GM:さて、君たちはガレキの山の上に立っている。空は満天の星空だ。

ラズリ:さっき闘技場があった場所──だよね?

GM:そうだよ。今はガレキしかないけどね。

クロヌシ:どういうことだ?  俺たちはツェラーの幻覚に踊らされているのか……?

GM:そしてガレキの向こうに白い大きな橋がかかっている。星空の下の白い橋──うーん、ビューティフォー。

ラズリ:あはは、もう何がなんだか。

ガルフ:橋があるなら渡るまでだ。GO!

GM:橋を渡るんだね。そうすると橋の真ん中に──ツェラーが立っている。

クロヌシ:「やっと登場か。決着をつける時が来たようだな」

ガルフ:「ああ……ぶっ殺してやるぜ」

ティンベル:(黙って獣人化する)

ラズリ:「レミーラを殺したあなたは……絶対に、許さない」

ツェラー:「それはこちらのセリフだ。お前たちは随分と私の邪魔をしてくれた。
      (声が三重にぶれながら) 僕の邪魔をするヤツは許さないよ」

一同:「!?」

ラズリ:「ぼく!?  僕って言ったの?」

GM:(うなずいて) そしてツェラーは3人に分身する。
   黒に赤い縁取りのツェラー、青い縁取りのツェラー、黄色い縁取りのツェラー。

ガルフをを、ウイ〇グマン! 

GM:必殺技はデルタエンドかいな(笑)。で、もうひとり、この子が姿を現す──リューデスだ。

クロヌシ:……誰?

ラズリ:えーと、確か第七診療所で行方不明になってた子──だよね? 何の伏線だろうって思ってたんだけど……。

GM:そゆこと。もうちょっと伏線張ってから出そうと思ってたんだけどチャンスがなかったね(笑)。

リューデス:「──僕が真のツェラーだ」

クロヌシ:なるほど、その黒いヤツらはお前の操り人形ってわけか。

ガルフ:つまり他の3人は無視して、そいつだけ倒せばいいんだな?

クロヌシ:いや、分からんぞ。案外赤いヤツが本体かもしれん。

ティンベル:リューデスの脚が本体かもしれないよ(笑)。

ガルフ:いや、脚じゃなくてスネ、だな(笑)。

ラズリ:絶対にそんなことないと思うんだけど……。

ガルフ:(口をとがらせて)分かってるよーそんなことはー。

クロヌシ:ボケろよな、少しは(笑)。

フローラ:(びしっとポーズをきめて)

     本体はそれぞれの心に巣くう悪の心かもしれないぞ! 

クロヌシ:もういいもういい(笑)。だいたいお前ここにいないだろ。

フローラ:(ポーズをきめたまま) ……ちっ。

GM:それからそれから、さっきのコピー人間たちがツェラーの後ろにずらっと立っている。

クロヌシ:ここでやっと戦うわけか。──強敵だな。

ガルフ:大丈夫だ!  再生怪人は弱い。一撃で倒せるはず!

GM:コピー人間たちは戦う気配はない。ぼーと突っ立ってる。

ラズリ:それはそれで怖いかも。十人もいるんだもん。

GM:んで、さっき知力判定に失敗した人──クロヌシは全ての判定にマイナス3の修正がつくからね。

クロヌシ:ほっほぅ〜。

GM:なんてったってここはツェラーの特殊空間だからね。では、戦闘を始めましょうか。

ガルフ:イニシアティブを振るぞ〜。

GM:(コロコロ) 6。

ガルフ:(コロコロ) 6。

GM:(コロコロ) 2。

ガルフ:(コロコロ) 2。

ラズリ:君たち相性がいいねえ。

GM:(コロコロ) 6。今度こそこっちが取ったな。
   ──では、ツェラー(黄)がすっと後ろに下がって (コロコロ) ラズリのコピーの右腕をスパッと斬りつける。
   ラズリ、1D振ってごらん。

ラズリ:(コロコロ) 2。

GM:じゃ、2ターンの間、君の右手は使えなくなる。

ラズリ:きゃー。

ガルフ:なるほど、そのための人形だったのか。

ティンベル:コピーはそのまま?  消えたりはしないの?

