MOND REPLAYV

GM:「ではアガートラームの入り口である。通行料として、誰か50タラン払っといて」

ユンケ・ガンバ:「「では船長であるわたいらが──」」

サリース:「ジャッハさんがいればなぁ……」

アルバス:「『大いなる遺産』はともかく、ジャッハの遺産は残ってないのか?」

GM:「残念ながら金目のモノはほとんど」

ユンケ・ガンバ:「「ここは船長の威厳をかけて、払っとくだわさ。──ところで何のお金なの? これ」」

GM:「通行料。アガートラームは商業都市なの。だから通行料を払ってくれれば誰でも中で商売をしてもいいことになっている」

サリース:「へー、それはいいね」

GM:「昔は商売する人だけが通行料を払ってたんだけど、通行料払わないでこっそり商売するヤツが増えちゃってね。だから通行料を下げる代わりに全員から取ることにしたのだ」

ゼナ:「なるほど」

GM:「んじゃ、街の中へ入りますか」

GM:「中はいろんな店があってごちゃごちゃしてる」

サリース:「ちょっとこう、いたいけな美少年か美少女はいない? 判定には──失敗してる」

GM:「じゃあフツ〜の少年がやってる店を見つけた。『おねーちゃん、買ってよ』」

サリース:「なんかなつかれてる(笑)。──他の人はどうしてるの?」

サンダユウ:「うーん。あんまり暴走したらGMに悪いから、姫の後ろにおとなしくついてくことにしよう」

サリース:「サンダユウが姫と一緒かぁ。あたしもついてこーかなぁ。でも姫って13歳だからなぁ」

GM:「リルルは、ゼナに一緒に行かないかって誘ってくるけど?」

ゼナ:「じゃあ……ディスクの解析も一段落したから、一緒に行きます」

一同:「をを〜!」

アルバス:「若いもんはいいねぇ(笑)」

サリース:「邪魔しちゃ悪いから、あたしはアルやリューセと一緒に──」

アルバス:「オレ、行かないぞ。留守番しとく」

リューセ:「私はひとりで行動したい」

サリース:「それは……すっごく不安なんだけど……。あんた今まで何回迷子になったと思ってんのよ」

リューセ:「両手で足りるぐらい」

サリース:「ウソつき」

アルバス:「だが、お前がついてるとかえって危ない気がするぞ」

サリース:「それは大丈夫よ───多分。まだ真っ昼間だし」

リューセ:「無視して勝手にどっか行っちゃう。すてててて」

サリース:「え? ──あれ、もういない……」

リューセ:「実は──」
 

 実はマンホールの中に落ちただけ(笑)。
 

ゼナ:「空にまぁるいお月様が(笑)」

アルバス:「今日の月はいろんな色をしています。ああ、まるで空のように青い(笑)」

リューセ:「本当ですぅ」(←こらこら)

GM:「他の人はどうするのかな?」

ガンバ:「アルバスと留守番」

ユンケ:「サリースについてく」

GM:「それぞれになついちゃってるわけね」

ユンケ:「そうとも限らないだわさ」

GM:「では順にお買い物タイムとゆーことで」
 

 まずはサリース・ユンケ組。
 

GM:「ユンケ、虫が売ってるよ。きれいな声で鳴く虫が」

ユンケ:(首をかしげてる)

サリース:「買うの?」

ユンケ:(手をのばす)

GM:「毎度あり。5タランね」

ユンケ:(手の上の虫をじーっと見てる)

一同:「……………」
 

 ぱくっ!
 

一同:「食べるなぁ!(笑)」

ユンケ:(首をふるふるふるっと横に振る)

サリース:「今食べたでしょーが! ……まったくもう」
 

 次にゼナ・サンダユウ・リルル組。
 

GM/お店の人:「『にいちゃんにいちゃん、ウサギ買っていかへん? かわいいでぇ。これ以上大きくならへんし』」

サンダユウ:「ウソつけ(笑)」

GM/お店の人:「『じゃあこれなんかどうや。今はやりのおもちゃ、イルカを育てる“いるかっち”や』」

サンダユウ:「ふふん、既に108の機能の一つに『たまごっち』があるぞ。さあ姫、これで遊びましょう」

GM/お店の人:「『他にもクジラや人間育てるヤツもあるで』」

アルバス:「人間育てるヤツは別名『プリ〇セスメーカー』って言うんだろ?」

サンダユウ:「またの名を『むすめっち』」

GM/お店の人:「『そっちのお嬢ちゃんに買ってあげたら喜ぶと思うでぇ』」

ゼナ:「ちらっと姫の方を見るけど……」

GM:「姫は半眼で見てる。あやしそー」

ゼナ:「ソフト買わないといけないし──いいよね、買わなくても」

GM:「でもちょっと欲しいかもしんない」

ゼナ:「あう……」

アルバス:「既にサンダユウが装備してるって話はどうなったんだ?(笑)」

リルル:「このイルカのやつかわいい……」

リューセ:「ダメよう、おねだりしちゃあ」

ユンケ・ガンバ:「「それってシンガーのイルカ?」」

GM:「成長すると『なごり雪』を歌う(爆笑)」

サリース:「さあてどうする? ここで買ってあげるかどうかで、今後イニシアティブを取れるかどうかが……」

ゼナ:「もう、行くよ」

リルル:(ぷうと頬を膨らます)

ゼナ:「……しょーがないなぁ……。すいません、これください」

一同:「あーあ」

サリース:「これでゼナの未来は決まっちゃったわね」

GM:「さて、ピコピコと『いるかっち』で遊び始める姫なのだが……どうも卵を生まないらしい───イルカだから」
 

 一同、爆笑。
 

サンダユウ:「だからっていきなり交尾をされても困るんだけど(笑)」

リルル:「サンダユウ………これ」

サンダユウ:「装着します! ちゃきーん!」

アルバス:「109つ目の機能、『いるかっち』!(笑)」
 

 そんなこんなで日も暮れて、一行は船に戻ってきた。
 

アルバス:「結局、一日昼寝してたな」

リューセ:「私もマンホールの底で寝てました(笑)」

リルル:「ところで──『クーア』探しはどうなったんでしょう?」

一同:「あ………」



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