GM:さて、そんなこんなで一週間が過ぎた。──椎名・僧ドットコム・出水屋・空雅堂の四人はちょっと席を外してくれる? 聞かれたくない話をするので。
てなわけで、外へ買い出しにいく四人。そして、セッション再開である。
GM:君達三人と盛親及び泰蔵は待ち合わせ場所へ向かった。場所は……泰蔵がいるから分かるね。背の高ーい葦が生い茂っている場所を進んでいく。
お雪:着物が汚れちゃう……。
唯樹:背中に乗る?
GM:殿が?
唯樹:……それは勘弁。
GM:じゃ、他の人達と合流できるまで雑談ターイム!
唯樹:(雑談……?)「ねえ、お雪さん。そろそろ僕のこと、ユイキさん、とかユイちゃん、とか呼んでくれてもいい頃だと思うんだけど?」
お雪:「では、この詰め碁が解けたら」
唯樹:(サイコロを握り締めて)即決勝負〜! (コロコロ)技能なし値で、マイナス1成功。
お雪:(コロコロ)こちらは9成功です。圧勝ですね。
唯樹:ルールぐらいは知ってるけどボロ負け、ってとこかな……?
GM:(てゆーか、勝手に判定してるし……)
絵夢:「じゃあ、あたしが」(ギン、とお雪を見据える)
唯樹:「ああ、なんか火花が飛び散ってるよぉ〜」
お雪:いいですよ。(コロコロ)こちらは5成功です。
絵夢:負けない〜! (コロコロ)ダメ〜……。
盛親:「では、俺が」
何と盛親と碁を始めたお雪。今回はどちらかが判定に失敗するまで続けることに。
お雪:「では……」(パチリと碁石を置く)
盛親:「ふむ……ではこうだ」(同じく)
唯樹:「絵夢は僕のこと何て呼んでくれるのかな?」
お雪:……私と彼女、どっちでもいいんですかぁ?
唯樹:それはそれ、これはこれ。
絵夢:「烏丸唯樹だったよね。じゃあ………………カラス」
唯樹:「か……からす……」(ガックリ)
お雪:(コロコロ)あ、クリティカル!
盛親:「をを、まさかそう来るとは!」
お雪:『神の一手』が、見えた気がします(笑)。
唯樹:「そういえば、教会で信者は増えた?」
絵夢:「ばっちり! 今、巫女さんと握手キャンペーンやってるから」
唯樹:「へー……」
絵夢:「巫女さんよ、巫女さん。男のロマンよ」
その間にもお雪と盛親の勝負は続き……
お雪:(コロコロ)成功。
盛親:(コロコロ)あああッ、失敗!
お雪:「勝ちました〜」
盛親:「く〜、まさか負けるとは……。女子のくせになかなかやりおる……」
その後泰蔵も対戦するが、あっという間に負けてしまう。お雪、強し!
絵夢:「暇ね〜……」
泰蔵:「場所を間違えたんですかね……──向こうが。ちょっと見回りにいってきます」
唯樹:「僕もいくよ〜。みんなはここで待っててね」
というワケで、葦をかき分けつつ周囲を見て回る唯樹と泰蔵。
唯樹:「泰蔵君ってさ……実際のところ、男? 女?」
泰蔵:「男ですってば」
お雪(天の声):ぱんぱんしてみればいいんですよ。
唯樹:そっか。お許しもでたことだし(?)、いざ、即決勝負! (コロコロ)──って失敗してるし。
泰蔵:(コロコロ)甘いです。ひらりとかわした。
お雪(天の声):それだけ必死に隠そうとしているってことは……やっぱり怪しい。
GM:男なんだってば。……まあ、どっちでもいいんだけど。
と──何か物音がした。葦を乱暴に踏み分ける音が。
唯樹:(聴覚判定に成功して)「何かいる……」(刀の鯉口を切る)
泰蔵:「そのようですね……」(刀に手をかける)
GM:姿を現したのは、鎧に身を包んだ武者二人。明らかに残党狩りをしている連中のようだね。家紋から蜂須賀家の者だということも分かる。
唯樹:(「足すくみ」の判定には成功)「……殺るしかないかな?」
泰蔵:「話を聞くだけ聞いてみては……? ……たぶん無駄でしょうけど」
GM/武者1:「お前たち、こんなところで何をしている?」
唯樹:「立ちションだ」
武者1:「こんな葦のど真ん中でか? 道から相当離れておるぞ」
唯樹:「だって恥ずかしいんだもーん」
武者1:「それにしても離れ過ぎだろう」
唯樹:「それは、だから、その…………いいぢゃないかッッ!」
GM:それで納得するかなぁ? 「演技」か「演劇」か「言いくるめ」で判定してみて。
唯樹:どれもないから「技能なし値」で……(コロコロ)駄目でーす!
武者2:「どうもあやしいな……。悪いが番所まで来てくれんか?」
唯樹:「番所……。ここで何とかなりません?」
武者2:「ならん」
GM:烏丸の手をつかもうとするよ。
唯樹:きゃー!
GM:いや、「きゃー」じゃなくて。
唯樹:じゃあ泰蔵の方をちらっと見て──
お雪(天の声):散ッ!
GM:こんなところで散開してどーする……。お互いが見えなくなるだけだぞ。
唯樹:「困ったな……。──戦うしか、ないか」
てなワケで、心持ち葦が少ない開けた空間でのタイマン勝負(2対2)が始まった。
唯樹:(コロコロ)いきなりクリティカル! 居合抜きのように刀を抜きながらそのまま斬る! 『クリティカル表』は通常ダメージで、「切り」の6点。
GM:泰蔵の攻撃はザクッと武者2を斬った。ちょっと痛い。敵側の攻撃は……泰蔵にチクッと。烏丸に……当たりかけてはいる。
唯樹:それはヒラリとよけたよ。
第2ターン。武者1が不利だと感じた武者2は唯樹の方へ。これで戦いは1対2となった。
唯樹:「うお、かかってきなさい!」
軽傷も負うも唯樹は武者1を斬り伏せた。武者1気絶。これで再びタイマン勝負だ。そして──
唯樹:(……がんばれ、僕)「うおおおおお……!!!」
ザヴァア! っとダメージ11点。一撃でもうひとりを斬り殺した。
鮮血が、葦を赤く染める。
唯樹:「ぜえ、ぜえ、ぜえ……。──……何とかなったね、泰蔵……君?」
いつの間にか──泰蔵の姿が、見えなくなっていた。
唯樹:「……あれ?」
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