ところが今度は「待ち合わせ場所」で悩むことに。
ゼナ:「──じゃあ総本山の前ということで」
サリース:「だからあたしはその場所を知らないんだってば」
ゼナ:「困りましたね。口で説明して分かるかなぁ」
GM:「……ゼナたちがシモーヌの屋敷に戻ればいいんじゃないか?」
ゼナ:「あ……」
てことでシモーヌの屋敷で落ち合う4人。今度はアルバスに連絡を入れてみる。
サリース:「もしもしアルバス? 今どこにいるの?」
アルバス:(あっさりと)「ことわざ教の総本山」
一同:「なにぃぃ!?」
サリース:「アンタ、何やってるんのよ!?」
アルバス:「何って……とにかくオレはここをシメる──ガチャッ! ツーツーツー」
一同:「……………」
リューセ:「ほええ?」
ゼナ:「ひとりで乗り込んでいったのかな……」
サリース:「さあ……」
アルバス:「──てことでGM、百二十八将軍のトップに立つには誰を倒したらいいんだ?」
GM:「半年に一度開かれる武闘大会で優勝すればいいんじゃない?」(←口からでまかせ)
ウェンディ:「それがたまたま明日開かれるとか」
GM:「2ケ月後だね」(←いいかげん)
アルバス:「ちっ、まだまだ先だな……。──新参者だからって百二十八番目ってのはどーも気に入らん。オレが武闘大会を開いてやろう」
ウェンディ:「無理だって(笑)」
GM:「しばらくおとなしくしてろ(笑)」
サリース:「じゃ、総本山に行こっか」
ゼナ:「地図があるから場所は分かりますよね」
GM:「うん。暗い夜道を歩いててくれ」
リューセ:「あ、もう夜なんだ」
GM:「午前4時ぐらいだ。地図によると裏通りを進んでいかないといけないみたい」
サリース:「痴漢とか出たりして」
GM:(そりゃあんただ(笑))
ゼナ:「ボク、眠いかも。早く行きましょう」
と──
ぽつりと立っている街灯。その暗がりに、誰かが立っている。
黒い服。黒いマント。黒い剣を腰に下げた、長髪の男だ。
リューセ:「──誰?」
サリース:「とりあえず警戒しとくね」
黒衣の男:「リューセ=ネムネム君──だね」
リューセ:「ほええ!? なんで私の名を……?」
サリース:「リューセを後ろにかばう」
リューセ:「……何か御用ですか?」
黒衣の男:「いや……別に用というわけではないんだが……」
ゼナ:「話しかけられても無視して進んじゃいましょう(笑)」
GM:「あ、そういうことする?」
黒衣の男:「ほう──これは、いらないのかな?」
GM:「そう言って男が取り出したのは──『クーア』だ。それも3つ」
一同:「をををぅ!?」
ゼナ:「と、父さん?」
一同大笑い。
アルバス:「何で見分けてるんだ、何で」
リューセ:「も、持ち物で判断してたのね……」
黒衣の男:「いらないの、かな?」
リューセ:「欲しいですぅ〜」
GM:「そうすると、リューセに3つとも手渡してくれる」
リューセ:「これはどうしたことでしょう」
黒衣の男:「──こっちが、本物だから」
リューセ:「それはどこかに偽物があるってことでしょうか?」
サリース:「──てゆーか、ゲオルグが持っていったのは全部偽物ってことじゃあ……」
ゼナ:「そうか……あっちの父さんは偽者だったんだ(笑)」
こらこら。
ゼナ:「この人、いくつぐらい?」
GM:「いくつぐらいだろ。結構若く見える」
アルバス:「オレの親父だったらヤだな」
GM:「二十代に見えるね」
サリース:「実は未来のアルバスだったりして」
アルバス:「それはもっとイヤだ」
リューセ:「わー、でもメチャクチャありそう……(笑)」
サリース:「『クーア』も本物って言っておいて、思いっきり偽物だったりして(笑)」
アルバス:「裏に『Made in China』って書いてないか?」
リューセ:「ウソくさーい!(笑)。本物かどうか見て分かる?」
GM:「判定してみたら?」
ユンケ・ガンバ:「「『クーア』同士って共鳴するんじゃなかった?」」
GM:「はい? そんな設定あったっけ?」
ゼナ:「確か下水道の奥にあった『クーア』が姫のに共鳴して光ったよ」
GM:「ああ、あれか」
あれはリルルが持ってたから共鳴したんだよ。
リューセ:「本物かどうか判定してみる〜。(コロコロ)ファンブルぅ!」
サリース:「リューセぇぇ!」
リューセ:「すっかり本物だって信じこんじゃいました。ついでに彼がゼナの父親だと曲解(笑)」
アルバス:「どっかの犬連れた忍者か、お前は」
サリース:「でもホントに何者……? リューセを知ってるってことは──リューセ、誰なのか聞いてみてよ」
リューセ:「……どちら様ですか?」
フッと微笑む黒衣の男。そして、こう答えた。
「私の名は──タナトス」