利迎院:今は小鈴の部屋におるのか。小鈴はベッドの上で。
GM:そういうことになるかな。
金太郎:「とりあえず、あの後どうなったのかの情報収集やな」
小鈴:「昨日も──っていうか、明日もやった気がするんだけどね。――じゃ、公衆電話に行こっか」
金太郎:「おう」
利迎院:情報収集ならテレビという万能な箱があるのではないのか?
小鈴:お坊さんナイス! 「そだ、テレビつけてみる?」
金太郎:わいらの病室にもテレビが?
GM:普通、自分で持ってこないとないよね、テレビ。病院によるのかな?
小鈴:「確か、電話の近くにあったよね、談話室のテレビ」
金太郎:「ニュースでなんかやっとるかもな。確か新聞もそこにある」
利迎院:新聞は今日は休みであろう。
小鈴:「じゃ、電話ついでにいってみましょっ」──っと、自由に歩き回っていいのかな?
金太郎:かまへんやろ。──ってなことで談話室。
利迎院:じゃあ紙コップの茶を飲みながらイスに座っていよう。
GM:本当にそのコップの中は茶かな?
利迎院:茶だ。ただし茶代がどこから出たのかは教えん。
マコ:目盛りがあったり名前が書いてあったりする紙コップ。
利迎院:いや、ちゃんと看護婦さんに教わって「きゃんてぃ○ん」から淹れてもらっとる。
金太郎:なあす殿、やろ。
利迎院:ふっふっふ、学習能力は高いのだよ。
小鈴:「あ、お坊さんだ。お目覚めだったんだね」
金太郎:「お、篠原はんもおったんですか」
利迎院:「うむ。寝ておっても退屈でな」
金太郎:「退屈しとる場合ちゃいまっせ。人死にがでとるんやから」
小鈴:とりあえず、ニュースとかやってますか?
金太郎:やってなかったら勝手に変える。
小鈴:がちゃがちゃと。
GM:『突撃2000年!感動と爆笑の新春大特番 また一つもてなしキングの誕生ですスペシャル!!』とかなら。
マコ:全部正月のぬるい番組しかやってない。
金太郎:「もてなしキング……」
小鈴:「きゃっきゃっ」(見て笑ってる)
金太郎:「トーキョーのお笑いは今どーも変な感じや」
GM:もてなしキングはお笑いではないデスヨ!!!
金太郎:(爆)少尉歌やないか。(←打ち間違い)
GM:なんつー変換……。
金太郎:爆笑言うたやないか。
小鈴:で、ニュースは?
GM:ニュース番組は、番組の合間に短いのはある。けど、殺人事件はないみたいだね。
小鈴:なるほどです。新聞なんかはありますか。
GM:元旦のなら。
小鈴:あの分厚いやつですか。3日前の新聞がほしい(涙)。
利迎院:今朝方だったかね。
GM:朝だね。
利迎院:「……もう一杯頂こうかな」(金太郎の財布を懐から取り出す)
小鈴:がーん。
金太郎:「……あ!」
小鈴:「お坊さん、やるね……」
金太郎:「ちょ! あんた何人の金盗っとんねん!」
利迎院:「仕方なかろう。ワシの金は使えんのだ」
金太郎:「あのなぁ、せやからいうて、人のモン盗ってええワケないやろうが」 財布取り上げる。
利迎院:「これでよければ返す。男は小銭であれこれ言うてはいかん」(銀の粒を渡す)
金太郎:「茶ーくらい言えばおごったるがな。……ホンマにこの…………何やこれ」
利迎院:「茶を飲むには足らぬか? そこまで高くはなかろう」
金太郎:「……おいこれ、銀か? おいホンマかいな!?」
マコ:その辺を歩いている狼男に撃ってみれば銀かどうか分かる。
小鈴:「何か事件ぽい記事はないかなぁ」 ぱらぱらめくってそれっぽい記事探してみます。
GM:殺人事件はないねー。事故とかはあるけど。モチとかで。
小鈴:らじゃっ。
GM:あと、例の怪光線記事ね。
小鈴:ちょっと読んでみたいな、その記事。
利迎院:(茶をすすりながら)「この『N県』というのは我々がおった所か」
小鈴:「うんうん、N県だねっ」
GM:元旦の新聞に出てたヤツは3日の新聞に載ってた記事の簡易版みたいなもんだね。謎の怪光線とかって数行。
金太郎:「おおおお、何でこんなもん持っとんねん。このあんちゃんホンマもんか!?」
利迎院:(無視して)「これはワシらの記憶がないのと何ぞ関係ありそうだな」
小鈴:「うんうん」
利迎院:「できれば行ってみたいものだ。中山道で今ならいかほどかかる?」
マコ:1日中山道だから一日以上。
金太郎:「小鈴! こいつこんなん持ってたで」
小鈴:「金太郎君って、無防備だったの……?」
金太郎:「いや、財布やのうて、この粒や」
小鈴:「わー、昔の通貨みたいなものっ?」
金太郎:「そや、たぶんな。こんなもんまで持っとるとは…………そーとーなマニアやな」
小鈴:「そういう解釈なんだね……」
金太郎:「そらそうや。タイムスリップとか異世界とか、あるワケないやろ」
利迎院:「何をこそこそ話しておるか。(金太郎の財布を片手に)とりあえず馬を買わねばいかんか」
金太郎:「……こらこら! 人のもん盗るな言うとるやろうが。その粒で買うた方がええもん買えるできっと」
利迎院:「仕方なかろう。ワシのカネは使えんと看護婦さん殿が申しておるのだから」
小鈴:「まぁまぁ、二人とも」
金太郎:「せやかてこいつすぐ人の財布盗りよんねんから……」
利迎院:「男は小銭であれこれ言うてはいかんというに。こんな紙切ればかり入れて……」
金太郎:「ああこら触んなっ!!」 取り返す。
小鈴:「お坊さん、紙切れの方が、価値があるんだよ」
利迎院:「は? 江戸ではまだ庶民は物々交換をしておるのか?」
小鈴:「説明が難しいけど、藩札ってなかった?」
利迎院:「はんさつ?」 ──藩自体ない。
小鈴:ああ、そっか。もっと昔かっ。
金太郎:「……とりあえずわいはチャーリーんとこに電話してみるわ」
小鈴:「金太郎君、よろしくねっ」
金太郎:「小鈴はそっちを頼む。ちゃんと見張っといてや」
小鈴:「わかった、任せてっ」
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