MOND REPLAYV

 次の日──
 

ガンバ:「今日は医者の格好をしてる」

ユンケ:「わたいは看護婦」

ゼナ:「ディスクの解析してます」

GM:「では新しいデータが。アガートラームの後に、『夕暮れの片隅亭』とゆー言葉が表示される。この街にあるお店らしい」

サリース:「じゃ、そこに行ってみようか。誰が行く?」」

アルバス:「今度はオレも行こう。──でも夕方じゃないと開いてなかったりしてな」

GM:(そんなことないぞ)

リューセ:「行くだけ行ってみようよ」

ゼナ:「ボクは残ってディスクの解析続けますから、みなさん行ってきてください」

GM:「では再びアガートラームだ。今度は──リューセが声をかけられる」

GM/お店の人:「『ねえちゃんねえちゃん、これ買ってかへん? お湯につけたら増える麺や。ずっとつけとくと、さらに増えんで』」

サリース:「それってのびただけでしょ」

リューセ:「まあ珍しい。買います」

アルバス:「ムダなものを……(苦笑)」
 

 そんなことがありつつ、『夕暮れの片隅亭』へ到着。一行はおそるおそる中へ入る。
 

GM/マスター:「『いらっしゃぁい』とゆー元気のない声。お昼だけど営業してるみたいだよ。カウンターにマスターがいて、あとは男2人組と男女のペアがいるね」

サリース:「男4人と女1人──ひょっとして『ことわざ四天王withT』じゃないでしょーね」

GM:(なっるほど、言われてみればそうだ)「いや、違うみたいだよ。どれも見覚えのない顔だ」

サリース:「さて何て聞こう。『クーア知らない?』って聞くのはバカがやることだし……。とりあえず何か注文しようか」

アルバス:「オレ、焼き肉定食な」

ユンケ・ガンバ:「「わたいら非・焼き肉定食」」

アルバス:「何だそれ(笑)」

リューセ:(マスターに)「あのー、クーアって知りませんか? こうこうこういうヤツなんですけど」

サリース:「ちょっとちょっとぉ!」

リューセ:「ごめん、もう聞いちゃった」

GM/マスター:「『いや、知らへんなぁ。そんなん聞いたこともないわ』」

サリース:「ウソついてるなぁと思うけど、今はどうしようもない」

GM:(あくまで疑うわけね)

リューセ:「あと何か店の中で変わったところってあります?」

GM:「うーんとね、男2人組の方が、君たちの方をちらちらと見てる」

サリース:「いったん店の外に出ることを提案するけど」

アルバス:「男2人がこっち見てんだろ? なんかムカつくから、近づいていってテーブルに腰を下ろす」

リューセ:「また勝手な行動を……(笑)」

アルバス:「何か言いたいことがあるなら、はっきり言いな」

GM/男:「『せやな。ならちょっと外出よか』」

リューセ:「わーい。わくわく」

アルバス:「マスター、定食代はツケといてくれ」
 

 つーことで、店の外へ。
 

GM/男:「『あんたら──ええ情報があるんやけど、買わへん?』」

アルバス:「ほう。それはどんな情報だ?」

GM/男:「『実はな、あの店の地下にはブラックマーケットがあるんや』

アルバス:「略してブラマーってやつだな」(←略すなよ)

サリース:(小声で)「そこに『クーア』が流れてくるかもしれないってことか……」

GM/男:「『中に入りたいんやったら、合言葉を教えてやってもええで。ただし、出すもん出すならな』」

アルバス:「出すものってのはこれか?(魔法銃・六連装種子島七号を男の顎の下に突きつけて)その合言葉とお前の命──どっちが安い?」

GM/男:「『に、にいちゃん、そーゆーことすると後が怖いで』」

アルバス:「できれば質問に答えてくれないか?」

GM/男:「『そりゃ命あっての物種やけど……この街では金の方が大事やし……』」

アルバス:「──それが答えか?」

一同:「それが答ーえだぁ♪」(踊りだす)

