DAY3 【流血へのシナリオ】 01



DAY
血へのシナリオ】

西暦2000年12月30日(Sat.)

金太郎:(……うお。シャレならんかも……)

GM:みんな今どこにいる?

マコ:好部屋。

金太郎:扉の前ユウミさんの隣、やな。

小鈴:悲鳴聞いて飛び出てきたんじゃなかったかな。

利迎院:刀を掴んで部屋の外、廊下だ。金太郎の背後くらい。

トム:前回扉の前にたどり着いたところで終わった記憶が。

GM:マコだけが自分の部屋の中かな。

マコ:部屋を出ていなかったようだ。

GM:あと、チャーリーが一階か。前に判定成功したから、かすかな声が聞こえたことにしよう。

金太郎:聞こえたけど、寝とると。

マコ:顔を洗ったり覇を磨いたり。

GM:いいなー。覇を磨く。

チャーリー:覇王になるために、虎視眈々と。

GM:で、どうする、チャーリー。

チャーリー:聞こえたんだよね? で、みんなが飛び出てるんだから、それもわかる? 音とか気配で。

GM:ちょっとドタバタするだろう。分かっていいよ。

利迎院:別荘ってなんか木造っぽいし。

チャーリー:了解。だったらボクも駆けつけマスネ〜。

GM:では、扉の前だ。赤い液体に足をとられたのか、腰が抜けたのか、ユウミさんはその場にへなへなと崩れてしまう。あ、ケイちゃんも部屋から出てくるので。寝間着を着ているよ。

トム:寝間着ケイタン(*゚∀゚)=3ハァハァ

金太郎:ノックしてみよか。「……ローラさん?」

GM:返事はないよ。

金太郎:恐る恐る扉を開けてみる。

GM:カギがかかってるね。

マコ:ガキがかかってるね

GM:それはこわい。『呪怨』みたいだ。

マコ:ジュノジュノ呪怨。

チャーリー:「ケイさん、見ない方がいいデス……」

金太郎:ほな、どんどんと激しく扉たたいて、「誰か、マスターキー!!!」

チャーリー:「小鈴、ユウミさんをお願いできマスカ?」

小鈴:「うんっ! ……ってゆーかあたしもこしぬけたっぽい」(へなへな)

金太郎:「ちょ、しっかりせぇ! ──ローラさん!  聞こえますかー!?」

利迎院:では、鍵開けを。魔法の扉をもあっさり開けたこのワシが。

GM:嘘をつけ。

金太郎:何者や。

GM:騒がしいので、育郎おじさんも階段を上ってくる。

育郎おじさん:「何かあったのかね?」

金太郎:「あ、おじさん、マスターキーありますか!?」

マコ:マスターキートンなら。

育郎おじさん:「ワタシの部屋にあるが」

チャーリー:「ローラさんの部屋に異変が……呼んでも返事がないんデス!」

育郎おじさん:「分かった、鍵を取ってこよう」

利迎院:その前にこの赤い液体が何なのか調べれんかね。

GM:調べるなら、判定を。

利迎院:ダイスがないんだが……。

GM:UNOで。

利迎院:当然、ない(笑)。

マコ:味覚で判定?

金太郎:「血ぃみたいなんも見えるし、ただ事やあれへん!」

小鈴:「何があったのかなぁ」

チャーリー:メイドの真琴さんは来てないデスカ?

GM:真琴さんは来てないな。

マコ:(コロコロ)17。

GM:赤い液体は血のにおいがするけど……でも、それ以外にも油っぽいというか、香料っぽいというか、鼻をつく匂いがするね。

小鈴:むむ。

利迎院:戦場で見知った血のにおい?

GM:だね。……マコはここにいないんじゃなかった?

