GM:オペリオは18歳の頃、オペラ歌手の養成所見たいな所に通っていた。彼の家は芸術家一家だからね。
オペリオ:♪詳しくは「紫陽花通りの人々」を読むよーに♪
GM:そこで君は彼女に──ミヨちゃんに出会ったわけだ。彼女はそのころ13歳だった。
オペリオ:♪ちなみに名前はキテレツ大百科のミヨちゃんから♪
GM:で、君たちは「ミヨちゃん」「オペリオくん」「オペラ歌手は」「歯が命!」って仲だった。
ガルフ:どんな仲だよ(笑)。
GM:19歳のときの無人島キャンプのときも
「何か光るものを!」「私たちオペラ歌手は」「歯が命か!」って仲だったんだけど──
この養成所の先生が、厳しい上に完全主義者だったワケ。
で、だんだん彼女は耐えられなくなって、15歳のときやめてしまったのだ。
オペリオ:♪ほうほう。──おれはずっとそこにいたの?♪
GM:いや、君はそのすぐ後に養成所をやめ、独学で今の地位を手に入れたのだ。
ラズリ:独学だったからこうなったのね……。
GM:とまあそういうことなんだけど……。分かった?
オペリオ:♪御意!♪
ガルフ:御意ってなんだよ(笑)。
オペリオ:♪いや、自分ヒストリーだからちゃんと把握しとかないと♪
ガルフ:じ、自分ヒストリー(笑)。
GM:ちなみに今彼女は33歳。オペリオと同い年だよ。
オペリオ:「♪ミヨちゃん!♪」
ミヨ:「♪オペリオくん!♪」
ふたりそろって:「「♪オペラ歌手は、歯が命!♪」」
クロヌシ:再会の歌でも作ったらどうだ?
ラズリ:そういえば今回はまだ1曲も作ってないね。
ティンベル:はーんしーんタイガース、タイガース♪(←それは最○位)
オペリオ:「♪あっちのキリンさんかわいいよこっちのはサイかい? なんてね、なんてね♪」
一同:(爆笑)
ミヨ:「♪うふふふふ……♪」
オペリオ:「♪あはははは……♪」
ロートシルト:「あーあ、行っちまいやがった」
ラズリ:「こ、こわいかも……」
ティンベル:ところでギャリソンの様子は?
GM:まだ気絶してるよ。
ティンベル:じゃ、活を入れよう。
ガルフ:お前が下手に入れると死ぬぞ(笑)。
ティンベル:大丈夫だって(←根拠なし)。ふっ!(活を入れる)
GM:「う……」と気がつく。
ティンベル:「ギャリソン、大丈夫か? 一体どうしたというんだ?」
ギャリソン:「お嬢様……、私を……私を屋敷に連れていってください……」
ティンベル:「どうして?」
ギャリソン:「お願いします……」
ティンベル:──分かった。屋敷へ向かおう。
GM:他の人はどうするのかな?ついて来る?それともここに残る?
ラズリ:どっしよーかなー。──そういえばロートシルトは何しに来たの?
ロートシルト:「俺はラズリちゃんに用があって来たんだ。──あの女は、そのついでってとこかな」
ラズリ:ふううーん、やっぱり? じゃああたしがギャリソンさんについて行くって言ったら──
GM:ついて来るよ、ロートシルト。
フローラ:じゃあこっちはアタシがやっとくから、そっちの方よろしくね。
ラズリ:はーい。
クロヌシ:俺もついて行こう。ロートシルトが不穏な動きを見せないか見張っておくぞ。
ラズリ:大丈夫だと思うよ、敵意なさそうだし。
ガルフ:さ、とっとと行こうぜ。
GM:さて、地下室だ。さっき食料とかワインとか運んじゃったから、中はほとんどカラッポだよ。
ティンベル:「ギャリソン、ここに何があるというのだ?」
GM:ギャリソンはごそごそと床を調べている。よく見ると揚げ戸のようなものがあるよ。地下2階があるみたいだね。
で……ギャリソンの目がだんだん血走ってくる。
ラズリ:隠し部屋かな。──ティンベルはこのこと知ってるの?
ティンベル:いや、知らない。
ガルフ:よし、何があるか調べてみよう。『忍法ワンダフルジャスティスアーイ』! ──でござるよ、にんにん。
GM:真っ暗で何も見えないよ。
ラズリ:何か明かりになる物はないの? ロートシルト、光れ!(←無茶を言う……)
ガルフ:開けてみるしかないようだな。
ティンベル:「ギャリソン、この中に一体何があるのだ?」
ギャリソン:(扉をガンガンたたきながら)「旦那様〜! 奥様〜!」
一同:な、なにい!?
