ。……緊張感、まるでなし。
サリース:話が進まないわねー……。(ヒュプノスに)「で、何しにきたワケ?」
ヒュプノス:『ちょっとした挨拶だよ。……そろそろ、よろしいのでは?』
アルバス:「こいつらごときに『力』を使うのもどうかと思うが……まあいい」
サリース:げ、まさか『アルバス完全版』!?
アルバス:コーラを飲み干してから……サリースに向かって投げる。
サリース:うあ、ちょっと待ってよ。今のアルバスなら空き瓶でもかなりのダメージを──
アルバス:──で、当たる直前に、瓶に《凍結柱》を撃ち込む。ダメージは……(コロコロ)37点。
GM:瓶はサリースの頭上ではじけるどころか……ほとんど消滅。ぱらぱらと氷のかけらだけが頭に降り注ぐ。
サリース:いったいなにごとか、目を疑うわね、それは……。
オードー:何がどうなってるだ?
GM:アルバス、オードーがまだよく分かってないみたいなんだけど。
アルバス:じゃあ、オードーの斧を『消滅』させてみよう。(コロコロ)余裕。
ッびじゅッッ!
音なき音とともに、オードーの斧が跡形もなく消えた。
オードー:うわー、武器がねえと役立たずになっちまうだー!
ゼナ:その『力』……。アルバスさん……にせもの……?
アルバス:なんか、今一つ伝わってないみたいだな。
リューセ:ほえ……?
サリース:だから……アルバスの魔力が戻ったってことでしょ?
GM:(それは……半分正解)
アルバス:それじゃ……オードー・リューセ・シェオール・ゼナ・サリース・トパーズに向けて、《青い稲妻》を撃つ。
一同:げげッ!
青白い雷が、パーティーに襲いかかる!
この攻撃でリューセが気絶、トパーズとサリース(←クリティカルを食らった(笑))がぼろぼろになった。
リューセ:ぱた、と倒れちゃったです〜。アルバスのバカァ〜。
ヒュプノス:『……楽しんでおられますか?』
アルバス:「まあまあだな」
サリース:何がどうなってんのか、こっちにはさっぱり分かんないわよッ!
ガンバ:なんてこと、アルバスが凶悪になってしまっただわさ!
ガンバ以外:……前から凶悪だったと思う。
オードー:前は性格悪かっただけだったのが、ヘタに力を手に入れたもんだから……始末が悪いだ。
GM:うーん、まだ分からないみたいだねェ。
アルバス:ここまで馬鹿だったとはな。
トパーズ:「ねえ、何しにきたの?」
ゼナ:「てゆーか、何するんですかッ!」(怒)
アルバス:「別に。やりたいことをやりたいようにやってるだけだ」
ぷち──ん。
トパーズ:(低ーい声で)「マフィ〜」
一同:うあ(笑)。
サリース:『十六夜』使う気? それはマズイでしょ。
ゼナ:(ぼそっと)……いや、いいかも。
シェオール:それに……たぶん、攻撃が当たらないだろうな。
アルバス:いいよ。もし『十六夜』使うなら、その前に『消す』だけだ。(コロコロ)はい、マフィ消えた。
一同(GM含む):はいいィ……??(驚)
トパーズ:「マフィ消えちゃった……。――アルバス……。アルバスは……何を望んでいるの?」
ヒュプノス:『望むこと? ──それはお前たちの……死だ』
トパーズ:まぢ……?
GM:まぢ。