GM/『長』:「ようこそ、ラピスの森の同胞よ」

オルディネール:「はじめまして、【地】の神の長。ラピスの森のオルディネールと申します。
         こちらは、私をここまで護衛してくれた者たちです」

一同:「ど、ども……」

クレリア:「く、詳しい話はオルディさんから聞いてくださいぃ」(ちょっと緊張)

オルディネール:「その前に『長』にお尋ねしたいことがあったらどうぞ」

フローラ:(一歩前に出て)「不治の病を治す薬があると聞いたのですが、ホントにあるんですか?」

『長』:「ある」

フローラ:「それはどこにあるんですか?」

『長』:「ここにある。しかし何に使うのかね?」

フローラ:「病気治すために決まってるじゃない!  恋人の妹が病気なんです!」

『長』:「その少女は君にとって大切な人なのかね?」

フローラ:「言うまでもないわ。アタシはなにがなんでも助けたいの!」

『長』:「……分かった。コロボックルよ、例の薬をここに」

コロボックル:「はい。少々お待ちを」

GM:しばらくして、透明な液体が入った小さなビンを持ってくる。

ラズリ:それが薬なんだね。

GM:そうだよ。

ティンベル:これで「不治の病」の「不治」であるというアイデンティティが崩れたぞ(笑)。

GM:でもこのままじゃこの薬は効かない。血を混ぜなくちゃいけないんだ。

クレリア:血──ですか。

GM:(うなずく)で、そのとき生命力判定してもらって、失敗したら……死!

フローラ:し、死ぬの?(笑)

GM:まず、生命力マイナス3で判定してもらいます。
   それに失敗したら生命力の値を半分にして、今度は生命力(半分にしたものではなく、元の値)マイナス2で判定。
   それに失敗したらまた生命力を半分にして、生命力マイナス1で判定。
   これを繰り返して、生命力が0になったら……死にます。

フローラ:えーとアタシの生命力は6だから──

GM:1回目失敗したら半分の3。また失敗したら2(端数切り上げ)。で、1、0だから、4回判定ができる。

フローラ:なるほど。でも目標値は修正なしで6なのよねぇ。まず成功しないわ。

クレリア:別に今判定する必要はないですよね。

グレン:そうだな。

GM:(え、今してもらわないとストーリーの展開上困るんですけど……)
 


GM:他に聞きたいことは?

クロヌシ:「『十六夜』について何か知らないか?」

『長』:「……何か不思議な波動を感じる刀だな。私の力を使えば抜くことはできると思うが?」

GM:ダメージにボーナスがつく武器として使えるよ。

クロヌシ:「今抜かない方がよさそうだな」

フローラ:「そうね。来るべき時が来たときに──」

クロヌシ:「抜いた方がいいだろうな」

ラズリ:「あ、そういえば、ここに来る途中あたしの偽者に会ったんですけど。何か知りません?」

グレン:「あとジャスティスレンジャーな(笑)」

『長』:「さあ、残念ながら何も……」

ラズリ:「そっか……」

オルディネール:「そろそろよろしいですか?」

クレリア:「ええ」
 


オルディネール:「原因は?」

『長』:「分からん。ある日突然襲ってきた」

オルディネール:「それで?」

『長』:「うむ……。攻めてくる奴らはだんだん強く、そしてまがまがしい姿になっている。羽根のついたものまで現れた」

オルディネール:「羽根……?」

クレリア:「どこかで見ませんでした?そういうの」

ティンベル:「空浮いてる奴はいたね」

クレリア:「【水】と【風】が手を組んだ──って話でしたね」

『長』:「確かに【風】の連中が不穏な動きを見せているという報告も入っている。裏に何かあるのか……」

オルディネール:「攻撃はまだ続いているのですか?」

『長』:「ああ。こちらは今のところ防戦のみだが、そろそろ「海底宮」へ攻めるべきだという声もある」

オルディネール:「それはまだ……」

『長』:「もちろん攻撃するつもりはない。……だが、何が起こっているのか──調べる必要がある」

クレリア:「そういうことは顔を知られてない人がやった方がいいですよね。私たちが──」

『長』:「いや、そこまでしてくれる必要はない。こちらでなんとかするつもりだ。
    ──それより、今夜はささやかな宴で歓迎したいのだが、参加してくれるかね?」

クレリア:なんか行く先々で宴にあってるような……。

GM:で、女性の人。宴の準備を手伝ってくれないかな?