GM:ぼーと突っ立ったままだよ。消えたりはしない。

ティンベル:なんだ、使い捨てじゃないのか。

GM:(それでもよかったかもね……) ツェラー(赤)がガルフに近づいて大振り(コロコロ)はずれ。
   んで、ツェラー(青)がティンベルに向かって『酸噴射』ね。

ティンベル:(ルールブックをめくりながら) あ、『酸噴射』なのね。『三噴射』かと思った(笑)。
      それで──(コロコロ)「よけ」に成功してるよ。

ラズリ:(サイコロの目を見て) うわー、ぎりぎりだったね。

GM:でね、クロヌシ──ちょっと「よけ」の判定してくれるかな。

クロヌシ:これにもマイナス3の修正がつくのか?(コロコロ) 失敗してる。

GM:橋の一部が変形して、触手のように絡みついてくるぞ。

クロヌシ:うをぉ!?  気持ち悪いな。外れないのか?

GM:体力の即決勝負で勝てば引きちぎれるだろうね。──ラズリの方にもいくぞ。

ラズリ:きゃーきゃー(コロコロ) ふううう…… (「よけ」の判定に成功した)。

GM:リューデスは何もしない。

ガルフ:こっちの番だな。ずいいっと6歩前進して、リューデスの頭狙って6回攻撃ね。

GM:はいはい。

ガルフ:(得意満面でサイコロを振って) 全部当たってて──

GM:はいはい。

ガルフ:ダメージがこんだけだから──合計して──

GM:はいはい。

ガルフ:頭に「切り」の42点ね(笑)。ふっ、こりゃ一撃で殺っちまったかな。

GM:あのね──リューデスに「切り」攻撃は通じない(笑)。食らってもけろっとしてる。

ガルフ:……あ、あら……?

クロヌシ:先に言え!(笑)  時間がもったいないだろが。

GM:いや、あんまりうれしそうにダメージ計算してたから……。見てておもしろかった(笑)。

ラズリ:ま、まあ次のターンに期待するってことで……。

クロヌシ:(コロコロ) マイナス23成功──ぶちっ(触手を簡単に引きちぎる)。

ティンベル:移動して飛翔蹴りね。

ラズリ:あああ、なんかみんなあたしから離れていく(笑)。

GM:ティンベルの攻撃はかわしてる。次はラズリ?

ラズリ:アイテム発動。『瞬間移動』してクロヌシの近くに行くぅ。

クロヌシ:そして俺の2回目の行動だな。近づいて大振り。(コロコロ)失敗している。

GM:で、イニシアティブか。

ガルフ:ふっふっふ。

GM:(コロコロ) 2。

ガルフ:(コロコロ) 2。

ラズリ:また一緒なの?

ガルフ:GMとラブラブだから(笑)。

GM:へーへー。(コロコロ) 6。またこっちだね。

ラズリ:どーしたガルフぅ、調子が悪いぞぉ!

GM:まずはリューデスがガルフに精神操作を試みるぞ。抵抗してみて。

ガルフ:(コロコロ) 超〜余裕で成功してる。

GM:続いてツェラー(黄)がガルフとティンベルに『脱水』じゃー!

ガルフ:(コロコロ) マイナス21成功!(笑)

