GM:時の流れは止まらない。流れ流れ流れていく。
涼:つまりは……中略!
GM:そゆこと。さくさくっと進みましょう。同じ場面はバンバン省くのじゃ〜!
信也が学校を休んで東京行ったり。
体育の時間に小沢が覗いたり(浩之介:「今だったら納得だな」)。
保健室に女子生徒を運んだ涼が新崎織葉にぶつかったり。
GM:平くんが部活に……今回は来るか。
涼:お、来たか。
隆志:今回は行方不明にならなかったのだね。
GM:隆志が職員室に行ってみると、モグラ先生が教材の入った段ボールを運んでいる。で、近くの電話が鳴るよ。
教師A:「すいません結城先生、電話出てもらえますか」
隆志:「分かりました。(受話器を取って)はい、千歳高校です」
生徒の母親:「すみません、1年D組の○○の母です。あの……うちの娘が、昨日から帰ってこないんです」
隆志:あれ、『2回目』のときは、平が行方不明になったんだっけ。
GM:そうだよ。
隆志:必ずしも同じことが起こるワケではないということか……。あるいは、同じことが起こるように、『調節』されてるのか……。──とにかく、担任に連絡しよう。
GM:そーすると、やっぱり緊急職員会議になるね。
GM:そんなことは露知らず、チャーリーは二葉と一緒に校舎裏へ。
チャーリー:やっぱり呼び出されるのデスね〜!
二葉:「かくかくしかじかというワケで、明日一日、付き合ってあげてくれないかなぁ?」
チャーリー:今、どうやって断ろうか考えてマース。新しい流れを作ろうかと。
浩之介:あんまり変えられると、こっちの対応のしようがないんだけど。
GM:どこで行動を間違えたからあのような結果になったのか、よく考えてごらんよ。
チャーリー:間違い? 結果? ……デートの段取りが悪かったのがいけなかったデスか? それともデートを受けたこと自体がいけなかったデスか……?
GM:(単に、別れた後栞から目を離したことを言ってるんだけどな)
チャーリー:デートを受けなければもうあんな思いしなくてもいい……ってなんでこう消極的かなぁ。ええ〜う〜ん、どうしたらいいデスかぁ〜?
チャーリーは悩んだ。いろいろ悩んだ。悩み過ぎた。
GM:(早く決めろ〜)
チャーリー:「そ……それじゃ、喜んで、お受けしマース」
栞:「先輩、どうしてそんな泣きそうな顔してるんですか? ……ホントはイヤなんですね?」
チャーリー:「そ、そんなことは……ないデスよ」
二葉:「じゃあどこにいくかふたりで決めてね」
チャーリー:ぐっ……あー……どうしよっかなぁ……(また悩み始めた)。
GM:あのねー、同じとこ行くなら、細部は省略するよ。
チャーリー:え、そうなの?
GM:そりゃそうさ。下手に水族館とかに行くのが悪い。
チャーリー:僕ってば一体……。シナリオにない(とチャーリーは思ってる)水族館にまで行って失敗してたら世話ないデース。
GM:(いいんだけどね、遊園地も水族館もアドリブだったから)
チャーリー:「栞は、どこに行きたいデスか?」
GM:(今までのを総合すると……)
栞:「遊園地とか、いいですね。……でも、怖いのはイヤです」
チャーリー:(「そうくるかぁ〜」という顔をした後)「じ、じゃあ、遊園地にしマショー! 駅前に10時、OK?」
栞:「はい」
隆志:念のために屋上に行ってみるけど。
GM:平くんは来てないよ。
隆志:そうか。ならいいや。
「なんか……大変なことになってるみたい」
「ええ」
「で……原因は分かったの?」
「原因も何も……私が『ここ』にいるのは、そのためですから……」
「そっか……。そうだったね……」
「『目覚める』人たちが多いみたいで……」
「うん……」
「この世界は分からないことが多くて……私は……自分が本当は何なのかすら知らなくて……」
「不安?」
「ええ、少し」
「あはは、まあ、だいじょーぶじゃないかな。……この世界だって、そんなに悪いことばかりじゃないよ」
そして……『3回目』の日曜日がやってくる。
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