MOND REPLAYV

  しばし、「勝利のポーズ」の話題で盛り上がる。んで――
 

サリース:「さて、と。(アルバスの方を見て)事情を聞きたいとこだけど……。あなたは何も知らなさそうね……」

アルバス:「ああ、コインなんてものは知らない。てことで足元に転がってる男の頭をごんっと蹴っ飛ばしてから、店の外に出るぞ」

サリース:(アルバスの襟をひっつかむ)

リューセ:「とりあえず壊した分だけは弁償してもらわないと……」

アルバス:「まったく、迷惑な話だ……」(出ていこうとする)

サリース:「めーわくなのはこっちなの!」(引きずり戻す)

アルバス:「オレは被害者だぞ」

サリース:「こっちはもっと被害者よ」

アルバス:「大変だな」(出ていこうとする)

サリース:「待って〜。弁償〜」

アルバス:「だからオレが何を壊したって言うんだ? オレはナイフで腹を刺しただけだぞ(笑)

サリース:「う……言われてみれば何も壊してない、かも……」

アルバス:「気はすんだか? オレはもう行くぞ」

ゼナ:「ちょっと待ってくださいよぉ」

リューセ:「もうこんだけやっちゃったら関係者じゃない。この男たちから事情を聞いてみたくない?」

アルバス:「興味ないな」
 

 何とかアルバスを引き留めようと、説得するサリースたち。だがアルバスはなかなか耳を貸さない。
 

アルバス:「オレは親父に修行してこいと言われて旅をしているだけだ。コインだとか何とかは一切関係ない!」

ゼナ:「でもそもそもはあなたがこの店に入ってきたから……」

リューセ:「そうそう。パーティーが台なしになっちゃったね……」

アルバス:(ふう……とため息をついて)「分かったよ。じゃあ好きにしてくれ」(どかっとイスに腰を下ろす)

GM/主人:(テーブルに水の入ったコップを置いて)「『ご注文は?』」

アルバス:「カツ丼」

GM:「カツ丼か……。じゃあ下に落ちてるカツを拾って──(笑)」

ゼナ:「味噌カツ丼(笑)」

サリース:「それよりどうしようか? 警察呼ぶ?」

GM/ジャッハ:「『ま、待ってくれ。警察は、まずい』」

サリース:「なによ。何か後ろ暗いことでもあるの?」

GM/ジャッハ:「『う………ま、まあな………』」

リューセ:「じゃあ説明してくれませんか? あのコインは一体なに?」

GM:「では始めっから説明するとしますか」

サリース:「その前に倒れてる男たちを縛り上げて、ついでに止血もしときます」

アルバス:「指穴?」

サリース:「穴開けてどーするのよ。逆に血が出ちゃうじゃない(笑)」

リューセ:「それより説明して〜」

GM:「あそうかそうか。『私の名は――ジャッハという』」

リューセ:「それは前に聞きました」

GM/ジャッハ:「『とある船の、船長をしている』」

一同:「ほうほう」

GM/ジャッハ:「『そして昨日この街にたどり着いたのだ』」

リューセ:「ふーん。でもあなた、不審人物でしょ?」

GM/ジャッハ:「『何だかよく分からんうちに警備の連中に捕まってしまったのだ。仲間は全員殺され、船も取り上げられてしまった』」

一同:(ちょっとどよめく)

サリース:「殺された? それは穏やかじゃない話ね。それになぜ警備の人たちが殺しを……?」

ゼナ:「じゃあなぜあなたはここに?」

GM/ジャッハ:(胸を張って)「『逃げ出してきた』」

ゼナ:「てことはすでに犯罪者………」

リューセ:「それで?」

GM/ジャッハ:「『うむ。とりあえず逃げ出したのはいいが、腹が減ってな。肉屋で買い物をしたのだ』」

サリース:「なんで食べ物屋じゃなくて肉屋に行くかな……」

ユンケ・ガンバ:「「きっと生肉が食べたかったんだよ。しかも豚肉(笑)」」

アルバス:「こだわるなぁ〜」

ユンケ・ガンバ:「「昔、夢で見てすごく怖かったから。民宿みたいなとこに通されてね、生の豚肉をとんと目の前に置かれて『さあ食え』っていう(笑)」」

一同:(笑)

アルバス:「さ、話を続けてくれ」

GM/ジャッハ:「『うむ、それでそのときにお金と間違えてコインを渡してしまったのだよ、肉屋に』」

ゼナ:「じゃあやっぱりあのコインはあなたの物だったんですね?」

GM/ジャッハ:「『ああ。それであわてて取りにいったんだが、もう君(リューセ)におつりとして渡った後だった』」

リューセ:「なるほど〜。あのとき紛れ込んだんですねぇ」

ゼナ:「で、あのコインは何なんです?」

GM/ジャッハ:「『船を動かす鍵だと思ってくれれば間違いない』」(ホントはちょっと違うんだけどね)

