フローラ:「レイナ……レミーラ……」
ガルフ:肉親に殺させるなんてな……。
ティンベル:ちょっと今無気力。『力』ってモノに対して疑問を抱き始めている。
ラズリ:無気力って言うか……怒りとやるせなさで胸がいっぱいだよ……。
あんな風に人を殺すなんて、絶対に許されないことだと思う……。
GM:(思った以上に効いたな、これは……) さて、どうするのかな?
クロヌシ:ツェラーはその何たら空間に姿を消したんだな?
GM:転送空間だよ。ツェラーが消えた後もまだ残ってる。
クロヌシ:後を追ってこいって言ってたな。──行くか?
ラズリ:そりゃぶち殺してやりたいのはやまやまだけど……(うんうんとうなずく一同)。
フローラ:ちょっと待ってくれ。まずレミーラの死体を何とかしたいんだけど……(いろいろと計算して)ダメだ、『生物封印』は無理だ。
ティンベル:死体だから『物』なんじゃないの?
フローラ:あ、そっか……。死んじゃったらただの物だもんな──うん、それなら水晶球に封印できるぞ。
ラズリ:封印しちゃうの?
フローラ:ああ。封印しておけば時間が流れないからな。いつか生き返らせることができるかもしれない。
GM:レイナはどうするの?
フローラ:それもあるんだよな。気絶してるんだろ? どっか安全なところに連れていった方がいいな……。
クロヌシ:だがその間に転送空間が消えちまうかもしれないぞ。この機を逃すわけにはいかん。
ラズリ:でも行くんだったらみんなで行った方がいいと思う……。
フローラ:この穴がいつまで持つかが問題だ。このまま戦わずにいて状況が悪化したらなんか悔しいし……。
ほっといたらとんでもないことしそうだしな……。──すぐ消えそう?
GM:いや、しばらく持ちそうだよ。
ガルフ:……ツェラーは何て言ってその穴に飛び込んだんだっけ?
GM:復讐したかったら追ってこいって。
クロヌシ:雌雄を決したいってことか?
ラズリ:雌雄なんか決しなくていい〜。あたしはただ天誅を下してやりたいの〜。大自然のおしおきよ〜。
GM:落ち着け落ち着け(笑)。
フローラ:GM、レイナをどっか近くで安全なところに預けたいんだが──どこかある?
GM:おすすめは第七診療所かな。カスタのところが一番安全だろう。
ラズリ:そりゃそうかもしれないけど……なんか不安。
GM:もうナタリーもレイナを狙ったりしないよ(笑)。
一同:(疑いのまなざし)
GM:あ、信じてないな……。
フローラ:「でもそこしかないよな。──よし、みんな先に行っててくれ。オレも後から必ず行くから。
(顔をキリッとひきしめて) それから──とろとろ行っててくれ。走って追いつくから(笑)」
ラズリ:「──分かった(笑)」
ニーナ:「……そう……」
オルディネール:「扉を開くには『鍵』と『祭器』が必要です。次に彼らが狙うのはルルーさんか──」
ニーナ:「オニキスね」
オルディネール:「ええ、おそらく。──すみませんが、行ってくれますか、ラピスの森へ」
ニーナ:「いいわ。オニキスを守ればいいのね。──ガルフたちは?」
オルディネール:「彼らは今、ツェラーを追って異空間にいます。中で何が起こっているのかまでは分かりませんが……」
ニーナ:「──いよいよ本気でつぶしにくるつもりかしら」
オルディネール:「彼らは負けませんよ」
ニーナ:「それもそうね。──で、あなたはどうするの?」
オルディネール:「【竜】の土地神のところへ行きます。ツェラーの言っていた『過去の過ち』とやらが何なのか、聞いてきますよ」
ニーナ:「………。──聞いていい?」
オルディネール:「何です?」
ニーナ:「あなた、どこまで真相を知ってるの?何を望んでいるの?」
GM:さて、どっちからいこうかな──うし、ガルフたちからね。
ガルフ:周りはどんな様子だ?
GM:闘技場の観客席だよ。
ラズリ:闘技場──ってあの闘技場?
GM:そ。コロシアムってやつだね。中央にリングがある。
クロヌシ:どういうことだ? ツェラーはどこにいる?
GM:さーてね。
君たちの周りにはたっっくさんの観客──みんな半透明──がいるし、リングの上では誰かが戦ってるみたいだし……。
ラズリ:だれ?
GM:知力で判定してごらん。
ラズリ:(みんなでコロコロ〜)──あたしだけ成功してる。
GM:リングの上で戦ってるのは──アユモとマラカイトに見えた。
ラズリ:をを!? それは駆け寄ってみるよ。
GM:観客や建物に触ってみる人はいる?
クロヌシ:半透明なんだろ? そりゃ触ってみるさ。
GM:そーするとふっと闘技場が消えて、観客だけが残る。真っ黒な空間にみんな浮かんでると思って。
ガルフ:……嫌な予感がするんだけど。
ラズリ:アユモ君とおとーさんは?
GM:消えちゃった。──で、何万という観客たちが君たちに向かって襲いかかってくる。
ガルフ:だあー、やっぱりそうくるかぁ!
クロヌシ:これ全部と戦えってのか?ちょっと無理だぞ。
GM:(ニヤリと笑って) 2D振ってみて。
ティンベル:4。
クロヌシ:7。
ガルフ:5。
ラズリ:……あたし10なんだけど……。
GM:それだけの数の観客が君たちに手を触れた。そして君たちそっくりに姿を変える。
ガルフ:……なんかすごくヤバくない?(笑)
クロヌシ:なるほど、これと戦えってのか……。
GM:(ニヤリと笑って)いや、全員ふっと姿を消す。
ラズリ:あら?
GM:それから全員知力で判定してみて。
クロヌシ:で、何だったんだ、今の判定は?
GM:(ニヤリと笑って)ま、それは後のお楽しみってことで。
サードニクス:「んん、まあ、ね。父がまだ、祖父を殺したのはオニキスだって信じててね」
ニーナ:「ヒドイ話ね。──とにかくオニキスに会わせてもらうわよ。彼女今、狙われてるの」
マラカイト:(突然出現して)「それはならーん!」
ニーナ:「きゃー! ビックリしたー!」
サードニクス:「父上、普通の人にそれはきついっていつも言ってるでしょう。もっと普通に登場してください」
マラカイト:「む、それは失礼した。だがオニキスに会わせるわけにはいかん」
ニーナ:「様子を見るだけもダメなの?」
マラカイト:「ならん」
ニーナ:(皮肉たっぷりに)「父親がこんなだから、ちゃんと食事をもらってるかすっっごく心配なんです」
マラカイト:「駄目だ。駄目ったら駄目ったら駄目ったら駄目ったらぜーったい駄目だ!」
ニーナ:「なんでよなんでよなんでよなんでよなんでよ!? (ばんっとテーブルを叩いて) あんまりわしを怒らせるな!」
マラカイト:(思わず後ろに下がる)
ニーナ:(涙声で)「私はもうこれ以上死んでほしくないの……誰にも……」
マラカイト:「…………」
サードニクス:「………。父上、会うくらいはいいでしょう?」
マラカイト:「……勝手にしろ。だがわしは、オニキスを許したわけでも信じたわけでもないからな」