金太郎:お。
看護婦長:「病院で携帯使っちゃいけません!」
金太郎:「あ、す、すんまへん。」
チャーリー:持ち込みも駄目だったんじゃ。
GM:電源切ってれば持ち込みはOKでは?
金太郎:朝電話したときのまま、電源切っとくの忘れとった。
GM:んで?
金太郎:とりあえず着信拒否して、電源切って。
チャーリー:「OH、切られてしまいました〜……」がっくりと、受話器を置く
金太郎:まぁほったらかしとくのもアレやし、外出てかけなおすわ。とぅるるるるるるるる、とぅるるるるるるる。
セバスチャン:「ぼっちゃま、金様よりお電話ですぞ」
金太郎:金様て(笑)。
チャーリー:「ありがとう、セバスチャン」といって電話を受け取って「ハイ、金ちゃん。お加減はどうデスカ〜?」
金太郎:「お、チャーリー。すまん、病院やからケータイ使われへんのや」
チャーリー:「OH、ごめんなさい、うっかりしてマシタネ〜」
金太郎:「──で、なんか分かったか?」
チャーリー:「分かった、というほどではないですが、あれから、おじさんと連絡が取れないそうなんデス」
金太郎:「連絡が? ほかの誰ともかいな」
チャーリー:「みたいデスネ。ですから、明日早速別荘に向かいマース」
金太郎:「お、おう。そうか」
チャーリー:「詳しいことは、また向こうカラ連絡しますネ〜。メールの方がいいデスカ?」
金太郎:「いや、電話や。病院の方に電話したってくれるか?」
チャーリー:「ワカリマシタ、では病院の方に」
金太郎:「──そうそう、チャーリー、こっちは動きあったで」
チャーリー:「OH! 一体どんな動きアリマシタ?」
マコ:縦に。
GM:横にも。
チャーリー:自由自在。
金太郎:「昨日……、やないんやな、29日の夜、別荘の外にマトリックスのエージェント見たいなんがおったの覚えとるか?」
チャーリー:「ああ、ボクは見えませんデシタガ、金ちゃんが見たとかいってた……?」
金太郎:「そうや、アイツがな、病院に現れたんや。そんで、小鈴の下着盗んで警察に捕まりよった」
チャーリー:「OH! 大丈夫だったんデスカ……って、なんデスカそれは」
金太郎:「……ちゃうわ。なんや、なんかよこせとか言うてきよったわ」
チャーリー:「よこせ? 下着を?」
金太郎:「それも言うとったけど、なんや、なんか、なんとかかんとかちゅう、ナイフやて」
チャーリー:「ナイフ、ですか……物騒デスネ……金ちゃん、そんなの持ってたんデスカ?」
金太郎:「わいらの誰かが、梅中のおっちゃんから受け取ったとか言うとった。わいは持ってへんけど、チャーリーは持ってへんか? 忘れとるから、確認してみてくれ」
チャーリー:「フム……ボクデスカ?」と、思い返したり、あちこち探してみる。
GM:それらしいものは見つからない。
チャーリー:「それらしいものは見当たらないデスネ〜……。明日、梅中さんに会えたら、聞いておきマショウ」
金太郎:「たのむで。ほいで、なんや。あのエージェント、ほかにも仲間がおるようやから、チャーリーのとこにも似たようなんが現れるかも知れん」
チャーリー:「……ワカリマシタ、気をつけていくことにしマス」
金太郎:「……そうや。あのエージェント、昨日も来たとか言うとったな……」
チャーリー:「昨日も、デスカ? ……もしかして、彼もボクたちと同じ……?」
金太郎:「チャーリー、家の人に聞いて、それらしい人が昨日来んかったか聞いてみてんか?」
チャーリー:「分かりました、ちょっと待っててくださいネ」
金太郎:「おう」
チャーリー:電話を保留にして、セバスチャンを呼ぶ。
セバスチャン:「どうなさいました? ティーブレイクですかな?」
チャーリー:「セバスチャン、昨日マトリックスのエージェントみたいな人が来ませんデシタカ?」
セバスチャン:「は? まとりっくす、とは何ですか坊ちゃま」
チャーリー:「Oh、知らないのデスカ? 有名なシネマなのデスガ」
金太郎:シネマって……(笑)。
セバスチャン:「あいにくセバスちゃんは釣りバカ日誌と東映マンガ祭りしか」
チャーリー:「それでは仕方アリマセンね……ああ、ではこれなら」と、パソコンを起動。……パソコンくらいあるよね?(笑)
GM:あるだろう。
チャーリー:了解。んじゃ、パソコン起動して、ムービーファイルを開く。2chのマトリクスオフの映像を見せよう。
GM:えーと、んじゃ、何とかお姿を拝見したと。
金太郎:あかん。コートの色言うの忘れとった(笑)。
セバスチャン:「をを、これは……」
チャーリー:「こういう人なのデスガ」
セバスチャン:「セバスちゃんの若い頃にそっくりです」
チャーリー:「……セバスチャンの若い頃の話は今度聞きますネ。……で、最近、こういう人は来マシタカ?」
セバスチャン:「こう見えても昔はなかなかのワルじゃったけぇのう……って、はあ、そうですね、来ておりませんね」
金太郎:……広島?