ガルフ:扉を砕くぞ。斬馬刀で全力攻撃6回!
GM:(にやり)扉は粉々に砕けた。で、中から黒い霧のようなモノが流れ出てくる。
ティンベル:「なにこれ!?」
ラズリ:……ちょっと逃げたいかも(笑)。とりあえず口押さえとこ。
GM:ギャリソンは中へ入っていく。で、黒いのが、もあもあもあもあ……。
ラズリ:逃げよう!
ガルフ:我慢する!
GM:もあもあもあもあ……。あっという間に地下室を覆いつくし、さらに街に広がっていく。
ラズリ:うわー、逃げようがない〜! 扉を壊さなかったら閉めれたのに〜!
ガルフ:ああーそうかー! 一生の不覚でござるよ、にんにん。
ラズリ:以後反省しなさい!
GM:では予告しておいた通り、自分たちの過去について話してもらおうかな。
ガルフ:まさかこんなところで語らされるとは思わなかったぜ。
GM:あ、そうだ。言っとくけど、過去のヴィジョンが見えるのは自分だけだから。
プレイヤーは他の人の過去を知っててもいいけど、キャラクターは知らないからそのへん注意してね。
ガルフ:走馬灯のように頭をよぎるってことだな。
GM:──それじゃあ「オレならすぐ語れるぜー」って人から順にいこうか。
ラズリ:過去──なんか幸せいっぱいだったんだけど、あたし。
ガルフ:じゃあ、ダイジェスト版で──「ねえさん! ねえさーん!(泣きそうな声で)……ねえさん、ごめんよ……ねえさん……」
ラズリ:全然分かんないんだけど(笑)。
ラズリ:あ、そうなんだ。幼なじみかと思ってたのに。
ガルフ:違うぞ。オレはラピスの森ではほとんど生活していない。
で、そこでオレはG−7と呼ばれ、最強の戦士となるべく育てられた。ねえさんも一緒だった。
クロヌシ:ハ、ハードな話だな……。
ガルフ:やがてオレは組織を裏切り、逃げ出した。ねえさんを──最愛の人をこの手に掛けて……。
ラズリ:…………。
ガルフ:で、どしゃぶりの雨の中、すりよってきた子犬に向かって「お前もひとりなのか……?」──っという話でした!
GM:(苦笑しながら)その子犬がポチね。
ガルフ:ポチはもう、死んだけどね。(老衰で)
ラズリ:な、なかなか凄惨な過去だったね。
GM:さて次は誰がいこうか。クロヌシ、いくかい? ……なに、そのイヤそうな顔は。
クロヌシ:うーん、今一つまとまらん。
GM:じゃあ日常描写でもやる? ──仕事から帰ってきて「あー、疲れた」とかなんとか言って──
フローラ:おかえりなさーい。お風呂にします? ごはんにします? それとも──
ラズリ:それとも……なに?(笑)
フローラ:それとも……今日は外にいる?(笑)
クロヌシ:なんだそれはぁー!(笑)……うーん、あの話しかないよな……。
クロヌシ:俺が家に戻ると、息子のシズマが取り乱して走ってきたんだ。
「母上が大変です!」って言ってな。急いで奥に行くと、妻が倒れて苦しそうにしていた。
GM:後になって分かったんだけど、シズマに取り付いていた悪霊を祓ったときに、逆に体に入り込まれたらしい(トキオは昔巫女だった)
クロヌシ:医者に見せても治療法は分からなかった。どうしようもないまま、トキオの体は悪化していった……。
クロヌシ:『鬼』──つまり『魔族』について書かれた本だった。
ガルフ/医者:「これはおそらく『魔族の種』と呼ばれる物が原因と思われます」
クロヌシ:魔族について調べれば、何か分かるかもしれないと思った。そして、地上に魔族が何体か来ていることを知った。
ガルフ/医者:「『魔族の種』のことが分かっても、治療法まで分かるとは限りません。
しかし、それしか助ける方法はないでしょう……。
(がらっと口調を変えて)さーあ行けい、クロヌシよ!
地上の愛と平和のために!」
オペリオ:♪(料理の鉄人調に)お前の力を十分に見せつけてやるがいい!♪
ラズリ:そうそれ。確かに今のはそれ系だった(笑)。
クロヌシ:そして俺は地上に来たってわけだ。
ティンベル:──前に一回「月の船」に戻ろうとしたよね。あれは何だったの?
