『長』:「なんと……海底宮に連れ去られたか……」

グレン:「おい!  オレたちを海底宮に連れていけ!」

『長』:「まあ、落ち着け。方法はいくつかある」

GM:1つ。樹人たちのアイテムで「泡」の中に入り、海に潜る。ちゃんと潜れるかどうか判定が必要だけどね。

グレン:海はいやだな(←重度の海恐怖症)。

GM:2つ。(地図の中央辺りを指して)ここにベネディアンという島がある。ここにあるエレベーターを使うという方法。

グレン:ベネディアンって神が眠る島だろ? そんな怖いところはいやだな。

GM:3つ。この森の地下には移動要塞があって──

グレン:それがいい!(即答)

クロヌシ:手っ取り早そうだ。

フローラ:アタシもそう思う。

グレン:それだと大海原を見ないですみそうだしな。

オペリオ:♪それってマクロスみたいなやつ?♪

GM:いや、そんなにおっきなものじゃない。

グレン:よし、移動要塞に決定だな!

GM:それでは地底湖に御案内しよう。

グレンフローラ♪ちゃーんちゃーちゃちゃーん
                    ちゃちゃちゃちゃっちゃちゃーん♪
                                       (と宇宙戦艦ヤマトのテーマを口ずさむ)
 


GM:さて、その移動要塞だが……外見はどう見ても巨大なタルだ。

フローラ:がーん。

クロヌシ:だっせー……。

GM:一応7人乗りだよ。

グレン:で、この移動要塞の名前は?

GM:今決めていいよ。

オペリオ:♪黒ひげ……(笑)♪

グレン:黒ひげ!  でも黒ひげだけじゃちょっとあれだから──

GM:危機一髪か?

一同黒ひげ危機一髪!(笑) 

フローラ:それははっきり言って縁起でもないぞ……。
 


フローラ:タルに刺さったナイフを抜くと浸水して──

オペリオ:♪てっぺんの人形が波動砲の代わりでぇ──♪

GM:好き放題言ってるな。じゃ、もう出発するよ。アユモとバティストゥータも連れてってね。

グレン:そーいやそんなのもいたな。それじゃ──

一同:(胸に当てた手をばっと上に挙げて)黒ひげ危機一髪、発進!!! 
 


GM:1回サイコロ振って。15以上が出たら浸水するから。

グレン:(コロコロ)うおっ、13が出た! あぶねー……。

GM:成功したか。じゃあ、しばらくすると海底宮が見えてくる。
 


クロヌシ:あれか……。

GM:どうやって中に入る?

グレンカチャカチャカチャ──メインコンピューターに、アクセス! 

GMないって。

フローラ三番主砲、左旋回! 

GMそれもない。

オペリオ♪トランスフォーム!♪ 

GMするなー!

グレン:ちいっ。じゃあ、とりあえず神殿に向かおう。

GM:神殿に近づくと、ばいんっと弾かれる。バリアーが張ってあるようだ。

クロヌシ:バリアーか……。それじゃあどうしようもないな。

グレン:よし!  こんな時こそ「御都合主義」だ。ヒーローアクション「御都合主義」を使うぞ。

GM:(………)えーとね……、バリアーに弾かれたタル戦艦は、海底宮の2階に突き刺さる。

フローラ:それはつまり──

GM:ハッチを開けるとそこはもう海底宮の中ってこと。

一同:よっしゃあ、侵入成功!

GM:さて、目が覚めるとそこは、石造りの丸い部屋である。

ラズリ:……ここ、どこ?

GM:さーてね。

クレリア:とりあえず衣服の乱れがないか調べます。

GM:乱れも何も……ひんむかれてるんだけど(笑)。

ラズリ:は、裸なのぉ?

GM:いんや、下着姿だよ。まだ18禁にはしたくない。

ラズリ:はう……。でも脱がされてる……。

ティンベル:下着なんか着けてないけど。

GM:じゃあ素っ裸だ。持ち物は全部取り上げられてるからね。

クレリア:指輪も?

GM:もちろん。

クレリア:それはちょっとやばいかも……。

GM:それからもうひとつ。君たちのそばに裸の女の子が倒れている。

クレリア:女の子?

GM:そ。銀色の髪に白い肌。背中には黒い翼がついている。

ラズリ:誰だろう……。

GM:で、どうする?

ティンベル:獣人化する(獣人化すると体が黒いレオタードに覆われる)。

クレリア:あ、ずるいな。

ラズリ:装備がないと何もできない。部屋の中はどんな感じ?

GM:鉄でできた扉がひとつ。鉄格子のついた窓がひとつ。

ティンベル:窓から外を見てみる。

GM:岩とかワカメとか魚とかが見える。

クレリア:それってもしかして……海底宮?

GM:そういうこと。

ラズリ:連れて来られちゃったのかぁ。──そういえば女の子が倒れてるって言ってたね。ゆすって起こすよ。

クレリア:この人も裸なんですよね。

GM:オールヌードだよ。……赤ん坊だけど。

ラズリ:あ、赤ちゃんなの?

GM:うん。1才か2才くらい。

クレリア:ああっっ、保護欲が!

ラズリ:よし、クレリアにまかせたよん!

GM/女の子:「……だあれ?」

クレリア:「誰って言われても……(笑)」

ラズリ:「怪しい人(笑)」

クレリア:「あなたのお名前は?」

女の子:「……ロゼ」

ラズリ:「ロゼ……?  ……どっかで聞いたような」

ティンベル:扉の外は見える?

GM:小さな窓がついてるよ。そこからぬっと顔を覗かせたのは蛸人だ。

ラズリ・クレリア:「タコ!」

GM/蛸人:「気が付いたのか?」

クレリア:「た、た、た、た……」(←タコがものすごく怖い)

ラズリ:(すんごく怖い顔で)「あたしたちに何かしたんじゃないでしょーね?」(←タコがものすごくキライ)

蛸人:「いや、まだだろ」

ラズリ:「まだって……」

蛸人:「もうすぐロートシルト様が来るはずだ。詳しい話はそのとき聞いてくれ」

ラズリ:「あんにゃろー、来るのか……。この女の子は何なの?」

蛸人:「さあ?  捕まえとけって命令だったんだが」

ラズリクレリア:「ひょっとして……ロリコン?」

GM:(ちがうって)んで、どーすんの?

ティンベル:扉、鉄なら1秒で破れるよ──やらないけど。

クレリア:今はおとなしくしときます。タコがいるし。

GM:しばらくして見張りが交代する。今度の見張りはヒラメだ。

ラズリ:よっし。

クレリア:──ええい、もう脱出しちゃいましょう!

ティンベル:いくよー!  どがぁ!  どがどがぁ!

GM:ずごーん!  扉は吹っ飛んだ。(コロコロ)ヒラメも一緒に吹っ飛んだ(笑)。

クレリア:らっきー!

ラズリ:縛っちゃえ、縛っちゃえ!

クレリア:ついでに服はいで自分たちの体に巻きましょう。

ティンベル:ひとりの服を4人で(笑)。あ、私はいらないか。

GM:ロゼもいるからね。で、服はぐの?  エッチぃ(笑)。

ラズリ:……いいもーん、お魚だから。
 


クレリア:外はどうなってます?

GM:左右に廊下が伸びている。右の方は左にゆるやかにカーブしていて、左の方は右にゆるやかにカーブしている。

ティンベル:左に行こう!




リプレイ第二部目次