小鈴:起きてる。
GM:じゃあ、医者と金太郎が入ってくる。
小鈴:「あ……おはよー」
金太郎:「おう、おはよう」
小鈴:「えっと……金太郎君、今日、いつ?」
金太郎:「1月2日や。面倒なことになった」
小鈴:「あのねあのね、すごくリアルな夢見たんだけど……」
金太郎:「……まさか篠原の?」
小鈴:「うん……」(こくこく)
金太郎:「どんな夢や?」
利迎院:あのねあのね、アメリカがフセインを倒すの。これはテロとの戦いだって言ってイラクを空爆するの。
金太郎&小鈴:怖(笑)。
利迎院:かなりリアルだ。
金太郎:リアルすぎて逆に現実味がないな。
小鈴:「ねぇ、時間って巻き戻ることあるのかな?」
金太郎:「……今のところ行ったり来たりしとるような感じやけどな」
小鈴:「そう、なんだ……。やっぱり、巻き戻ってるのはわたしと、金太郎君と、お坊さんだけ?」
金太郎:「……? 小鈴、明日のことは覚えとるよな?」
小鈴:「1月3日だよね?」
金太郎:「そうや。ええとな」
小鈴:「うん」
金太郎:「別荘の1日目から、1月3日に行って、また戻って、殺人事件があって、そんで今度は1月2日に来たんや」
小鈴:「そうでした。明日はみんなに電話してまわった日なんだよね」
金太郎:「そうそう。覚えとるか。それならええねや」
小鈴:「どうなってるの、これ?」
金太郎:「ぼんさんも、たぶん同じやな。マコとかその辺もきっと。何が起きてるかは、わいにも分からん」
小鈴:「別荘にいった人だけ、かな?」
金太郎:「それより、夢ってのはなんや? さっき篠原のぼんさんもいっとった」
小鈴:「夢だと思ってたら、夢じゃなかったみたい。別荘でのことを夢だって言ってたんじゃないのかな」
金太郎:「それだけのことか。それならええわ」
小鈴:「むしろ夢だったらいいのかもって、思っちゃうよ。わたしたち、どうなるんだろう……。寝るのが怖いよ」
金太郎:「まぁ、この病院も、別荘も、学校も、わいのことも全部、植物人間状態の小鈴が見とる夢かも知れんけどなー」
小鈴:「あはっ、それはわたしも思ったー。けど、我思う故に我在りって、偉い人もゆってたし。ほっぺたつねったら痛いし」
金太郎:(意外と強いな、小鈴)「まぁ、それはええか」
小鈴:「これからどうしよう? またぼんやりと、いつか分からない明日を待つのかなぁ」
金太郎:「そこが問題やな。天才探偵金太郎の出番やー!」
小鈴:「あはは、金太郎君といるとほっとできるのは、金太郎君がそんなんだからだね、きっと」
金太郎:「……そんなん……」
小鈴:「いつだってマイペースだし、うらやましいな」
金太郎:「……任せとけ! わいに辞書はない!」
小鈴:「うん……微妙にまちがってる気がするけど、任せたっ!」
金太郎:(……とは言ったものの、どうしたもんやろか?)「とりあえず、電話か」
小鈴:「あ、そだね、1月3日のわたしたちも電話してた、んだよね。じゃ、とりあえず電話してみようか」
GM:──目覚めるがよい、チャーリー。
ここにいない金太郎:我、目覚めたりして!
ここにいない利迎院:我、とりあえず目覚めるそぶりをするなり!
チャーリー:では、目が覚めて、きょろきょろと周囲を見マス。
GM:添寝しているセバスチャンの姿が。
チャーリー:ぎゃあと叫びながら転げ落ちマス。
金太郎:大天使ヤマオカセバスちゃん。
ここにいない小鈴:懐かしい。
金太郎:チャーリーはヘンなマフラーを。
GM:1番(ダメ)マフラーを。
セバスチャン:「ぼっちゃま、モーニングコーヒーの準備ができておりますぞ」
チャーリー:「ア、アハハ、だったらもう少し普通な起こし方してクダサイ」 何気に着衣の乱れを確認したり(笑)。
小鈴:そして乱れを発見。下着にも。
チャーリー:汚された……。
金太郎:え、セバスちゃんが受けでしょ。
GM:それはともかく。チャーリーはどうするの?
チャーリー:起きたら、自分の部屋だったんデスよね?
ここにいないマコ:セバ部屋じゃないの。
小鈴:積極的だなぁ。
チャーリー:連れ込まれてるデスカ。
マコ:もともと相部屋。
小鈴:むしろ押しかけた系?
チャーリー:ボクに押しかける甲斐性はないデスネ!
金太郎:甲斐性とか……。
チャーリー:もちろんそのケもないデスネ。──自分の部屋かどうかまず確認、自分の部屋だったら携帯で日時の確認。
金太郎:残念ながら自分の部屋ではない。
GM:こらこら。──自分の部屋で、日付は1月2日だよ。
マコ:1997年の。
チャーリー:「また飛んでマスネ…」
金太郎:それは何曜日?
GM:火曜日かな。
チャーリー:了解デスネ。
GM:で?
チャーリー:「金ちゃんたちの意識が戻ったかどうかとか聞いてマセンカ?」
セバスチャン:「先程意識を取り戻されたと連絡がありましたぞよ」
金太郎:ぞよ。
チャーリー:「そうですか、安心しました……」 ──そういえば、ケイさんとかは病院じゃなかったんデスよね?
GM:少なくとも金太郎たちの病棟にはいなかった。どこにいるのかは、分からない。
チャーリー:「ケイさんは大丈夫そうデスカ?」
セバスチャン:「……残念ながら」
チャーリー:……真面目な顔で言ってマス? それ。
GM:まじめな顔で「……残念です」、と。
金太郎:あらぁ?
GM:「これ以上はセバスちゃんの口からはとても……。ううう……」と言いつつ部屋を後に。
チャーリー:うわ、ほんとに?(汗) セバスチャンを追いかけて「待ってください、本当なんデスカ?!」と問いただそう。
セバスチャン:「なんと嘆かわしい……。お忘れになったのですか、ぼっちゃま」
チャーリー:「そんな、では、ケイさんは……」
セバスチャン:「本当にお忘れになったのですか、ぼっちゃま。セバスちゃんは悲しいですぞ。……というワケで実家(広島)に帰らせていただきたく思います」
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