リューセ:「そこまで決めさせる? じゃあ……ティファ」
GM:「……ほんとにいいんだな、それで」
リューセ:「やっぱりイヤ。えーとねぇ……」
アルバス:「幸子」
GM:「何で和名なんだ、お前はよぅ」
ユンケ・ガンバ:「「クレリアがいいな」」
サリース:「それは、やめて」
アルバス:「じゃあフローラでいいだろ」
GM:「……いいの?」
ユンケ・ガンバ:「「だってフローラっていう女性キャラはまだ出てきてないでしょ?」」
アルバス:「確かに……(笑)」
サリース:「オカマしかいなかったもんね」
GM:「フローラでいいんだね?(あーあ、とんでもないことになったな)」
リューセ:「いいよ」
GM:「では深夜のこと。フローラが若い男といっしょにリューセの店にやってくる(笑)」
アルバス:「………フローラって名前、やめない? すっげーイヤなもの想像してしまった(笑)」
GM:「男の方は目つきが悪い。二十歳ぐらいに見える」
リューセ:「誰? ――て聞いちゃいけないんだよね。ごゆっくりどうぞ〜」
GM:「フローラは鍵を受け取って上に行くよ。もちろん男も一緒」
リューセ:「ここで何かリアクション求められても私は何もしないからね。のぞきもしないし聞き耳もたてない!」
サリース:「悲鳴とかが聞こえてきたら?」
リューセ:「……そのときはもちろん踏み込むけど」
サリース:「フローラってどんな子なの?」
アルバス:「身長が180ある――」
GM:「それはオカマの方。明るい子だよ。でもこういうところに来るような子じゃない」
リューセ:「ここに来るの初めて?『まさかこの子がこんなとこに!?』てかんじ?」
GM:「その通り。ここに来るのも初めてだよ」
ユンケ・ガンバ:「「ではイヤホンをつけて部屋番号をぽちっと……(笑)」」
サリース:「そういうのがついてるわけ? 隠しカメラとか。……はっ、てことは私も(笑)」
リューセ:「うーん、なら悪いけど、隠しカメラで見てよう(笑)」
GM:「別に変わったとこはない。普通に始まって普通に盛り上がって普通に終わる(笑)」
一同:「……………」
リューセ:「悪いことした、かな」
GM:「ま、そういうことがあったということで」
次の日――
GM:「さて、今日はユンケとガンバの誕生日だよ」
ユンケ・ガンバ:「「クルックー♪」」 (←鳴き声)
GM:「リューセはじっちゃんとばっちゃんにごちそうの材料を買ってくるように言われる。はい、サイフ。10タラン紙幣が10枚入ってる」
リューセ:「パーティーってどこでやるの? ここ?」
GM:「『弁天』かな、やっぱり。……1人で行く?」
リューセ:「うにゅ? 1人だよ」
GM:「で、買ってくる物は、お肉、野菜、果物、ケーキなどのお菓子類」
リューセ:「なんか漠然としてるね(笑)。分かりました。行ってきます」
アルバス:「なあ、水炊きにしようぜ」
ゼナ:「何でそうしぶいのが好きかな(笑)」
ユンケ・ガンバ:「「キムチ鍋がいい」」
GM:「何を作るかは君たちにまかせるけど……」
リューセ:「肉と野菜と果物……何でも作れる気がする。……ま、いいや、行ってきまーす」
お買い物開始である。
GM:「さて、まずはお肉屋へゴー!」
リューセ:「はーい」