クレリア:いいですよ。

ラズリ:はーーーい(すごくいやそう)。

フローラ:アタシはどうすればいいの?(笑)

GM:どっちでもいいよ。

フローラ:じゃ、やめとく。

ティンベル:私も手伝うの?  手、肉球なんだけど(笑)。

GM:元に戻ればいいでしょーが。カレンにも手伝ってもらうぞ。

グレン:「迷惑かけるなよー」

GM:さーて、それじゃ、男性陣は外に出てもらおうかね。

男性陣:へ?

女性陣:は?

GM:さて、君たちは食糧庫に案内される。ま、食糧と言っても木の実とかがほとんどだけど。

ラズリ:「あーあ、料理か……。アユモ君に手伝ってもらえばよかったなぁ」

クレリア:うーん。なーんか嫌な予感がするんですけど……。

GM:(ふっふっふっ)さーて、ここで生命力判定をしてもらおうかな。修正マイナス5で。

クレリア:5ぉ?「意志の強さ」は──

GM:有効とする。

ラズリ:なになに?  何が起きたの?(コロコロ)しっぱーい。

クレリア:(コロコロ)あ、失敗してます。

カレン:(コロコロ)だめ。

ティンベル:(コロコロ)よおっし!  見よ、クリティカル!

GM:失敗した人はくらっときて倒れる。気絶してくれい。

ラズリ:華麗に倒れてあげよう(笑)。

GM:で、抵抗に成功した人。

ティンベル:はい。

GM:君の前にすたっとこいつが姿を現す。

クレリア:げ、ロートシルト!(←お前は気絶してるだろ)

ラズリ:こいつかぁ〜!(←お前も)

ティンベル:誰だか覚えているかな?(コロコロ)あ、何とか覚えてる。

ロートシルト:「ひとり抵抗したかぁ。じゃ、こいつはどうだ?」

GM:知力マイナス5で判定して。

ティンベル:それは失敗するって。(コロコロ)やっぱりね。

GM:『魅了』されてくれ。で、今度は『瞬間移動』ね。(コロコロ)うん、成功してる。

ラズリ:抵抗できないよね?

GM:もちろん。全員どこかへ転送される。

ラズリクレリア:いーーやーー!

GM:さて男ども。

クロヌシ:男どもって……。

GM:いつまでたっても女性陣がもどって来ない。

クロヌシ:瞑想してるから気づかない。

フローラ:「何やってるのかしら」

グレン:「カレンが何かやったかな?」

GM:と、そのとき、流星のようにいろんなお魚さんがぴちぴち降ってくる。

グレン:「なんだ!?」

GM:ぴちぴちぴちぴち……。

フローラ:魚って……土地神?

GM:いや、普通の魚だ。

クロヌシ:瞑想は終わりだ。目を開けるぞ。何の魚だ?

GM:何がいい?

グレン:ハマチ。

GM:じゃあ、ハマチにしよう。

フローラ:いろんなって言ったわりには、ハマチに限定されたわね。

GM:ハマチ、その他(笑)。

グレン:空から降ってきたんだよな。上を見るぞ!

GM:そーすっと、こいつが宙に浮かんでいる。

一同:「ロートシルト!」

ロートシルト:「お嬢さんたちに何か伝えることはないかい?」

グレン:「……何ぃ?」

ロートシルト:「どういうことか……分かるだろ?」

グレン:「!!! ──こいつ、ハーレム作るつもりだ。(びしっと指差して)カレンに何もしてないだろうな!」

ロートシルト:「さーてね、ひ、み、つ、だ。──じゃーな」

GM:そう言うと、ふっと姿を消す。

グレン:「くそぉ!  やろぉぉぉ!」(どごっと近くの木を殴る)

樹人:「いったー!  てめー何すんだよ!」

グレン:「うるせぇ!  黙ってろ!」

オルディネール:「──どうしました?」

クロヌシ:「いやね、こいつのね、好きなね、カレンちゃんがね……」

グレン:「……殴るぞ」

フローラ:「ロートシルトがラズリたちをどこかへ連れてっちゃったのよ」

オルディネール:「なんですって!?」

クロヌシ:「何とか行き先を突き止める方法はないのか?」

オルディネール:「少し待ってください。今、トレースしてみます」

クロヌシ:「できるのか?」

GM:オルディネールの情報収集能力はかなりのものだよ。探知するのもお手の物。

オルディネール:「生命反応がはるか海底に移動しています。行き先はおそらく──海底宮」




リプレイ第二部目次