ティンベル:(コロコロ) 失敗してる。

GM:ダメージは10Dマイナス10っと──(コロコロ) 26点。防護点は無視してね。

ティンベル:(コロコロ) こてん。気絶した。

GM:ツェラー(青)がすーっと移動してガルフのコピーの右手をスパッ!  1D振ってね。

ガルフ:(コロコロ)3。3ターンの間使えないってことだな。
    ──てことは両手で持つ斬馬刀は使えないのか?  それはきっついなぁ〜(笑)。

GM:あと残ってるのはツェラー(赤)か。向きを変えてクロヌシに攻撃ね。(コロコロコロ〜)  6回当たってそのうち1回がクリティカル。

クロヌシ:(コロコロ)1回目は「受け」た。2回目は──をを、「よけ」た。んで……結局2回食らった。

GM:えーと、ダメージは16点の「切り」が2回ね。

ラズリ:わー、けっこー凶悪〜。

GM:あとは、橋からまた触手が伸びてくるから全員よけてみるように。

ラズリ:またなの〜!? しかもなんか数が増えてるし〜。

GM:毎ターン生えてくるんだから。で、判定に失敗したのは──クロヌシとラズリ、ね。

クロヌシ:引きちぎりながら立ち上がるぞ。(コロコロ)──ぶちぶちぶち(笑)。

ラズリ:あっさりと引きちぎるし……。あたしは──(コロコロ) 全然ダメ。みんなと違ってあたし、か弱いから(笑)。

ガルフ:ツェラー(赤)に飛び蹴りから回し蹴り3連発、いきます。

GM:あっさりと言ってくれるね。(コロコロ) それはかわしてるね。

クロヌシ:じゃあ俺はツェラー(青)に通常攻撃からのキャンセル必殺技だ。

GM:かわせるかなー(コロコロ) げ……ファンブル……。しかも6が3つ……。

ラズリ:やったー、イイカンジ〜。さあ、クリティカル表でかたよった目を振るのよ!

クロヌシ:(コロコロ) 10……。

ラズリ:……それはひょっとして通常ダメージなのでは?

GM:ひょっとしなくてもそうだよ。

クロヌシ:(コロコロ)しかも必殺技は発動失敗してる。キャンセル分の1発だけだな。(コロコロコロ) 21点の「切り」だ。

GM:ダメージ頂戴いたしますっと。

ガルフ:よっしゃぁ! いくぞ、ツェラー!

ツェラー(赤):「くくくくく……、我らが力、まだまだこんなものではないぞ」

サードニクス:(扉を叩きながら)「オニキス、オニキス」

ニーナ:「こんにちはー、ニーナよ。………。入るからねー」
 


ニーナ:(ひきつった笑みを浮かべながら)「──なんかいないんですけど……オニキス……」


GM:クロヌシに攻撃ね。(コロコロコロ)……げ、1回目ファンブル……。残りは当たってる。で──(コロコロ)ファンブル表は15──

ティンベル:ええと、「利き腕をくじいてしまう。30分間攻撃にも防御にも使えない」だって(笑)。

一同:うをををを、やったぁー!(笑)

ティンベル:30分間てことはもう「永遠」だね(笑)。

GM:くそー、1800ターン持たしてやる〜。

フローラ:誰か数えとけー(笑)。

ラズリ:あと1799ターン(笑)。

クロヌシ:腕をくじいたってことは俺への残りの攻撃は無効なのか?

ガルフ:いや、無効にはならない。ルールではそうなってる。

クロヌシ:じゃあ「よけ」の判定を──(コロコロ)1回食らった。

GM:(コロコロ)その1発が「切り」の25点なんだけど。

クロヌシ:うりゃ! (コロコロ)ぎりぎり成功!

ガルフ:よし!

クロヌシ:──いや、違うか、マイナス3のペナルティがあるんだった。気絶した。

ラズリ:あらら……。

クロヌシ:──あ、やっぱり成功だ。「意志の強さ」があった。

GM:どっちなんだよ……。

クロヌシ:成功成功、気絶はしてない。

ガルフ:よしよし、いいかんじだ。

ナタリー:「『朔夜』にオニキス──どうやら、あちらの計画の方が先に実現しそうですね」

スタッフA:「『魔獣』の復活──ですか」

ナタリー:「ええ。いくつか問題点がありますが、制御しきれるでしょう」

スタッフB:「ではGシリーズは破棄するのですか?」

ナタリー:「仕方ないでしょう? ゼロは死亡、セブンは敵対。今から新しい『人』を造り、育てるには時間が足りなすぎます」

スタッフB:「ではやはり全員……」

ナタリー:「殺してしまいなさい。力のない者はいるだけ無駄です。それから──」

スタッフA:「はい」

ナタリー:「セイア、リリア、クレストの3名を軟禁しておくように。──あの子たちに、つらい思いはさせたくありません」

スタッフA:「了解しました」

ナタリー:「では、現状報告を」

スタッフC:「ツェラー01から03までは異空間にて交戦中と思われます。詳細は未だ不明」

スタッフD:「オニキスは精神、肉体ともに正常です」

スタッフE:「『朔夜』問題なし」

スタッフF:「空中要塞機動準備完了。いつでもいけます」

ナタリー:「空中要塞浮上。アレグの村で魔族ハーフを回収した後、シャルトルーズの森へ向かいます」




リプレイ第二部目次