DAY3 【流血へのシナリオ】 02


金太郎:「ローラさんはどこやろうか」

育郎おじさん:「……ひょっとしてコテージでは。彼女、コテージの鍵も借りていたからな」

金太郎:「なんで?」

利迎院:「……湖底寺? その寺は、普通に入れるものなのですかな?」

金太郎:「行ってみよう」

育郎おじさん:「ワタシもいこう、鍵はこれで大丈夫なはずだ」

GM:部屋を出るなら、いつの間にか梅中エンジの姿が。さすがに呆然としてる。

金太郎:「誰か、この部屋見張っといてんか?」

小鈴:「わかった、わたし、ここにいる」

金太郎:「大丈夫か?」

小鈴:「っていうか、動けないだけ(笑)」

マコ:リブもおいしいからこれをかじっているといい。

金太郎:「やめい(笑)。──ほな頼んだ。あと、ほかにもう一人頼む」

GM:真琴さんが、小鈴にどこからか持ってきた毛布をかけてあげよう。

小鈴:「ありがとう……。血ってホントダメなの、あたしっ」

マコ:毎月大変だな。

チャーリー:「見張るのは利迎院さんかトムがよくないデスカ? 気配などに敏感そうですし」

利迎院:「ではワシが残ろう。曲者がいつ戻るやも知れん」

金太郎:「曲者……。まぁええわ。ほな、頼んます」

利迎院:「承知した」

小鈴:「お坊さん、お願いします」

マコ:こんな怪しい人に頼んで大丈夫かな、フフ。

金太郎:「あと、エンジさん?」

エンジ:「な、なにかね……」

金太郎:「ユウミさんにこういう趣味があるとか言うわけではないですよね?」

エンジ:「き、貴様! あるわけないだろう!!!」

マコ:私はこういう趣味があります!

金太郎:「す、すんまへん」

チャーリー:っていうか、ローラさんの部屋デスよね? 現場は。

GM:そうだよ。

金太郎:間違えたー……。

チャーリー:「梅中さん、極めて大事なお願いが一つあるのですが……」

エンジ:「なにかね」

チャーリー:「今晩、お部屋を貸していただけませんカ? できるだけ一箇所に集まっていた方がいいと思うのデス。その方が、女性の皆さんが安心すると思うのデスが……」

小鈴:(こくこく)

利迎院:「彼の部屋は広いのかね?」

マコ:チャーミーが犯人だったらより危険な方向に。

エンジ:「部屋なら、1階の君たちのところの方が広いだろう」

チャーリー:「部屋の配置から、ローラさんの部屋にすぐ駆けつけられる部屋は、ケイさんと梅中さんご夫妻のお部屋、2つ。ボクたちの部屋からは、曲がり角が邪魔して、ローラさんの部屋が見えません」

利迎院:「いや」

金太郎:「それはあとでええ」

GM:その前にここは2階でチャーリーの部屋は1階だ。

エンジ:「それに、わたしの部屋には貴重なものがたくさんある」

金太郎:「それより……」と、おじさんにさっきの質問、ローラさんについて、に直して、改めて質問。

育郎おじさん:「プライベートなことは知らんが……日本文化や人形に趣味があったようだよ。……こういうのは、ないんではないかなぁ」

金太郎:「そうでっか。そらそうでしょうね」

マコ:私はこういう趣味があります!

利迎院:「なるべくなら戦えぬおなごどもはここから離した方がよくはないか?」

チャーリー:「今すぐに、血の見える場所から避難させたいのですが……それでも、後でいいのですか?」

金太郎:わいは早くコテージへ行きたいんやー(笑)。

小鈴:(笑)

利迎院:コテージ組はとっとと移動した方がいいんやないかね。あとはワシらで何とか考えるし。

金太郎:で、行きかけたところで質問したわけやから、もう移動するで。

GM:了解。コテージにいくのは、おじさんと、金太郎と、チャーリー。あとは?

チャーリー:ちょっと待ってクダサーイ。行くとは言ってないデスよ?

