DAY3 【流血へのシナリオ】 09


小鈴:さて、彼らが寝てる間は……たまに電話かけたり外覗いたりしてみましょう。

GM:電話は通じなくて、外は吹雪。

金太郎:未来永劫。

小鈴:特にすることはそれくらい。

GM:じゃあ時間を進めよう。
 

 金太郎ナレーション:なんやかんやでわいも疲れとったんやろうか。目が覚めたら、もう夜の9時やった。
 

金太郎:勝手に人の声使ったらあかんて。

浩之介:チャーリーとトムはどうした〜。

GM:イチャイチャ。

金太郎:ぐはぁ(笑)。

小鈴:メモメモ。チャーリーxトム。

チャーリー:するかいっ。

GM:じゃあ、チャーリー何かする?(投げやり)

チャーリー:交代で寝るくらいしか。

トム:ケイタンとお話。

GM:じゃー、そうやって寝たり起きたりしてるうちに、夜です。何事も起こらないまま。

金太郎:夜まで交代で寝とるんかいな。

トム:え、何も起こらなかったの。ガッカリ

浩之介:自分から行動せんと。

トム:温泉に入るとか。

浩之介:温泉は……犯人が襲ってこないか?

トム:俺の場合襲ってきたらこっちのもんでは?

浩之介:確かにそうかもしれんが……お前さんの方を襲うとは限らん

GM:んで。じりじりと夜まで時間が過ぎて、そろそろ緊張の糸が切れそうなかんじだったり。

金太郎:わいが数時間寝た後、コテージの様子を見にいきたい。何もあれへんのなら飛ばしてもええけど。

GM:コテージは変化ないよー。

浩之介:死体がなくなってたりしてな。

GM:死体もあるよー。首はないけどー。

浩之介:増えてたり?

金太郎:ほなそれはそれで。見に行った事実だけ残してカットや。

GM:では、なぜか元気な真琴さんが作った晩飯を食べて、夜の11時。

金太郎:めっちゃ気になる(笑)。

チャーリー:……もしかしてずっと寝てないんデスカ?(笑)

浩之介:「あんたも少しは休んだら?」

金太郎:双子なんやな。犯人は真琴はんや!

小鈴:こら金太郎(笑)。

浩之介:……それ、今叫ぶのか?

トム:「真琴さんって人造人間なんじゃ?」

真琴:「ソンナコトハナイデスヨ」(カクカク)

金太郎:ロボやこれー!

トム:やっぱり。

浩之介:いつもこんな感じなのかな? 育郎さんに聞いてみよう

金太郎:真琴はんは双子で、交代で休んどんねや。

育郎おじさん:「双子ではないよ。双子といえば──」
 

 バリーーーーーン!!!
 

浩之介:ガラスが割れる音?

GM:そう、2階からガラスが割れる音がする。がたんと席を立つエンジさん。

トム:俺起きてるなら全速力で。

浩之介:皆で、もしくは何人かで移動〜。

金太郎:何人かで、やろう。

浩之介:ついていく〜。

金太郎:わいも行くで。

トム:最近出番がないから全速力で!!!(笑)

浩之介:「坊さんはここにいて」

利迎院:何で蚊帳の外か。

浩之介:戦力の確保。

利迎院:「承知した」

チャーリー:じゃあ、ボクも残りマスネ。

金太郎:「みなさん! あわてんと、ここにおってくださいよ!」

小鈴:「分かった、金太郎気をつけてっ」

金太郎:「頼んだで!」

GM:いくのはエンジと、金太郎と、浩之介と――

トム:トム。

金太郎:4人やな。

GM:では2階だ。

金太郎:異変は。

GM:梅中夫妻の部屋の方から音がする。

トム:4人がそこで見たものは!?<ネバーエンド>

GM:そこで終わるかー!

浩之介:そういや、エンジ嫁さんは? 下にいるよね?

GM:ユウミさんは下にいるよ。

金太郎:ほな、扉を開けようか。わいが一番前なら。

GM:エンジが鍵持ってるけどね。──扉を開けると、暗い室内。荒らされた部屋。そしてたたずむ赤いコートの男たち。

金太郎:でたでた。

浩之介:何人ぐらい?

GM:2人。

金太郎:「動くなハゲ!」

コートの男:「誰がハゲだ」

金太郎:「ハゲとるやないかい! ──ってあら?」

GM:その頭には輝くリーゼントが。

金太郎:二人とも?

GM:もうひとりはボサボサチャパツ。

コートの男:「お前……アイツを知っているのか?」

GM:窓から強引に入ってきたらしいふたりは、エンジに向かって「渡してもらおうか」と。

金太郎:(小声で)「トム、確保や!!」

トム:(でっかい声で)「了解!!!」

金太郎:「わあ、アホ! ええい、もうええ!」 そんでそこら辺のものつかんで殴りかかろうか。

浩之介:荒事は若いのに任せるよ(笑)。エンジさんが逃げ出したり襲われたりしないように注意してる。注目、といった方がいいか。

金太郎:「金太郎キーーーック!」と言ってそこら辺にあったものつかんで殴りかかる。

トム:近代ボクシングでは禁じられてる背中からのレバー打ち。

GM:ひらりまんと。ひらりまんと。

トム:「!!!」

金太郎:こいつらは強いな。

トム:ジャブジャブ。

金太郎:「柔道チョップ!!!」

浩之介:相手に悟られるがな……。

GM:空気砲〜! スモールライト〜!

トム:え、マジですか?

GM:言っただけです。

金太郎:何やそれは(笑)。

GM:エンジは収納の中の荷物に近づこうとしている。

浩之介:「今は待ちなさいエンジさん! 相手はどこにあるか分からないからあんなこと言ってるんです」

エンジ:「イヤだ……。イヤだイヤだ……。あのダガーは私のものだ……」

浩之介:「ダガー?」

金太郎:おらおらおらおらおらぁ! こっちの格闘はケイゾク?

GM:格闘はケイゾク。というか、銃を抜くけど。

浩之介:だろうねぇ……。

GM:ぴたりと額に狙いを定めて。

金太郎:「うわ……。ここ日本やろうが」

トム:ううむ。流石に動きを止めよう。

金太郎:両手を挙げる。

トム:狙いどおりに当てさせないくらいの自信はあるが額以外にあたっても痛いしね。

コートの男:「よーし、いい子だ」

浩之介:わしもホールドアップ。

GM:そのまま収納に近づき、乱暴に荷物をあさるコートの男。抵抗しようとして、名倉れるエンジ。

ここにいない小鈴:面白いな、誤字(笑)。

ここにいない利迎院:だいぶえらが張ってきたようだ。

GM:ネプチューンかい!(セルフツッコミ) ……殴られる、ね。

コートの男:「これだ……」

GM:そうつぶやいたそのとき。
 

 突き上げるように揺れる世界。視界が白く染まる。

 そして──目を開けるとそこは、病室の、ベッドの上だった。

<DAY3 END>

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