MOND REPLAYV

シェオール:ちょっと待て。トパーズとかはどうなったんだ?

ビッケ:甲板に放っておいたまま?

GM:いや、ちゃんと回収したよ。ファンブルしたから2・3日寝込んでいるけど。

ガンバ:疲労してるだろうから……全部まとめてゴーヴァに突っ込んじゃうだわさ。

マフィ:混ざったらどうするのよゥ。

トパーズ:……もう元気になった?

GM:おう。元気になっていいよ。

シェオール:じゃあ、再チャレンジしてもらうか。

ゼナ:その間ボクたちはどうしてましょうか? ……エスペルプレーナの修理でもしとこうかな。

トパーズ:それじゃマフィ、もういっかいガンバろうか。

マフィ:(不安そうな顔)

GM:それじゃ索敵してる人──ってリューセ? 異次元アメーバみたいなのがふよふよとエスペルプレーナに襲いかかってくる。へばりついたり中に入ってこようとしたりしている。

シェオール:アメーバの排除をしてトパーズのサポート、だな。

オードー:それでいいだ。

GM:戦っても特にケガとかはしない。アメーバは数が多いけど弱いし。厳密に戦闘するつもりはないし。

ガンバ:えェェ〜(御不満)。
 

 アメーバを排除するもの。医務室の人たちを守るもの。イミもなく船長室にこもるもの。

 そんな中で、再び空間が斬り裂かれる──
 

シェオール:(トパーズたちに襲いかかるアメーバを斬り捨てながら)「よし、やってくれ」

マフィ:(コロコロ)うん、剣化は問題なく成功。

トパーズ:「よし、いくぞォ!(『十六夜』を振り上げて)ええええェェェいィッ!!」(コロコロ)──99ゥ!?

一同:なんですとーゥ!!

GM:そっかー、ファンブルかァ。(ホントはファンブルしなくてもそうするつもりだったけど)なら空間が変な風に切れて、『船』のあちこちで小さな次元の渦のようなものが発生する。んで、全員ばらばらに吸い込まれていく。

一同:あァ〜れェ〜!

マフィ:このッ役立たずゥ〜!

GM:それじゃ……ゴーヴァ・ユナ・カー・イリス・ルーベル・レオ・エノク。

サリース:NPCばっかり。

GM:だからルーベルをリューセのプレイヤー、イリスをサリースのプレイヤー、レオをアルバスのプレイヤーが担当してくれい。

サリース:あたしとアルバス、逆にしてくれない? あたしにあの(三女の)性格を演じるのはムリだわ。

カー:どんな性格だったカウ?

サリース:一言で言うと、女アルバス。

GM:(そうかァ? 全然違うと思うのは……GMだけ?)なら、交代して。

ゴーヴァ:えーと……おれたちは一緒の場所に倒れてたのか?

GM:そういうこと。

カー:倒れてるってことは、床はあるカウね。壁は? 天井は?

GM:いや……外なんだけど(笑)。んで、次女──ルーベルが目を覚ます。

ルーベル(リューセ):ん……と?

ゴーヴァ:ここはどこだ? なんか……不毛の大地ってかんじだが。

カー:「あ、向こうに街のようなものが見えるカウ!」

ゴーヴァ:『街っていうにしては小さいな……。村……か?』

レオ(サリース):(辺りを見渡しながら)「アンー! リディー! アンー! アンー! アンー!」

GM:とってもだいすきー!

一同:それはちがァーう!(笑)

レオ:奥さんと娘を探すけど?

GM:見当たらないねェ。

イリス(アルバス):(ぼそっと)「いい大人がうろたえないでよ、情けない」

レオ:ぐ……。

カー:よーし、村があるなら略奪しにいくカウ〜!

レオ:その前に……せっかくルーベルさんが目を覚ましたんだから……。

GM:誰も気にしてないし(笑)。

イリス:じゃあ、身振り手振りで。

ユナ:じゃあ、見て見ぬフリで。

ゴーヴァ:(目をチカチカ点滅させる)

カー:それじゃ誰も分からないカウ。

GM:そうかな? ゴーヴァのチカチカがコイジィ・ニール特有の信号ならルーベルやイリスは知ってるだろうし、エノクやレオも片言ぐらいなら分かるんじゃない?