GM/男:「『じゃ、じゃあこうしよ。ある用事を頼まれてくれたら、タダで合言葉教えたる』」

アルバス:「ほーう。で、その用事ってのはお前の命をかけるに値するものなのか?」

サリース:「げ、外道……」

ゼナ:「さあ、GMも外道で対抗するんだ!」

GM:「いや……俺には無理だわ(笑)」

サリース:「もう一方の男にもナイフ突きつけてるからね」

GM/男:「『そ、そんな難しいことやあらへん。ブラックマーケットにいるある男に、トランクを届けてほしいんや』」

サリース:「それならまあ、やってもいいけど……。何で初対面の人間にそういうこと頼むかなぁ」

アルバス:「中身は?」

GM/男:「『言えへん』」

アルバス:「開けてもいい?」

GM/男:「『そんなんダメに決まっとるやろ』」

サリース:「だったらどーしてあたしらに頼むのよ」

GM:(直接手渡すとヤバイからに決まってるだろ)
 

 実はこの男たち、麻薬の取引をしようとしているのだ。で、オトリとしてアルバスたちを利用しようとしてるんだけど……男(とゆーかGM)の苦しいいいわけに、どーも納得がいかないようだ。ま、当然だけどね。
 

サリース:「まあいいわ。教えてくれるなら、届けてあげる。で、合言葉は?」

GM:「えーと、『ねーちゃんの髪はくーろぐろ』」

アルバス:「……殺していいか?」

GM:「まだ続きがある。『カラスのしっぽもくーろぐろ。大将のおなかもくーろぐろ』」

アルバス:「……言いたいことはそれで全部か?」(引き金に指をかける)

リューセ:「うわー、ホントに悪役だよ、それじゃ」

サリース:「で、誰に届ければいいの?」

GM/男:「『奴隷売り場の所にいる、ヒースっちゅー男や。向こうから接触してくるはずやから、それまで奴隷でも見とってや』」
 

 男からトランクを受け取った一行は、「夜までこの店でごはん食べとく」というリューセを引きずり、船に戻ることにした。

 エスペルプレーナ──
 

ゼナ:「お帰りなさい。遅かったですね。どこ行ってたんです?」

サリース:「大人の世界」

アルバス:「トランクを開けてみようぜ。そのために帰ってきたんだから」

GM:「頑丈な電子ロックだから、サリースやアルバスの呪文では無理っぽいね」

ゼナ:「任せてください」

サンダユウ:「まあ待て待て。やっとワタシの出番のようだ」

ユンケ・ガンバ:「「ではサンダユウの108(109か?)の機能の1つ、CTスキャンを──」」

ゼナ:「あるの?」

サンダユウ:あるぞ。(股を広げて)ここに(笑)

一同:「バカもーん!」

サンダユウ:「まあそれはそれとして。鍵開けするぞ。(コロコロ)ファンブルぅ!(爆笑)」

GM:「それは──上からさらに鍵がかかったうえに、明らかにいじった跡が残ってしまったぞ」
 

 困ったな……。伏線が張れなくなってしまった……。
 

サリース:「どーすんのよ! これ届けるのあたしなんだからね。──だいたい、サンダユウに任せたのが間違いだったのよ!」

サンダユウ:「ほきょ?」

サリース:「ほきょっじゃないぃ!」

アルバス:(不敵に笑って)「安心しろ──後はオレが何とかする

一同:「おおぉ〜!」

サリース:「今のはポイント高かったね。ときめき度が1ランクアップってかんじ」

GM:「ではサリースのアルバスに対する好感度が──」

アルバス:「やめろ、そういう隠しパラメータを作るのは(笑)」

GM:「あと、ディスクの解析もこれ以上は無理みたいだね」

ゼナ:「つまっちゃいましたね。気分転換に外に行こうかな」

アルバス:「そうこうしてるうちに、いい時間じゃないか?」

サリース:じゃあブラックマーケットに行く人、手ぇ上げて!

アルバス:し───ん!
 

 一同大笑い。
 

サリース:「さっき『オレに任せとけ!』って言ったのは誰よぉ!」

ゼナ:「ボク、行きます」

リルル:「わたしも行きます」

サンダユウ:「命令があればそうするわ」

リルル:「じゃあサンダユウ、静かについて来なさい」
 

 結局全員でぞろぞろと『夕暮れの片隅亭』へ──
 

GM:「さすがに夜になると、お客が結構入ってるね」

サリース:「恥ずかしいから早く合言葉言っちゃいます」

GM:「では、言ってください」

サリース:「だから──」

GM:「ちゃんと口に出して言ってね(笑)」

ユンケ:「さあ早く言うだわさ。サリースのあそこは(以下強制削除)
 

 一同、大爆笑! なんてこと言うんだ、ユンケぇ。



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