だからもうちょっとだけ、話は続く───
リューセ:「気絶したことわざ教の人たちを縛り上げます。ロープはサリが持ってるに違いない(笑)」
サリース:「こいつらより、トパーズたちの方が関心あるわ。こいつら何者……?」
リューセ:「プレイヤーはよーく知ってるんだけどね。……ああ、あの子はラズリの姪な気がするわ」
アルバス:「デジャ・ヴ、だな」
リューセ:「駆け寄って、話聞いてみようよ」
サリース:「そうね」
と──ヲオオオオンという機械音と共に、集会場が振動を始める。
ゼナ:「な、なに……?」
GM:「振動はだんだん大きくなる。そして、壁全体──天井や床にも──巨大な魔法陣が浮かび上がり、光を放ち出す」
アルバス:(教祖が何かスイッチを押しているのに気づいて)「思いっきり蹴り倒して、倒れたところで首に片足を乗せて、そのまま額に銃を押し付ける。で、無言。ほっときゃ自分でペラペラ話すだろ」
GM/フクライ:「『もう遅い……。魔法は……発動……した……』」
一際強い光が、辺りを包む。
シェオール:「この魔法陣はまさか……メフィストフェレス転換法……!?」
そして、意識が遠くなっていく────
GM:「気がつくと、君たちはエスペルプレーナの医務室にいる」
サリース:「は? ……誰が運んでくれたの……?」
リューセ:「カリストパラス、偉すぎる」
ゼナ:「もしくは、トパーズたち?」
サリース:「姫は……?」
GM:「リルルもいるよ。ケガとかもしてない」
リューセ:「『クーア』は?」
GM:「ちゃんとある。アルバスとユンケが持ってたんだっけ」
アルバス:「よりによって、オレたち2人」
ユンケ:「だわさ」
GM:「さて──なんっか船の様子がおかしい。妙な違和感を感じる」
アルバス:「実はこれはエスペルプレーナの同型艦、だとか」
リューセ:「カリストパラスは動いてる?」
GM:「いや、沈黙してる」
リューセ:「じゃあやっぱりエスペルプレーナじゃないんだ」
GM:「エスペルプレーナであるのは間違いない。でも、カリストパラスは動かない」
アルバス:「コインをはめても?」
GM:「コインをはめるためにブリッジに行こうと医務室の外に出ると、何カ所か被弾してるのが分かる」
アルバス:「なんか様子が変だ。ブリッジに行ってコインをはめてみるけど──」
GM:「カリストパラスは起動しない」
リューセ:「窓の……窓の外を見てみます」
GM:「そーすると、エスペルプレーナの装甲があちこち融解してたり壊れたりしてるのが分かる」
ゼナ:「な、なんで……?」
GM:「さらに、ここはモトの外らしく、遠くにモトの街が見える。うっすらと煙が上がってるね。で、エスペルプレーナの横に、全壊してボロボロになった超巨大な潜地艦が横たわっている。ここで──『心』で判定してみて」
ユンケ:「ファンブル」
ユンケ以外:「成功してる」
GM:「なら、全壊した潜地艦の甲板に、無数の十字架が立っているのが見える」
雲の透き間からうっすらと光が射し、十字架を輝かせる──人が張り付けられた十字架を。
GM:「遠目だからよく分かんないけど、ことわざ教の教祖や幹部、百二十八将軍たちのようだ」
リューセ:「死ん……でるの……?」
GM:「そう見える」
サリース:「ウェンディは?」
GM:「分からない。見える限りではいないようだけど」
サリース:「なに? 何がどうなってるわけ……?」
その問に、答えられる者はいない。
ただ、沈黙が支配するばかり────