GM:ツェラー(青)がコピーの方に移動。──さて、誰をどうしてやろうかな。

ラズリ:ランダムに決められたらあたし困る。10体もいるんだもん。

GM:(ちょっと考えて) ──ラズリの服を切るってのはどう?

男性陣:いいねえ(笑)。

ティンベル:それならラズリも傷つかないし。

クロヌシ:ブラジャーが露出して攻撃力上がるしな。

ラズリ:ちょっと待ってよ、コピーの服を切るんでしょ? あたしの服は──やっぱり破れちゃうの?

GM:だろうね。(コロコロ) きれいに切れてます(笑)。

ラズリ;きゃーーー!

GM:んで、また橋の触手が伸びてくるから(笑)。

ティンベル:(コロコロ) からまれてまーす。

ラズリ:(コロコロ) ……また失敗。なんかだんだん危ないシチュエーションになってない? あたしはどーしても胸を隠したいんだけど。

GM:あと2、3本も触手がからめばそれも無理だろうね(笑)。で、男性キャラはマイナス8修正の意志判定に成功しないとそっちの方を見てしまう(爆笑)。

フローラ:マイナス8はでかすぎるぞ(笑)。子供に興味がなければいいんじゃない?

ラズリ:子供……子供って言われた……。

クロヌシ:でもブラジャーつけてるときは胸は大きいんだぞ。

フローラ:じゃあそれをスパッと斬られると、修正がマイナス2ぐらいに減るワケだな。で、みんなすっと視線をそらす(笑)。

ラズリ:……いいかげんにしよーね。まだ足しかからまれてないから両手で胸を隠しときます!

ティンベル:はーい、それじゃあ触手をひちぎりながら膝立ちになるね。(コロコロ) ぶちぶちぃ!

ラズリ:いいなー、簡単にほどけて。

ガルフ:えーと、クロヌシは生命力がマイナスになってるんだな? 回復してほしい?

クロヌシ:そりゃあな。

ガルフ:ちぇー、それじゃヒーローアクション「愛(笑)」いくぜ!(すっと息を吸って)
    「この程度で倒れるなんて、所詮貴様もこの程度の男だったんだな、クロヌシさんよ!」

クロヌシ(低い声で)「なめるな小僧。こんな傷、どうということはない」
     (声のトーンを戻して)──これでHPが半分まで回復するんだな?

GM:いやーん、愛が伝わった(笑)。

GM:レイナは眠っている。まだ目を覚ます気配はないね。

フローラ:そうか……。
 


フローラ:(自分の指輪をレイナの左手にはめながら)「ずっと守ってやれなくてごめんな。
      これからはオレが守るから。何があっても。ずっと……。ずっと……」

GM:部屋の外に出るとカスタが立ってるよ。

フローラ:「目が赤いぞ……泣いてたのか?」

カスタ:「え、ええ……」

フローラ:「ありがと……レミーラのために泣いてくれて……」

カスタ:「いえ……あの子は、私にとっても妹のような娘のような存在でしたから」

フローラ:「ほんと、サンキュな。──じゃ、オレ行くから」

カスタ:「気をつけて」

フローラ:「ああ。──レイナのこと、頼む」


GM:ツェラー(黄)が背後からガルフに『脱水』ね。

ガルフ:またか。マイナス10の修正だったな。(コロコロ)成功してる。

ティンベル:『脱水』って「範囲」攻撃じゃなかった? 私も範囲に入ってるんだけど(笑)。

GM:じゃあティンベルにもかかっちゃうね。

ティンベル:マイナス10でしょ? サイコロを振ることもできないんだけど……(笑)。
      それで自動的に食らって──ダメージ大きかったら死ぬだろなぁ。

ラズリ:ガルフ、ヒーローポイント余ってない?「超回復」使いたいんだけど1ポイント足りないの。

ガルフ:んー、とりあえず「愛」で半分回復させようと思ってたんだが……。
    ──分かった。「友情」でヒーローポイントを渡す。

ラズリ:その前にさ、とりあえずダメージ食らってみない? 案外たいしたことないかもしれないし。

ティンベル:そうだね。

GM:じゃあ振るよ。(コロコロコロ〜) ……さ、3点!?

一同:なんじゃそりゃー!

GM:何でこんなに低いかな。──あ、ごめん、3D振り忘れてた……げ、17──てことはダメージは20点……かな。

ラズリ:え? え?

