MOND REPLAYV

 第4ターン──
 

リューセ:「さ、ガンバるぞ。(コロコロ)10! こっちの先攻ですぅ!」

サリース:「よぉっし、狸に攻撃!(コロコロ)クリティカルヒットぉぉ!!」

GM:「をやをや」

サリース:「これで倒れてェ。そうじゃないとこっちがヤバイ」

GM:(ダメージを計算して)「まだ生きてるねぇ」

サリース:「くぅ!」

リューセ:「私も狸さんを杖で殴る……──当たってはいるけど……」

GM:「カキン!」

リューセ:「やっぱり……?」

ゼナ:「ならボクがそっちに行きます! 銃で撃って当たり!」

GM:「──でもまだ倒れない」

サリース:「強いなぁ……」

ゼナ:「教祖に姫のロッド攻撃──当たってます」

GM:「でもフクライの『ため』の集中は解けない」

ゼナ:「どんな技を繰り出すつもりなんでしょうね」

ユンケ:「空中浮遊だったりして(笑)」

アルバス:「それとも腹の中でイヤなガスをためてるとか」
 

 アルバス、するどい……(笑)。
 

ユンケ:「さぁって。『クーア』を拾って手についたをペロリとなめ、ウェンディの方に手をのばす──こうなりたくなかったら『クーア』を渡すだわさ」

GM:「こわ……。それを見て木場さんは気絶する(笑)」

ゼナ:「豚さんについてたお宝(装飾品)はいらないの?」

ユンケ:「『クーア』の方が貴重だからね。それになんでさっきからちょっとシリアス入っているかというと、『大いなる遺産』が自分たちのお宝──と言っても実際は種の保存に関するもっと深いものを探していて、それを漠然とそう呼んでるんだけど──である可能性が高いので、『クーア』は最重要事項なの」

GM:「──だってさ。どうする、ウェンディ?」

ウェンディ:「うう……」

GM:「今逃げても、ユンケの一部を体に埋め込まれて、じわじわと殺されるぞぉ」

ウェンディ:「いやぁぁぁー!(泣)そんなの相手にしたくないです。──だから……もっとも信頼できそうなデルクイさんにパスします」

GM:「ちゃんと投げられたかどうか判定してね」

ウェンディ:「あうう……(コロコロ)失敗してますぅ!」

GM:「じゃあ『クーア』はステージの下の方──アルバスたちがいるところ──に落ちていった」
 

 さらにヌキータの攻撃がファンブル! モルバの攻撃もはずれ! んで──
 

GM:「さあ教祖の必殺技発動だ! くらえぃ!(コロコロ)……し、失敗してるぅ!?」
 

 ばっっふーん! という音とともに、黄色い気体が辺りに充満しただけ……。
 

ゼナ:「な、なんだったんでしょうね……」

GM:「成功してたら何らかの効果があったんだけどなぁ」

アルバス:「さあオレだ。飲みおわったコーラの缶を教祖の方に投げるぞ。誰に当たるかなぁー?」
 

 ひゅううう…… すこーーーん!
 

 狙ったように、サリースに命中(笑)。
 

サリース:「イタタタタタ……」

アルバス:「よし、そろそろ戦闘に参加するか。見てて情けなくなってきた」

リューセ:「ではリーダー、イニシアティブを振ってください」

アルバス:(コロコロ)「8だ」

GM:「……こっちは1」

リューセ:「さすがです、リーダー」

アルバス:「トーゼンだ。オレを誰だと思っている。──よし、『クーア』を拾いにいこう」

サリース:「狸に攻撃! さすがにこれで死ぬでしょ」

GM:「……んー、まだ生きてるねぇ」
 

 続いてのゼナ・リルルの攻撃にも耐える、狸ことヌキータ。
 んで、反撃。さっきから誰にも狙われていないモルバが、リューセに大ダメージを与える。
 

リューセ:「HPが残り3点ですぅ……」

GM:「教祖は自分を回復」

サリース:「あ、そういうことまでできるんだ」

ウェンディ:「わたし逃げたい! 逃げたいです!」

GM:「分かった分かった。てことでウェンディは逃亡ね」

ウェンディ:「あとは野となれ山となれー!」(走り去る)
 

