MOND REPLAYV

  し ―――― ん……
 

アルバス(氷のように冷たい声で)「――殺せ」

GM:「な、なぜぇぇぇ!?(笑)」

ゼナ:「もうちょっとこう……何かなかったの? 名前……」

GM:「そ、そんなに変? ………自信作なんだけど

サリース:「だって……ことわざ教って……」

ユンケ・ガンバ:(ことわざ→猫に小判→お宝→にゅっと手をのばす)

GM:「こらこら、何もないぞ。それにこいつもこれ以上は何も知らない」

リューセ:「ホントに知らないの? 雇われただけのチンピラか何かかな……」

GM:「いや、入信者──っていうのかな。そういう人たちっス」

リューセ:「あ、あとあれ聞いとく。フローラの彼氏のこと」

アルバス:「フローラって言うな!(笑)」

リューセ:「だってフローラだもん」

ユンケ・ガンバ:「「じゃあフローラU」」

リューセ:「フローラUに乗ーて♪」

ゼナ:「この場合の『乗る』は『波平フネに乗る』ってやつでしょ?」
 

 一同、爆笑。
 

ユンケ・ガンバ:「「もーたいへん」」

リューセ:「だからぁ、フローラの彼氏──こうこうこういう人、知らない?」

GM/襲撃者C:「『知らない。全然知らない。これっっぽっちも知らない』」(ぢつはウソ)

リューセ:「そっかぁ。じゃあしようがないね」

アルバス:「お、話は終わったのか?(←全然聞いてなかった)ならオレは帰るぞ。邪魔したな」

リューセ:「あ、住所と連絡先……」

アルバス:「……………。誰の?」

ゼナ:「誰って………あなたの」

アルバス:「なぜ? オレはこれ以上お前たちに関わるつもりはないぞ」

リューセ:「きっとまた関わると思うから(笑)」

アルバス:いや、ない(断言)。じゃ、オレは行くから」
 

 死体を踏みつけて、店から出ていくアルバス。
 

サリース:「死して屍拾う者なし……かな?」

GM/ジャッハ:「『ううむ……。ことわざ教、とな』」

一同:(苦笑)

リューセ:「ことわざ教って……言った瞬間にもう抹殺だよね」

サリース:「殺されても文句言えないよねー」

ゼナ:「うんうん」

リューセ:「ところで――ことわざ教って、どういう教えなの?」

サリース:「そうそう、それが知りたい」

GM:「ええっとねぇ……。ことわざ教には極意というのがあって、入信したばかりではまだ教えてもらえない。で、しばらく修行をすると、ランクが上がって教えてもらえるらしい」

ゼナ:「修行って何するの?」

ユンケ・ガンバ:「「『石の上にも三年』、とか」」

GM:「いや違う。『石の上にも三年』じゃなくて、『一日一善』(笑)。で、その成果を上に献上して、ある程度になるとランクが上がる」

リューセ:「ことわざ教の人たちはどこにいるの?」

GM:「向こうから接触してくる」

リューセ:「待ち合わせ場所は?」

GM:「まちまち」

アルバス:「適当に街をうろついたらどうだ? またオレに会えると思うし(笑)」

リューセ:「そうだ!(ゼナに向かって)発信機ちょうだい。この男につけるから」

ゼナ:「分かりました、と言って至近距離でぱん、ぴとっ(笑)」

アルバス:「痛いと思うぞ、それは」

GM:「当たるかどうか一応判定しといて」

ゼナ:「この距離で外すとは――(コロコロ)はずれ(爆笑)」

GM:「床だか壁だかにぴとっ」

ユンケ:「拾う〜食べる〜」

リューセ:「それに気づくかな?(コロコロ) ぜんっっぜん気づかない(ファンブルを振った)」
 

 ユンケ、発信機装着(笑)。
 

GM/襲撃者C:「『で、俺は逃がしてもらえないのかな?』」

サリース:「うーん。どうしましょうか、ジャッハさん」

GM/ジャッハ:「『私としては、船とコインを取り戻したいんだが……』」

サリース:「そりゃそうよね……。あ、それに死体の処理もあるんだった。どうしよう、この死体」

ユンケ・ガンバ:「「冷蔵庫に放り込んでおけば問題ないだわさ」」

サリース:「そんなことしたらマスターに殺されるって」

ユンケ・ガンバ:「「だいじょぶ、だいじょぶ。藤崎竜の短編集を読めば」」

GM:「(笑)。そういえばあったねー、そんなのが」

ユンケ・ガンバ:「「人を食ったような話だったよね」」

GM:「そのまんまやないかい!」

サリース:「あう……。そういう話なわけね」

GM:「死体かぁ……。確かに困りもんだね、これは」

ユンケ・ガンバ:「「封印士がいれば封印できるんじゃない?」」

アルバス:「だからもういないんだって、オレは」

GM「こっそり路地裏に転がしといて……放っておく」

リューセ「うん、いい考え〜(笑顔)」

サリース:「で、こいつ(襲撃者C)は泳がせるの?」

アルバス:「それが一番いいと思うぞ」

ゼナ:「じゃあ今度こそしっかり発信機をつけます」

ユンケ・ガンバ:「「絶対落ちないように、どっか切り開いて埋めこんだらいいと思う〜」」
 

 とことん外道だな、今回のパーティーは……。
 

GM/ジャッハ:「『そいつを泳がせるのもいいが……まずは船とコインを奪取したい。ことわざ教のことはよく分からんし』」

ゼナ:「そうですね……」

サリース:「じゃあまずフローラちゃんの彼氏を探そっか」

アルバス:「ちゃんづけで呼ぶなぁ〜」

サリース:「リューセ、案内してね」

リューセ:「はーい!」

GM:「結局襲撃者Cを泳がせて……、ジャッハは?」

サリース:「店番」

GM:「りょーかい」

リューセ:「逃げるかもしれないよ」

サリース:「大丈夫よ、縛っておくから」

リューセ:「得意そうだもんね〜。特に特殊な結び方」

ユンケ・ガンバ:「「小包の梱包とか?」」

リューセ:「違うと思うの、それは」

ユンケ・ガンバ:「「小包梱包する人はコンポーザーって言うんだよね」」

アルバス:「言わん言わん。大体コンポーザーのZはどこから来たんだ?」

ゼナ:「ぷよらーのLがどこから来たのか、てのと同じだね」

GM:「おーい、話を進めたいんだけど……」

リューセ:「はいはい。フローラの家にGOなのです」

GM:「あいよ」



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