ユナ:わたしだけが分からないんだね。

ルーベル:「てことで、村にいってみよー!」

エノク:「──ってあなた、それでいいんですか?(苦笑) もっとその前にやるべきことがあるでしょうに」

ルーベル:「それもそうね。……エノク、お久しぶり」

エノク:「まったくです。意識を取り戻してくれて、安心しましたよ」
 

 ルーベルは昔調査の途中、トールでエノクと出会ったことがあるのだ。
 

イリス:(ルーベルが目を覚ましたので、ちょっと緊張してる。でも元気になってスゴクうれしい)
 

 というそぶりを少しも見せやしないアルバスのプレイヤー(イリス担当)。頼むぜ、おい。
 

ゴーヴァ:おれは次女と面識はないのか?

GM:社長の娘だ、治癒してくれ。そしてコイジィ・ニールでガンバロー──ぐらい?

ゴーヴァ:だったら何で「次女を探してくれ」って言われたとき、気がつかなかったんだ?

GM:おう?

マフィ:(突然回想開始)「このルーベルって人を探せばいいのね。一体どこにいるんだろー」(棒読み)

シェオール:「全くだ。どこから探せばいいのやら」

ゴーヴァ:『なんかな……おれの中に人がいるんだよ。で、彼女の名前もルーベルっていうんだ。……ちょっと確かめてくれないか?』(おなかパカッ)
 

 勝手な回想シーンを作るでない。
 

イリス:きっと単純に忘れてたのね。

レオ:なんてファジーなコンピューターなんだ……。

GM:すまん、俺が悪かった。誰とは知らされぬまま治療してたってことにしといて。……フレイヴスならルーベルのことだけ忘れるようにメモリーをいじるぐらいしそうだけど。

カー:あ、通信機は使えないカウ?

GM:通信機はエスペルプレーナを介してでないと使えないからムリ。長女シャナスとカーの専用通信機は、向こうの電源が落ちてるらしく通じない。

カー:打つ手なし、カウね。

ルーベル:じゃ、てことで村にいってみよー!

レオ:その前にルーベルに現状の説明でもしてあげたら……?

イリス:……誰が?

エノク:はいはいはい。カクカクシカジカ……です。

ルーベル:じゃ、感動の姉妹の再会(?)とかあったってことにして、村にいってみよー!

GM:(なんだかなァ……)
 

 そこは、ユナには見覚えのある村だった。アヴァロンと、『女神の塔』にいく途中に寄った村──
 

ユナ:ここは巨人<ジャイアンツ>の村です。

イリス:後藤ゥ〜!(←中途半端にメジャー)

GM:結構あちこち崩れてる。滅びてから、随分時間が過ぎてるようだ。

レオ:『ネフィリム』の村、だよね?

GM:そ。アヴァロン王子の時代、『ヒーメル』の王族によって滅ぼされた村だ。

イリス:その村が、今目の前に広がってるわけね……。

ユナ:イリスは(自分にそっくりで)気持ち悪いから、先生にここに見覚えがあることを話す。

エノク:「なるほど……。つまりここはアールマティのどこかである可能性があるわけですね」

イリス:(ルーベルに)「この村ねー、一度来たことがあるったい」

ルーベル:「そうね?」

イリス:「なんか遊園地ば行ったとって。そんときにね、過去の記憶ば見えるとか何とか言っとったばってんくさ」

ルーベル:「へェ〜それはすごかねェ」

カー:博多弁がファルバティス一家の言葉になってるカウ……。

イリス:てことは博多弁が話せるリューセはやっぱり……!(笑)

GM:笑い事ではないけどねー……)

ユナ:(辺りを見渡して)「にゅう……向こうに『女神の塔』が見えるはずだから……」

エノク:「……見えませんね」

ユナ:「ヘンだなァ……。でもたぶん、あっちの方に王都があるはずなんだけど……」

レオ:「王都にいってみる?」

ルーベル:「その前に、ここ探検してみない?」
 

 とりあえず村をしらみつぶしに探索してみることにした一行は、サイコロコロコロ。んで……
 

GM:(判定の成功度を聞いて)空き家のひとつでこっそり隠してあったディスクを見つけた。

ゴーヴァ:再生してみよう。

GM:アニメのディスクだね。『ヒーメル』の子供たちが見てた幼児向けアニメで、クックルックルーフによく似た主人公たちが空飛ぶ敵と戦うとゆー内容のようだ。

一同:ほォーう。

ゴーヴァ:やっぱ主人公は変な行動とかしてる?

GM:いや、『ガンバの大冒険』のように愛と勇気と友情で立ち向かっていく健全なものだよ。『ネフィリム』が『ヒーメル』の文化を鑑賞するのはタブーだったから、子供がこっそり見てたんだろうね。

ゴーヴァ:いや、大人が見てた可能性もあるぞ。



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