 次のターン。イニシアティブはGMが取った。
 

プレイヤーP:「これでリューセにトドメがさせるー!(コロコロコロ)狸(ヌキータ)がはずれ、塵(モルバ)が当たり!」

リューセ:「マイナス33点のダメージ……──ばたんきゅーですぅ」(気絶)
 

 さらにステージから降りたデルクイの魔法攻撃で、アルバスが痛手を食らう。
 回復役のリューセが倒れたことで、戦いは消耗戦へと突入する、かに思えた──
 

GM:「しゃーない。トパーズが回復魔法を飛ばそう。リューセ、気絶から回復していいよ」

リューセ:「わーい♪ ありがとうトパーズ。……でもまだHP3点に逆戻りしただけ(笑)」

ユンケ:「肉球グローブの爪をシャキーンとのばして、狸の頭上から襲いかかるだわさ」

GM:「そんなんありかい(泣き笑い) ──その攻撃でヌキータが倒れた。でもモルバはまだ無傷だぞ」

アルバス:「オレもたまには魔法でも使おうかな。えーと、ダメージはどのくらいになるんだっけ──」
 

 計算してみると、魔法を使うより銃で殴った方がダメージが大きいことが判明(笑)。
 

アルバス:「なんでこんなに魔法弱いんだ、オレ……」

ゼナ:「『心』の値が低すぎるんですよ。リューセさんが攻撃魔法を使えたら、ものすごく強いんだから」

アルバス:「ふーん、そうなのか」

リューセ:「私、自分を回復するです」
 

 このへんから戦闘の流れが変わり始めた。GMのサイコロの目が走らなくなり、教祖フクライの必殺技はまたも失敗(しかもファンブル!)。紫色の異臭を放つガスを放出するに終わった。さらにプレイヤーPがファンブルを連発し、攻撃がかすりもしない。
 

GM:「なんてこったぁー!」
 

 こうなってくると、一方的なタコ殴り状態。アルバスやユンケまで加わって、フクライとモルバを囲んで殴る蹴る撃つの猛襲である。
 

GM:「デルクイはまだステージの下で傍観してる。こっちの方もゴーヴァやシェオールの活躍で、百二十八将軍はあらかた倒されてしまっている」

リューセ:「強いねー」

GM:「君たちよりレベル高いからね。──んで、デルクイことゲオルグは、出口の方へ向かう」

サリース:「逃げにかかったか……」

アルバス:「そろそろ塵の方はくたばりそうだな……。──てことで、獲物をナイフに持ち替えて、教祖を刺す! ダメージは下がるが、気分的にこっちの方が好き。(コロコロ)はずれてる。チッ!」

リューセ:「こわーい。──私は……豚に走っていってトドメ、かな」

サリース:「装飾品、あさる?」

リューセ:「そんなことしません。気がついて変なことしないか見張るだけです」

ゼナ:「ボクは父さんの後を追います!」

GM:「後を追って外に出てみても、ゲオルグの姿はない」

ゼナ:「逃げられたか……。じゃあ、中へ戻ります」
 

 次のターン。イニシアティブを取ったアルバスが続けて攻撃する。
 

アルバス:「後ろ回し蹴りを放ちつつ、足に仕込んであるナイフで攻撃(笑)」

GM:「全身これ凶器なり、か」

アルバス:「どっからでも出てくるよ、ナイフ」
 

 この攻撃と、ユンケの『おっっきな手で上からたたきつぶす』攻撃で、フクライは虫の息。
 

GM:「最後の一撃はリルルかな。(コロコロ)ビシィッとロッドが当たってる。これでフクライは倒れたな。戦闘終了だ!」

一同:「長かったぁ〜」

アルバス:これで、ことわざ教も壊滅だな」
 
 

 こうして、悪の根はついえた。
 ありがとう、リューセ。
 ありがとう、サリース。
 ありがとう、ゼナ。
 いろんなイミでありがとう、ユンケにガンバにアルバス。
 君たちのことは忘れない。
 そして朝顔組よ、永遠なれ!

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