GM:「と、そのとき路地の陰から男が飛び出してきて君にどーんと」
リューセ:「きゃ!?」
GM:「どーん、ばらばらばら。リューセのサイフからお金がこぼれ落ちる」
リューセ:(のんびりと)「ま〜どうしましょう……」
GM:「で、ぶつかってきたのは昨日フローラとホテルにやってきた目つきの悪い男。『悪い悪い』とか言いながらお金を拾ってくれている」
アルバス:「む、ならば聞くことは1つ!」
ゼナ:「『あなた、フローラとはどんな関係?』」
リューセ:「ずけっと聞くのね(笑)」
GM/男:「『……どっかで会ったっけ?』」
リューセ:「店番してたもので……。あのホテルで」
GM/男:「『……………』」
リューセ:「楽しかったですか?」
ゼナ:「そ、そういうこと聞くんですか!?」
リューセ:「つきあって長いんですか?」
GM:「『あ、あんたには関係ないだろ』」
リューセ:(お金を全部拾って)「全部ある?」
GM:「あるみたいだよ」
アルバス:(くわっと目を見開いて)「『5タランたらん!』」
一同爆笑。
GM:「そんなことないって……」
リューセ:「じゃあどうもすみませんでしたぁ」
てなことがありつつ――
GM:「さあお肉屋さんに着いたぞ。『へいらっしゃい。何にするね? 今日は豚肉が安いよ』」
アルバス:(すかさず)「じゃあ鳥肉ください」
リューセ:「うーん……、やっぱり豚肉……かなぁ」
アルバス:「ワニの肉がいいな」
GM/肉屋:「『悪いな。今日は切れてるんだ』」
サリース:「……いつもはあるの? ワニの肉……」
GM:「貿易が盛んな街だから……」
サリース:「だからって……ワニ…………!?」
アルバス:「じゃあマグロの肉を1つ」
リューセ:「それは魚。豚肉でいいです」
GM/肉屋:「『どこの肉にする? いろいろあるよ』」
サリース:「頭」
GM:「それは定食屋弁天が予約済み」
アルバス:「やっぱ豚と言えばトロだろ。…………おーい誰かツッコミ入れてよ」
ユンケ・ガンバ:「「レバーを刺し身で」」
アルバス:「それはヤバイって。バラの三枚肉でいいんじゃないか? どうせ貧乏なんだし」
リューセ:「でもせっかくの誕生日だよ? てことでロース5人分」
GM:「『16タランと50アマールね』」
タランが紙幣。アマール (命名アルバス) が貨幣。1タランが100アマールである。
GM:「てことで肉屋での買い物は終わり、リューセは八百屋へ向かうのだったぁ」
リューセ:「てくてくてく」
GM:「んで――また後ろからどーんと人がぶつかってきて、サイフからお金がばらばらばら(笑)」
リューセ:「今日はよく人にぶつかりますねぇ。今度は誰?」
GM:(黙ってアルバスを指さす)
アルバス:(他人事のように)「まったく迷惑なやつもいたものだ……」
サリース:「あんただよ、あんた」
アルバス:「で、なに? オレは選択の余地なく走ってきたわけ?」
GM:(うなずく)
アルバス:「何があったんだろうな(笑)。で、リューセにぶつかって…… 」
サリース:「お金が散らばったのよね」
GM:「リューセが倒れてるかもしれない」
ゼナ:「スカートがぺらっとめくれてたりして……」
アルバス:「いいねえ。……ん……?」
オレ……コイツを知っている……?
気のせいか……?