ティンベル:……生命力判定に失敗したら死にまーす。

ラズリ:え? え?

ティンベル:(コロ、コロ、コロ) ……死ん……だね。

一同:わーーーー!!!

ラズリ:やー、どーしよー!? ごめんね、ごめんね。

ガルフ:ちっ、人がせっかく「愛」で半分だけでも回復しようと思ってたのに「超回復」なんか使うっていうから……。
    ぶー(ふくれる)。

GM:やめろって、かわいくないから。それより「御都合主義」使える人いるかな?

ラズリ:あたし、使える。──あ、ぢつは「愛」で回復してた、とか?(笑)

GM:違う違う、そうじゃなくて…… (フローラに何やら耳打ちする)。

フローラ:ふんふんふん、分かった。

GM:さ、大丈夫だから戦闘を再開しよう。

一同:………?

フローラ:全力ダッシュで例の塔まで戻るぞ。

GM:君がそうやって走ってると、突然地面が揺れる。

フローラ:「何だ!? 地震か!?」

GM:んで、街の一角がゴゴゴゴゴ……と崩れ、巨大な何かが浮上してくる。

フローラ:そいつは見物だな。──で、何なの?

GM:空中要塞だ。それは東の方へ飛んでいく。

フローラ:「へええ……とんでもないことするヤツがいるんだな」

GM:ま、そういうことがあったと頭の片隅に置いといて。

フローラ:はいな。──それじゃ、再び塔へダッシュ!


GM:ガルフに4回攻撃当たってる。うち2回がクリティカル。

ガルフ:(コロコロ) 2回は防いだ。クリティカル分のダメージをくれ。

GM:「切り」の21点、23点。

ガルフ:防護点も高いからねー。わーい、ダメージだー。早くHP半分にならないかなぁー。
    そうすれば『明鏡止水』モードが発動するのになー。

GM:なんかめっちゃムカツク(笑)。

ティンベル:あのさ、それだったら戦闘が始まる前にぼこぼこぼこってガルフを殴っておけば、いきなり
      『明鏡止水』モードなんじゃないの?(笑)

ラズリ:あ、敵が見えた。ガルフ、ちょっとおいで。ぱんぱんぱん!

ガルフ:それめちゃくちゃ格好悪い(笑)。

クロヌシ:それともダメージ食らってからジャスティスレンジャーに変身するか?

GM:そんなことよりクロヌシ、そろそろ本気出しておいでよ。さっきから攻撃当たってないよ。

クロヌシ:(コロコロ)クリティカル(笑)。クリティカル表は「ダメージ2倍」!

GM:……あ、そうですか。

クロヌシ:ダメージは──(コロコロ)42点の「切り」ね。

ラズリ:42点──ちょっと食らってみようかなー、何回ぐらい死ぬかなー(笑)。

クロヌシ:そこから必殺技につなぐ! 『閃刀斬六連』!!! (ごろごろごろ〜)33点の「切り」が6発!

GM:(計算して)サイコロの神様、サイコロの神様ぁ〜(笑)。(コロコロ)
   うわー、ツェラー(赤)木っ端みじん!  ばらばらばらばらぁ(笑)。

ラズリ:「クロヌシ〜触手斬って〜!」

クロヌシ:「は? 聞こえんなぁ」

ラズリ:うぅー。こうなったら自力で脱出を──はっ、ひょっとして『瞬間移動』で逃げられるのでは?

クロヌシ:しばらくそうしてろ(笑)。

ティンベル:あ、ところでさ、私さっきの『脱水』で干からびちゃってるんだけどさ、コピーの方はどうなってるの?
      やっぱりしおしお?

GM:そうだねぇ、コピーは連動してるからティンベルのコピーは全部干からびてるのかな……。
   あ、死んだから消えちゃうか。消えたことにしよう。

クロヌシ:──てことは、ラズリのコピーは全員胸がはだけているのか!?

フローラ:ほぉぉ〜それは壮観だな。しかもコピーは動けないから胸を隠していない!

ラズリ:うー、なんかもう泣きそう……。

GM:(ニヤリと笑って) さてガルフ、リューデスが君のコピーに近づいていく。そして──

ガルフ:そして……?

GM唇にぶちゅっ(笑)。

一同:うぅっっっわぁぁぁぁー!!!(爆笑)

ガルフ:な、なんか唇にイヤな感触が!(笑) なんだ、なんなんだー!