ガルフ:家のローンを払いにいこうとしたんだろ(笑)。
クロヌシ:妻は働けないしな。とりあえず今まで稼いだ分を渡しに(笑)。
GM:結局帰れなかったけどね。──さて次は……ラズリ、いく?
ラズリ:なんかほのぼのした過去しか思い浮かばないんだけど。
ガルフ:いやー! お父さん、やめてー!(もだえてる)
ラズリ:……ないない、それはないって(笑)。
GM:じゃあ、ティンベルいこうか。
ガルフ:いやー! お義父さん、やめてー!
クロヌシ:それしかないのか、お前は〜!(笑)
ティンベル:「お母さん、どうして私たちにはお父さんがいないの?」というところから回想は始まる。
ティンベル:ふたりはすぐに恋に落ちた。結婚はしなかったけどね。
ティンベル:母親は文盲(文字が読めない人のこと)で、しかも「曲解」だったから自分は捨てられたと思い込んじゃってね──
故郷に帰ってしまったのよ。で、それから十月十日経って、私が産まれた。
ティンベル:やがてその父が去り、母が死に、私はミシェルとふたりきりになった。
私はいつからか力があれば生きていけると思うようになり、ハザンの道場で修行を積んだ。
でも12歳になったころには師を越えてしまい、私は旅に出ることにした。
で、ミシェルを預かってくれるという人がいたんで──その人、肉屋さんなんだけど
──その人に会いにウルトラマリンに行ったの。
ティンベル:初めて実の父に会ったわけでしょ。戸惑いとかもあったワケ。
で、彼が一緒に暮らそうと言ったときも、始めはウィルを殺すつもりでOKしたんだけど、
だんだん父親のことを許せるようになってきて……。
前回の冒険からウィルが死ぬまでの間にはミシェルと3人で仲良く暮らそうと思ってたんだけど、引き取りにいったら
(ミシェルが)行方不明になってて──
GM:今どこにいるか分からない、と(ニヤリ)。
ティンベル:あと獣人化するキバをどうやって手に入れたかって話があるんだけど……、その話はまた今度ね、長くなるから。
ガルフ:はあー、長い話だったね。
GM:ホントはまだまだ長いんだけどね(笑)。──さてラズリ、そろそろいいかな?
ラズリ:うーんとね、24年前にラピスの森で族長の孫として産まれて、家族みんなにかわいがられて育ちました。
はい、何の苦労もしてません!
GM:それはそれでいいんじゃない? 昔っから不幸であるもよし!
幸福の絶頂からどん底に落ちるもよし!
はっはっはっはっはっ!
ラズリ:なんかさらっと恐ろしいことを言ったね、今。
GM:気のせい気のせい。
ラズリ:でね、あたしはピュア・エメラルドアイを持ったひじょーに珍しい存在だったのよ。
で、ピュア・エメラルドアイを持った森の民の巫女は、将来森の民を導く大事な使命があって、その前に世界を放浪して
いろいろなことを学ばなければいけないワケ。それであたしもふらふらと放浪の旅を続けてるんだけどね。
──で、いつまでっていう決まりはないから、まだまだ遊んでいたいあたしはこれからも気楽に旅を続けようと思ってます(笑)。
以上、裏も表もないラズリ=ルルーの過去でした。
GM:(さぁて、これからも気楽に旅が続けられるかな……ふっふっふっ)
──さて、最後にフローラだけど……君は霧に巻かれなかったんだっけ?
フローラ:少し巻かれたわ。だから少しだけね。
GM:今から十数年前、謎の集団に襲われパクの村は壊滅した。
追っ手の目をくらますためにオカマになったルーン──フローラは、恋人の行方を追って旅に出た。
一言でいうとこんなとこかな。
フローラ:(治療の手を止めて)「そういえば最近帰ってないわね……」
レミーラ:『ルーンお兄ちゃん……お姉ちゃん、生きているの。声がしたもの……』
フローラ:「レイナ……まさかな……」(治療を続ける)
ガルフ:……今のが一番かっこよかった(ちょっと感動してる)。
GM:これで全員すんだかな?
ティンベル:あ、待って。最新の過去がある。
ガルフ:「最新の過去」ってなんだよ(笑)。
ティンベル:さっきの『魔獣』とグレンの闘いを見て、自分の力はアイテムを使った借り物の力にすぎないということに気づいて、
ちょっと落ち込んでる。
ガルフ:しょせん借り物の力(笑)(←こいつもアイテムでめちゃくちゃ増強してる)
クロヌシ:俺もあれを見て、ちょっと戦慄してる。(←こいつも)
ラズリ:あたしはぜんぜんそんなことないもーん☆