GM:あ、そうか。てっきり行くのかと。

マコ:コヨーテにもついていきたいが。報道カメラマンとして。

金太郎:報道より、証拠用に。

小鈴:「金太郎君、気をつけてねっ!」

金太郎:「わいは大丈夫や。アイルビーバックや。それよか、小鈴の方こそ」

小鈴:「お坊さんもいるし、大丈夫だよっ」

金太郎:「そうか」

利迎院:「成瀬どの、くれぐれも用心召されよ」

金太郎:「おう。まかしとき。この高校生天才探偵に」

チャーリー:「おじさん、金ちゃん、気をつけて……。何かあったらすぐ逃げるくらいでいいデスからね?」

利迎院:「福岡どのもな」

金太郎:トムも来るか。

利迎院:行かんのか。

チャーリー:できればトムにも行って欲しいデス。コテージの方に一人は戦闘用が欲しいので。

金太郎:トムはケイたんにハァハァらしいが。

トム:(*゚∀゚)=3ハァハァ

利迎院:トムが行かんのならワシが行くが。

金太郎:まぁ、とりあえずおじさんとわいで先にいっとるさかい、ついてくる人はあとから来て。

利迎院:「福岡どの、いかがいたす?」

トム:しかしまぁなんだ。ちょっとはかっこいいところも見せなきゃなぁ。ついていこう。

GM:お、来るか。では、育郎、金太郎、トム太郎の3人が行くわけだね。

利迎院:はっはかトム太郎。

金太郎:まだ移動中やな? ほな、追いついたトムに。「トム、病院覚えとるか?」

トム:「当たり前だ。病院は怪我や病気をしたときに行くところだ」

金太郎:「そやのうて……」

トム:「はっはっは。軽いボケだよ。ボケ」 ……ううむ。かっこよく返答しようと思ったら即座にボケが入ってた(笑)。

金太郎:「ほな、覚えとるんやな」

トム:「うむ」

金太郎:「赤いエージェント……」

トム:「真っ赤なコートのぁゃιぃ男をアレしたアレだな」

金太郎:「気ぃ抜かん方がええで。一筋縄やない、これは」

GM:──そろそろ到着してよろしくて?

金太郎:おう。

GM:じゃあ、吹雪の中、君たちはコテージへ向かう。温泉のさらに向こうだ。

金太郎:雪の中に足跡は?

GM:吹雪でかき消されてしまってるのか、もとからないのか、見当たらない。そして問題のコテージに来た。

金太郎:思い出す。血は時間が経っとった?

GM:混ぜ物があったから正確なことは分からないけど、数時間は経ってるのではないかと。

金太郎:そうか。ほな、ローラさんが犯人かどうかは分からんのやな。

GM:部屋を荒らした犯人ってこと?

金太郎:そう。

GM:ローラとは断定できない。

トム:思い出す。ケイタンの寝間着って、スケスケ?

GM:寝間着は無地の浴衣みたいなヤツだよ。

トム:そうか。んじゃ、鼻血が出るほどではないのだな。

GM:うなじが意外とセクシーだ。

トム:ハァハァ(´д`)

金太郎:時間が経ってへんくて、コテージにローラさんがおれば、犯人やないと言えるんやけど。──ってわいが普通の推理してどないすんねん。

GM:で、問題のコテージだ。ちなみに、窓から見る限り、中は真っ暗だよ。

育郎おじさん:「あ、開けてみるかね……」

マコ:いややめておきましょう。

金太郎:「やってください」

GM:では、ぴっとな。開いたよ。

マコ:パシャパシャ(シャッター音)。

金太郎:「ローラはん!? おりますかー?」

GM:返事はない。

金太郎:明かりをつけ……てもらおう。

マコ:シュボッ。

金太郎:「おじさん、明かりを」

GM:つけるまでもなく、窓から入る光に浮かび上がる、白い影。

金太郎:真っ暗やないんか。

GM:窓があるので、うっすらとは見える。

金太郎:何が見える?

マコ:トムの裸体。

GM:白い人型のもの。床に転がっている。

金太郎:ほなやっぱり明かりを。──光あれ。わいは神や!

マコ:パシャパシャ(シャッター音)。

GM:明かりをつけると……目に飛び込んでくるのは女性の裸体。

マコ:パシャパシャ(シャッター音)。

金太郎:よく見ると?

マコ:パシャパシャ(シャッター音)。

GM:よく見ると……首がない。


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