アルバス:「………じゃあ、リューセが倒れてるとして………リューセにちらっと目線をくれた後、何も言わずに走り去る」
一同:「うっっわぁぁー(笑)」
リューセ:「……今日はよく人にぶつかります」(←気にしてない)
てなことがありつつ、八百屋へ到着。
リューセ:「さっきお肉買ったから………えーと、野菜ください」
GM/八百屋:「『…………………。今日の献立は何だい?』」
リューセ:「そういえば決めてなかったね。……じゃあこれとこれとこれください」
GM/八百屋:「『全部で3タラン80ね』」
リューセ:「めんどくさいから5タラン分、何かください」
アルバス:「500円分の野菜って………」
GM:「まあ物価が安いということで(笑)」
リューセ:「いつもまけてくれてありがとうございますぅ」
次にリューセは果物屋へ向かう。
GM:「と、後ろから走ってきた男がどーん、ばらばらばら」
リューセ:「ま、またぁ〜!? あ〜れ〜」(くるくるばったん)
GM:「今度のは髭面の男。年齢不詳」
サリース:「をを、それは昨日の……」
GM:「いや、顎髭はない。口髭だけだよ。んでお金を拾ってリューセに渡すと、さっさと去っていく」
リューセ:「うーん、一体GMは何がさせたいんだろう?」
てなことがありつつ、果物屋へ到着。
GM:「着いたよ」
リューセ:「いぇーい!(←妙にハイテンション) 果物くださぁい(笑)」
ゼナ:「こらこらこら(笑)」
GM/果物屋:「『そうさな、今はマンゴスチンがおすすめかな』」
サリース:「マ、マンゴスチン……。なぜ……?」
リューセ:「スイカありませんか?」
GM/果物屋:「『スイカはちょっと季節じゃないなぁ。これなんかどうよ、お見舞い用の果物詰め合わせ』」
リューセ:「お見舞い用はちょっと……。でも何か適当に詰め合わせて。トロピカルなかんじに」
アルバス:「トロピカルか。(にたりと笑って)じゃーまず甘夏はかかせないなぁ」
GM:「あとボンタンとか」
アルバス:「グレープフルーツとかキンカンとか、そっち系ばかりを……(笑)」
サリース:「うーん、見事に柑橘類」
GM/果物屋:「『はい、全部で3タランと80。はいおつりね』」
サリース:「や、安い……」
んでもって、ケーキ屋へ向かうリューセ。とそこへ――
GM:「細い路地からバイクが飛び出してきて、きききぃーどっどーん、からからから……」
リューセ:「バ、バイク……」
GM:「んで、ひゅるるる〜ぺしゃ、と頭の上にザルソバが」
サリース:「ザルソバ……バイク……それってひょっとして……」
GM:「うん」
リューセ:「私、やばくない?」
GM:「うん」
サリース:「と、とりあえずケガがないならいいわ。お金拾ってリューセに渡す」
GM:「ちょっと足りない」
リューセ:「きっ!(にらむ)」
サリース:「え? え?」
GM:「サリの手の中にコインが1枚」
サリース:「え、あれ? おっかしいなぁ」
リューセ:「まだあるんじゃないの?」(サリースの胸元をばっと開く)
GM:「紙幣が2枚はさまってる(笑)」
サリース:「やだリューセったら。こんなとこでやらなくてもあたしの部屋で――って聞けよ、おい!」
リューセ:(無視して)「すたすたすた」
てなことがありつつ、ケーキ屋である。
リューセ:「ケーキください(笑)」
GM/ケーキ屋:「『何になさいますか?』」
リューセ:「うーんとね、バースデーケーキ」
GM/ケーキ屋:「『ただいま、こちらのヘルシーなデコレーション味噌ケーキがおすすめですが』」
リューセ:「じゃあそれもください」
一同、青ざめる。
GM/ケーキ屋:「『バースデーケーキ、お名前は何といれましょうか?』」
リューセ:「えーとですね、ユンケとガンバです。年は48歳で双子だから、ロウソクは96本お願いします」
GM/ケーキ屋:「『……………。全部で19タラン80になります』」
リューセ:「はい」
と――お金を数えていた店員がけげんな顔をする。
GM/ケーキ屋:「『これ、お金じゃありませんよ』」
そう言ってリューセに渡したのは、羽根を広げた動物をかたどった見慣れないコイン。
リューセ:「はあ、どうもすみません……」(コインを受け取る)
ゼナ:「これで全部ですよね?」
リューセ:「じゃあ帰るとしましょう。……でもすごい荷物かも」
アルバス:「1人で行くなんて言うから」
GM:「コインはどうするの?」
リューセ:「何だったんでしょうねえ。オツリ間違えたのかな」
サリース:「あるいはぶつかったときに紛れてしまったのかも……」
リューセ:「でも返すあてもありませんし……やっぱり、帰ることにしましょう」
GM:(あ、帰っちゃうのね……)
実はコインの持ち主探しをしてほしかった、GMなのである。