MOND REPLAYV

マフィ:ジャッハも『ヒーメル』だったんだ。

GM:ジャッハも『ヒーメル』だよ。純血種じゃないけど。……今生きてる『ヒーメル』はほとんど雑種だけどね。

ゼナ:30歳……か……。

マフィ:そうだ! リルルを消毒して、防護服着せよう!

GM:それはちょっと……あんまりと言えばあんまりな気も……。

ゼナ:でもそういう話を聞いちゃうと……。リルルには、生きていてほしいし……。――ゴーヴァでも治せない?

GM:ゴーヴァは『再生』はできても『身体の構造』を変化させることはできないからムリです。(……そろそろいいか)――んじゃ、サリース。ちょっと『心』の受動判定してみて。

サリース:(コロコロ)成功してる。

GM:みんなの死角から、攻撃魔法が飛んでくる。

サリース:ならみんなに警戒を促しながら、そっちに向かってカードを投げる!

GM:では物陰からわらわらと、戦士・剣士・魔法使いの3人が姿を現す。

サリース:問答無用で襲ってきそう?

GM:アポリオンの残党だしねー。──イニシアティブは……39。

サンダユウ:(コロコロ)37。負けた。

マフィ:先手を取られたら負けちゃうよー!

GM:ではゼナに戦士が攻撃。(コロコロ)18点のダメージ。

ゼナ:レベルと防護点で、9点止めた。

GM:では次に『体』の受動値で「腕が取れちゃうかどうか」判定をしてみよー。

ゼナ:(コロコロ)クリティカルで成功! 取れてないです。

GM:続いて剣士が(コロコロ)リルルに攻撃。

サリース:それはかばう!

GM:じゃあ代わりにダメージ食らっておいてね。最後に魔法使いが(コロコロ)やっぱりゼナに。《青い稲妻》をかけてみよう。

一同:あ・お・いイナズマがァぼォくゥをォせ〜め〜るゥ〜♪(歌う)

GM:(コロコロ)こっちの成功度が24だから、24%をペナルティに魔法回避を試みるがよいぞ。

ゼナ:(コロコロ)ダメです。

GM:ダメージ20点ね。

ゼナ:レベル分のダメージを減少して……うわァ、ぼろぼろだァ。

GM:「腕が取れるかどうか」判定もしておいてね。

ゼナ:(コロコロ)あ、ボロッといっちゃった。

GM:さっきクリティカルだったから、左手の指が取れたことにしよう。

ゼナ:早く拾っておかないと(笑)。

マフィ:こっちの番だねー。《赤い炎/6Lv》で炎を6本作って、2本ずつ撃つ。

トパーズ:豪快にMP消費してるねー……。

マフィ:まず剣士に(コロコロ)2本とも当たりッ! ダメージが20点と24点ねー。

トパーズ:バ、バカみたいに強い……。
 

 この調子で、マフィは戦士・魔法使いにもバシバシダメージを与えていった。
 

GM:魔法使いが倒れて、一気にボロボロになったな……。

トパーズ:ゼナに《回復》を。(コロコロ)ん、成功。

一同:ふゥーう……(安堵のため息。トパーズ、ファンブルが多いからね)。

サリース:戦士に【急所狙い】いきますッ!(コロコロ)当たって16点ダメージ。

GM:丸々ダメージがくるのか。イタイな……。
 

 第2ターン──

GM:せっかくだから必殺技でも使ってみるか。サリースに【複数回攻撃】をば。

サリース:来なさい!

GM:必殺技ポイントを1減らして……いっくぞォー!(コロコロ)一撃目、はずれッ!

ビッケ:てことはそこで連続攻撃はストップだな。

GM:そうだった……。必殺技、弱いぞ……。

マフィ:てゆーか魔法が強すぎ……。

GM:くっそォー! なんかずェっったいサリースに連続攻撃当てたくなってきたー。

サリース:ほっほっほ、よけるのは得意よ。……攻撃力ないけど。

マフィ:(ぼそっと)ヒマだから剣化しようかなァ〜。

トパーズ:そうだね〜。

ビッケ:仕方がないからわたしも姿を現して戦おう。

ゼナ:……誰?(笑)
 

 第3ターン──

GM:(コロコロ)よーし、サリースに剣士の【複数回攻撃】が2回当たってる! しかも2発目クリティカル!(嬉)

サリース:うわー、ヤバイかも。

GM:(コロコロ)あ、でもダメージがカスのようだ。1発目が10点。2発目が2倍して24点。

サリース:ならダイジョーブ。元気元気。

トパーズ:『十六夜』いっけー! ブーンと振って……(コロコロ)はずれー。

マフィ:あ〜あァ。
 

 第4ターン──

ゼナ:(コロコロ)はずれー。

サリース:(コロコロ)はずれー。

ビッケ:75%の確率で当たる。(コロコロ)81で失敗(苦笑)。

マフィ:みんながわたしたちのためにお膳立てしてくれてるゥ。

トパーズ:今度こそッ!(コロコロ)あ、スゴイ、『十六夜』まさかのクリティカルヒット!

一同:をををををををォッ!!
 

 『十六夜』のダメージは、ダイス3つで百・十・一の位の値を決める。

 HPの最大値が(よほどの高レベルじゃないと)100を越えない世界<ルール>で、これは『死』を意味してると言えるだろう。
 

トパーズ:(コロコロコロ)723点を2倍して、1446点。

GM:………………。消し飛んだな。

一同:こわ〜……(ゾクゾク)。

GM:(全くだ。……ま、特別ルールだし)──さて。そこへタナトスが姿を現す。

ゼナ:父さん!
 

 だから違うっての。
 

タナトス:「なかなか苦戦していたようだね。……最後の一撃はちょっとドキドキしたけど」

マフィ:スカッとしたよー。

タナトス:(残党たちの死体を見下ろし)「新たな『王』を望む、夢見るものの末路だ……。幻想のために命を弄ぶ、愚かなものたち……。──現アールマティ国王フレイヴスは『ヒト』と共に生きる道を選んだ。この国に、もう王は必要ないと……」(そっと目を閉じる)

サリース:アルバスのパパが……国王?

マフィ:フレイヴスが国王だろうと社長だろうと、給料さえもらえればカンケーないけどねー。

サリース:で、わざわざそんなことを言いにここへ?

GM:いや、この間ハガイ博士にもらった『クーア』を……ゼナに渡しにね。

ゼナ:やっぱり父さん!

ビッケ:裏に『MADE IN CHINA』の文字が。

ゼナ:やっぱり父さんだ(笑)。──くれるなら、もらいます。

GM:では、『クーア』をゼナに渡そう。

ゼナ:わーい、リルルとおそろい(笑)。

マフィ:アルバスやガンバともね、フフ。

GM:と──そのとき突然、リルルが吐血する。

ゼナ:!! リルルッ!」

タナトス:「『力』の使い過ぎだ……。ただでさえ身体が弱いのに、未成熟なまま『力』を使えば……」

ゼナ:「やっぱり、ムリしてたんだ……。リルルゥ……」
 

 泣きそうになったボクに、タナトスの言葉が追い討ちをかける。
 

タナトス:「どんなに楽観的に見ても、もうあまりもたないだろうね……」
 

 目の前が一瞬、まっくらになった……
 

o be Continued…


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