チャーリー:なんか、セバスチャンについて色々掘り下げたくなる(笑)。
GM:ホホホ。
チャーリー:「そうデスカ……ああ、忙しいところスミマセーン」
セバスチャン:「はい、それでは」(退場)
チャーリー:てことで、保留解除して「もしもし、金ちゃん?」
金太郎:「おう」
チャーリー:「セバスチャンに聞いてみましたが、来てないそうデス」
金太郎:「えーとな、たいしたことないんやけど」
チャーリー:「はい?」
金太郎:「服の色、黒やのうて、真っ赤やったわ」
チャーリー:「そうだったんデスカ。でも、服装が独特デスシ。とにかく、明日別荘に行く時も気をつけて行きマスネ」
金太郎:「おう、しっかりなー」
チャーリー:「はいデス。金ちゃん、ご忠告感謝シマスネ」
GM:なんかチャーリーの話し方がだんだんロボットぽくなってるような……。
金太郎:そういえば(笑)。
チャーリー:じゃー、この後電話切って、明日の準備して、寝るって感じで。
GM:そして明日がやってくる、と。
金太郎:(連絡が取れへん、ときたか。なんかあるな……)
GM:(ありがとうチャーリー、君のおかげでほとんど手がかりを出さずに話を終えられたよ)
金太郎:さーて、寝る前に、ノートに今日のこととか整理しとこう。
GM:ほほう。
金太郎:明日忘れとるとあかんから、左手にも「ノートを見ろ」と。
GM:他にやり残したことがある人は?
金太郎:ノートには、紅白のことも書いておこう。
小鈴:自分の病室に戻って、落ち込みつつ寝る。
金太郎:「小鈴ー、気にすんなー」
小鈴:「えええん、しばらく立ち直れないかも……」
金太郎:「ほなわいが添い寝したるさかい……」
小鈴:「いえ、結構です(笑)」
金太郎:「ん、あ、そうか」(突っ込みが弱いなぁ)
マコ:神社に行って奉納してから帰る。
GM:あ、ちなみにトムもダガーは持ってないので。
GM:では金太郎、トム、小鈴、マコ。君たちは夢の中で女性の悲鳴を聞いた気がした。
小鈴:うんうん。
金太郎:これは。
トム:またかよ!(笑)
金太郎:前回聞いたのはチャーリーだけやな。
マコ:自分の声だったり。
GM:そしてそれが夢ではなく、現実の……部屋の外からの声だと気づく。
トム:ナヌ。
金太郎:んお!?
マコ:ぬな。
トム:俺自宅なのに。……いやまて。これは。別 荘 だ な !
GM:そのとーり。
金太郎:目が覚めるんかな。
GM:覚めていいよん。
トム:んじゃ起きるか……。──ってなんで横に金太郎が寝てるんだ!(ガビーン)
金太郎:で、病院にいないことに気づくとかあるんかな。
マコ:腕にBABY STANDと刻んであったりはしないのかな。
GM:ないです。
トム:DEATH13。
金太郎:「うお、別荘に戻っとる!? 予想外や」……左腕の落書きは?
GM:消えてるねえ。
金太郎:落書きちゃうわ。
トム:皆未来の記憶があるのか?
GM:記憶は全部あるよ。
金太郎:30日元旦2日の分はないと。
GM:それはないです。記憶があるのは29日、3日の分だけ。
小鈴:へええ。
トム:──と、記憶の吟味をするより先にすることがあると思うんだが。
マコ:顔を洗うとか歯を磨くとか。
金太郎:外に出よう。部屋の外な。
トム:誰の声かわからないかなぁ。やっぱり。それによってモチベーションが。
GM:では暗い廊下に出た。悲鳴はローラの部屋の方から聞こえた気がする。
金太郎:なら、向かうで。おりゃぁ。
トム:誰だか思い出せないので普通に移動。
金太郎:誰であっても走って向かおう。
小鈴:「今の声、なに?」多分パジャマ。
GM:廊下を曲がると、突き当たりの部屋、ローラの部屋の前に立ち尽くしている梅中ユウミの姿が。悲鳴は彼女のもののようだ。
トム:「何かあったんですかー?」
金太郎:「分からん! とにかく確かめるで! ──どないしました!?」
GM:そして、ローラの部屋の扉の下、隙間から赤い液体が流れ出ているのが見える。
マコ:「とまとじうす?」
金太郎:「……」
トム:ここで一言、ハイ、金太郎。
GM:「謎はすべて解けた!」
金太郎:何でやねん(笑)。
小鈴:(笑)
金太郎:(……うお。しゃれならんかも……)
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