MOND REPLAYV

GM:「さてゼナ。君も痛い。ただし──痛いのは右手」

ゼナ:「耐えられないような痛み?」

GM:「ズキズキするけど、耐えられない痛みじゃない」

リューセ:大事な右手なのにね……」

サリース:「それはどーゆー風に大事なのかな?」

ユンケ・ガンバ:「「そりゃ、エンジニアなんだから機械イジらないといけないだわさ……」」

リューセ:「もー、何だと思ったの?」

サリース:「う……」

アルバス:「ハメられたな……サリース……」

ゼナ:「何だろ……? 寝違えたのかなって思って、気にしない」

GM:「じゃあ話を医務室の方に──」

アルバス:「戻さなくていいだろ。ヤりっぱなしで。サリースひとりで悶絶してるんだろうし」

サリース:「それはイヤァァー!!」

GM:「ふむ──じゃあ次の日の朝になる」

アルバス&ゼナ:「「もう痛くない?」」

GM:「んー、大丈夫だと思われる」

オードー:「さ、朝飯の準備を……(コロコロ)ファンブルだべ」

ゼナ:「でもボクはコーンフレークだし」

アルバス:「オレはおかゆだし」

サリース:「じゃああたしはサラダのドレッシングでも……」

GM:「君はまだ医務室(笑)」

サリース:「え……?」

アルバス:「そして誰もサリースがいないことを気にしていない、と」

リューセ:「先生は?」

GM:「エノクは平然と朝飯を食べてる」

リューセ:「さすが先生……。いったい昨日何があったんだろ……(笑)」
 

 で、朝食も終わり……
 

ゼナ:「さて、久しぶりにディスクの解析でもしようかな」

オードー:「おら、掃除しよ。──アルバスさん、部屋掃除すっから、ちょっと出ててくんねェかな?」

アルバス:「断る」(即答)

オードー:「あらら……。じゃー、医務室でも掃除すっか」

GM:「裸のサリースが寝てたりして」

オードー:そっち見ねェようにして、掃除するです

サリース:掃除はするのかァーー!!(叫)

オードー:「おら、世間知らずだから……」

サリース:「ううううう……(泣)」
 

 そのころ──
 

GM:「ディスクの解析が少し進んだ。『クーア』は全部で──」

アルバス:「72個! そのうち行方が分かっているのは3つ!」

ユンケ・ガンバ:「「でも打ち切りが近いから50個ぐらい持ってる敵が現れて──」」

アルバス:「戦いはこれからだァ〜で、完!」

GM:「てなことはなくて……『クーア』は全部で──」

リューセ:10個だよね? で、名前はたぶん……」

アルバス:「弁天、布袋、大黒、毘沙門……」

リューセ:「……じゃあ今までのは何だったの……?」

ユンケ・ガンバ:「「きっと偽物だったんだよ」」

オードー:「てことが分かった時点で、晩飯作るだ♪」

サリース:「あたしが作るゥ〜」

アルバス:「お前は医務室で媚薬浸け」

GM:「街につくまで2、3日かかるけど?」

アルバス:「じゃあその間ずっとだな」

サリース:「そんなァァ〜!」

ゼナ:「ボクは? 毎晩痛くなるの?」

GM:「昼夜関係なくたまに痛いけど、我慢できない痛みじゃない」

ゼナ:「じゃあ気にしない」

アルバス:「平和そのものだな」

サリース:どこがァァーー!!?
 

 その後は何事もなく(?)エスペルプレーナは聖都ヴェルザンディに『入港』した──
 

GM:「聖都ヴェルザンディ──まず目を引くのは、街の八方に据えられた塔かな。『八点鐘』という名で、昔は時を告げていたらしい。今は7つ壊れてて、1つ残ったやつが正午に鳴るだけなんだけど」

リューセ:「ふゥーん……」

アルバス:「街に着いたなら、買い出しいこう」

サリース:「そういえばミソが切れてたわね」

オードー:「エスペルプレーナはどうするだ?」

サリース:「アンとレオに留守番まかせとけばいいんじゃない?」

アルバス:「コインはオレが持っとく」

GM:「エノクはついて来るぞ。もちろんリルルも」

リューセ:「ねー、大司祭様に会いにいくんじゃないのォ?」

サリース:「もちろん行くわよ。……どこにいるのかな?」

GM:「ヴェルザンディの主な宗教団体は3つ。ひとつは『月の雫』と言って、輝光神テーレを崇めている。規模は一番大きく、街の9割の人はここに所属している。もうひとつは『天使の声』と言って、女神オファニエルを崇める小さな団体。最後は『ことわざ教』と言って──」

アルバス:「ほう、そいつは懐かしいな……」

GM:「小さな集会場がいくつかあるんだけど、最近活動してないらしい」

アルバス:「そうなのか。じゃあオレがもう一度起こしてやろう」

サリース:「そういえば将軍だったわね、アンタ」

リューセ:「じゃーテーレ様のところに行こー!」

オードー:「アポなしで大丈夫だか?」

サリース:「だから、そのアポを取りにいくの!」

アルバス:「アポなんかいらん。オレが会いたいときが──」

リューセ:「はいはい」



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