サリース:「あ、なるほど……。そういうことね」

リューセ:「それで何で追われてるの?」

GM/ジャッハ:「『私にもよく分からん。(聞き取れないぐらいの小声で)エスペルプレーナを狙ってるのかもしれんな……』」

ゼナ:「でも追われてるってことは、あのコインは実は盗んだ物?」

GM/ジャッハ:「『そ、そんなことはないぞ』」

サリース:「なぜそこで動揺するかなぁ」

ゼナ:「あやしいなぁ〜」

ユンケ・ガンバ:「「コインってのは人の家のタンスや壷を調べたら見つかるやつでしょ?」」

リューセ:「で、メダル王に送るのね」

サリース:「さて、と。だいたい話は終わりかしら?」

GM/ジャッハ:「『うむ。こんなところだと思うが?』」

アルバス:「態度のでかいおっさんだな」(←お前には負けると思うぞ)

ユンケ・ガンバ:(アルバスにさっき拾ったカードを渡そうとする)

アルバス:「なんだ?」(受け取る)

ユンケ・ガンバ:(小首をかしげてニコニコ)

アルバス:(ぴっとカードを投げ捨てる)

ユンケ・ガンバ:(拾いにいく)

ゼナ:「そこ、何してるの?」

ユンケ・ガンバ:「「コミュニケーションとろうと思って(笑)」」

アルバス:「あのなぁ……」

ユンケ・ガンバ:「「じゃあ『これじゃダメ?』と小首をかしげながらメニューを渡す」」

リューセ:「なんかかわいらしいね」

アルバス:(メニューを受け取って)「注文はさっきしたぞ」(また、投げ捨てる)

ユンケ・ガンバ:(また拾いにいく)

ゼナ:「何やってんだか……」

ユンケ・ガンバ:「「昆虫のやることだから」」

サリース:「それよりこの男たちを尋問しようよ。できる?」

GM:「そうだねぇ……。襲撃者Cならできる。AとBは無理だ(笑)」

アルバス:「おもいっっきり刺したり撃ったりしたもんな」

サリース:(目を覚ました男に向かってドスの効いた声で)「あんたら何でコインを狙ってんの?」

GM/襲撃者C:「『上の命令だからだ』」

リューセ:「どんな命令?」

GM/襲撃者C:「『コインを奪ってこい』」

リューセ:「何に使うつもり?」

GM/襲撃者C:「『知らん』」

ゼナ:「上って誰?」

GM/襲撃者C:「『……………』」

リューセ:「言わないと……切り落とすわよ」

ゼナ:「言わないと流し込むわよ、とか(笑)」

GM:「何を流し込むんだ、何を(笑)」

サリース:「そいつの『心回避』値いくら? あやしいテクニックで落とせるかどうか試したいんだけど」

リューセ:「あやしいテクニックって……やめなよ、サリ〜」

サリース:(コロコロ)「ばっちり成功してる(爆笑)」

GM:「何をするの? 具体的に」

サリース:「えーと、それは――」

アルバス:「そりゃ、イミもなく後ろを向いてかがむとか……。靴紐を結び直すとか……」

GM:「落ちるのか……? それで……」

ユンケ・ガンバ:「「ティッシュにくるんだ千円札をポケットにねじこむとか……」」

ゼナ:「怪しいテクニックと全然かんけーないと思うんだけど、それ(笑)」

サリース:「じゃあ太ももとか股間に怪しいタッチを……」

リューセ:「やーだそれぇ……」

GM:「落ちるのか? それで……(笑)」

ゼナ:「脅した方が早いと思う。――てことで銃を頭に突きつけます」

アルバス:「腕の1本も落としてやればしゃべるんじゃないか?」

サリース:「それとも21本目の指を切り落としてあげましょうか?」

リューセ:「21本目? それって……………………あう」(理解したらしい)

ゼナ:「さあ、どうするんです? みんな本気でマジでやばいですよ(笑)」

GM:「じゃ、生と死のはざまで判定してみようかね。(コロコロ)……しゃべりそうだ、こいつ(笑)」

ゼナ:「しゃべっちゃえしゃべっちゃえ」

GM/襲撃者C:「『上の人というのは………ランディという人だ』」

リューセ:「ランディ……」

サリース:「どういう組織の人間なの?」

GM/襲撃者C:「『それを言ったら俺は殺されるぅ〜(声が上ずってる)』」

リューセ:「言わないと……すりつぶすわよ(笑)」

サリース:「何を……?」

GM:「それは……言わずもがな(笑)」

ゼナ:「言わなくても殺されますよ……。そのへん、理解しておいた方がいいと思いますけど……」

GM:(コロコロ)「しゃべりそうだな、こいつ(笑)」

ユンケ・ガンバ:(メニューを差し出す)

GM/襲撃者C:「『え、えーと、じゃあ、今日のランチを』」

サリース:(奥に向かって)「今日のランチ入りまーす」

リューセ:「お代は先に、70タラン」

GM:「高いぞそれ……」

サリース:「それより早く言いなよ。あんたらの組織の名は?」

GM/襲撃者C「『我々は――――ことわざ教の者だ』」



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