マコ:血の匂いを嗅ぎつけてきた。

GM:そーしてるうちに、おじさんが戻ってくる。真琴さんも。

チャーリー:「真琴さん、スミマセン、小鈴とユウミさんをお願いしマス、腰が抜けてるようで」

真琴:「は、はい」

金太郎:「あと、誰か、救急車呼んどけ!」

GM:それはもう竹下に頼んだ、とおじさんが。

金太郎:「分かりました。ほなはよ開けてんか?」

小鈴:「やだ、やだやだ、怖いよぉ」

チャーリー:「それから、女性の皆さんは、部屋の中を見ないように……」

金太郎:「ええか、開けるでー? 見たない人は見んなよー?」

GM:では、カードキーを使って、扉が開く。

マコ:パシャパシャ(シャッター音)。

金太郎:で、ゆっくり開ける。

チャーリー:中が見えにくいように、扉付近に立っておきマス。

マコ:パシャパシャ(シャッター音)。

金太郎:なにしとる(笑)。

小鈴:絶対見ない(><

利迎院:一応身構える。どこに曲者が潜んでおるか分からんので。

トム:ケイタンにハァハァしすぎて鼻血を混ぜてしまうという失態を。

金太郎:現場を荒らすな(笑)。

GM:では、入ってすぐ足元は赤い液体でびしゃびしゃだ。電気はついたままなので、赤い色がよく見える。赤い液体はどうやらバスルームからあふれてるようだ。で、それ以上に目を引くのが、そこらじゅうにちらばった鶏の羽と死体。壁に飛び散った赤い液体。

金太郎:(……うはー……)

チャーリー:「こ、これは……」

トム:鶏を捌いてたのかな。

利迎院:部屋の住人は?

GM:ローラの姿は、目に入る範囲ではない。部屋の奥にいるのか、バスルームにいるのかトイレにいるのか。

金太郎:「わいが入る。みんなは待っとってや」と言って、バスルームの方へ。

チャーリー:「金ちゃん、ボクもいきますネ」

金太郎:「足跡は少ない方がええ」

マコ:後からついていく

利迎院:部屋の窓の方に行く。

金太郎:──ってみんな入るんかい。

GM:ではバスルーム。ここも鶏の羽根と死体が。それがつまって、水が流れず、その結果あふれてきたみたい。ローラの姿はないよ。

金太郎:何が見える?

マコ:パシャパシャ(シャッター音)。

GM:バスタブに赤い液体が満ちていて、さらに蛇口から水が足されている。水は出てる。

金太郎:水は止めない。

チャーリー:……バスタブの、中は見える?

GM:バスタブの中はからっぽだね。死体が沈んでたりはしない。

チャーリー:了解。

金太郎:「マコ、部屋の方も撮っといてや」

マコ:パシャパシャ(シャッター音)。

金太郎:ローラさんを探そう。

利迎院:で、窓の方は?

GM:窓の外は吹雪だ。

利迎院:窓は開いておらんのだな。カーテンめくっても。

GM:窓の鍵はかかってる。

利迎院:ふむ……。左手を刀の柄から離そう。

金太郎:鳥の本体もないんか?

GM:鶏の死体はあちこちにあるよ。

金太郎:あるんかい。

GM:いっぱいさばいたみたいだね。あと、ペットボトルが何本も転がっている。

チャーリー:あと、部屋の中に隠れられそうな場所は、トイレと、クローゼットくらい?

金太郎:「ローラさん! いたら返事してください!」

GM:返事はない。

金太郎:ほな、トイレとクローゼットを開けよう。

GM:トイレ、クローゼット、ともに人影はない。

チャーリー:ペットボトルの中身は? なくても何が入ってたかの痕跡くらいはありそうデスけど。

金太郎:そやな。

GM:ペットボトルからは鼻をつくにおいが。きつい香水みたいな。

チャーリー:「NO……なんデスカこの匂いは……」

マコ:尿?

GM:ねっとりした赤い液体が入ってたみたいだ。

マコ:血尿?

小鈴:(笑)

トム:……どうでも良いけどみな高校生のクセに冷静だな。

利迎院:ワシは高校生ではない。

金太郎:わいは名探偵。

チャーリー:ボクは迷ダンディ。

利迎院:毒物感知してみるか。

GM:それから、マコは知力で判定してみて。

マコ:失敗。

GM:失敗か。壁に模様とも文字ともつかないものが赤い液体で書かれているのだけど、それが何かまでは分からなかった。

マコ:今自分が書いたのか。

GM:そんなバカな。

金太郎:「みんな、あまり物に触んなや」

利迎院:鳥はどうやって殺されてる?

金太郎:さばかれとんのやろ?

利迎院:刃物? 絞め?

GM:刃物だね。それで裂いて血を抜いたみたい。

利迎院:そうか。

マコ:ドラム、美味い(肉食べてる)。

チャーリー:さすがに、血が人間のものか鶏のものかなんて、警察とかで調べてもらわないと分からないデスよね?

GM:かな。

利迎院:曲者の気配はしない?

GM:気配はないね。

チャーリー:「ベッドに寝ていた形跡はないデスカ?」

GM:シーツは乱れてるけど……その上には羽根と鶏の死体があるので。

チャーリー:寝てた形跡とは今の段階では分からないデスネ……。

マコ:サイも美味い(肉食べてる)。


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