ラズリ:きっとあれよ。素のままの生命力で判定して、失敗したらダメージを食らうエナジードレインかなんかの一種!

GM:解説ありがとう。

ガルフ:素のままの生命力?(コロコロ) 失敗してる(笑)。

GM:では16点ばかりダメージを食らってくれたまえ。

ティンベル:頭の中は真っ白で、頬が少し赤く染まっているという(笑)。

ラズリ:うわー、舌とか入れないのかな……。

ガルフ:やめてくれー! (コロコロ) 1発目クリティカル!(爆笑)  クリティカル表は──17。

ラズリ:えーと、「ダメージ3倍」──だね。わーい、ダメージ3倍だって♪

GM:……よっっぽどイヤだったんだな(笑)。

ラズリ:よくも私のファーストキスをっっ! 乙女の恥じらいをっっ! ……乙女じゃないか。

クロヌシ:(声色を変えて)こうなったら責任取ってもらうわよ!

ガルフ:(ゴロゴロゴロ〜)1発目のダメージが28点。あとは24点が3回。
    べしべしべしべし! 私の貞操を奪った罪は重い! 

ラグランジェはひとり、アレグの村にいた。
ミュスカディもいない。オルディネールもいない。ニーナもいない。
ぼんやりと『ロゼ』の幻を見ていた彼が、顔を上げた。
 

ラグランジェ:「だれ……?」
 

       彼方から、自分を呼ぶ──
 

ラグランジェ:「だれなの……?」
 

       声──
 

そして彼は、足を踏み出す。「こことは違う」どこかへ──『光』とともに。

【竜】の『長』:「──異世界の住人よ、我らに何の用か」

オルディネール:「話を、うかがいに参りました」

【竜】の『長』:「話、とな」

オルディネール:「はい」

竜人A:「異世界の者に語ることなどない」

竜人B:「聞けば、正体を隠しラピスの森で生活をしていたとのこと」

竜人A:「そればかりか、シャルトルーズの森の『長』にまで……。重ねて言うぞ、そのような者に語ることなどない」

オルディネール:「──同胞を裏切るよりはましだと思いますが?」

竜人A:「ッ! き、貴様何を……!?」

オルディネール:「『長』よ、この者に見覚えはありませんか?」
 


竜人B:「そ、その子は……」

竜人A:「まさか……。いや、そんなはずは……」

オルディネール:「この者は『母』が苦しんでいると言いました。空間のはざまで泣いている、とも」

【竜】の『長』:「………」

オルディネール:「全てを話していただきたい。『扉』のことも。『儀式』のことも。過去の──25年前の出来事も……」


クロヌシ:よおおおおっし!  必殺技発動!  ──32点が6回だな。

GM:サイコロの神様、サイコロの神様、サイコロの神様………(コロコロコロ) ツェラー(黄)死亡。しくしくしく……。

ラズリ:……また触手がからまったんですけど……。

GM:これで両手、両足、首と5本だね。

ラズリ:クロヌシ〜触手斬って〜!

クロヌシ:(タバコをふーっとふかして) いい眺めだな。

GM:ツェラー(青)は──逃走(笑)。『瞬間移動』で姿を消す。

ガルフ:お、てことはあとはリューデスだけか。

GM:最後の抵抗──さらにディープなキスをして生命力吸い取ってやろ。

一同:うわ……。

GM:ダメージ18点ね。

ガルフ:ふっ、ついに発動! マントが気でひるがえり、「明鏡止水は王者の──」あれ?

ラズリ:曇りのない鏡と静かにたたえた水のこと、でしょ。

ガルフ:そう、明鏡止水モード』発動
    ──これがオレの真の力だ!  きゅらーん!
    まずは9連撃〜ぺしぺしぺしぺし!!!(斬馬刀の腹で叩いている)
    そして最後はキャンセル必殺技だ!
    はぁぁぁぁぁ!  蒼い閃光! 『ブルーインパクト』!!!
    ビシュシュシュシュシュシュッッ!!! 

GM:は、恥ずかしいヤツ……。

ラズリ:(ため息をついて) やっぱりガルフはガルフだったのね……。
 


クロヌシ:長い戦いだったな……。

ラズリ:あー、つっかれたぁー。

ティンベル:それはいいんだけど……私は……?  死んじゃったんだけど……。

ラズリ:参ったねー、それは……。




リプレイ第二部目次