GURPS・EDO―薩摩編―(拾伍)

GM:うまくまとめたねぇ。

大内:ホントは『ごまかせぬ!』の後にフラッシュもう一発ほしかったんだけどねー。

桂川:やめて〜! あと一回<閃光>の呪文使ったら、私、気を失うよ(笑)。

ヤン:彩が怯えたフリしてんの見て天井から吹きだしそうになったし(笑)。

彩:悪かったわね。

GM:さ、じゃあ戦闘だ。武器を持った四人の侍が君らを囲むように出てくる。

彩:暗さによる修正とかは?

GM:なし。侍が松明(たいまつ)を持ってきたことにしよう。

彩:よっしゃ、一丁暴れちゃるぅ!!

 さて、戦闘である。

 庭と離れのそこかしこで切り合いが始まる。

 手を縛られたままの彩は2ターン目、上から降ってきたヤンに縄を切ってもらって復活。
 

大内:「お前の武器だ、受け取れ!」(なぎなたを投げる)

彩:(ぱしっと受け取って)「ありがとっ!!」
 

 侍1は第一ターンで大内に利き腕を断ち切られ、いきなり行動不能。

 レモンが侍4と差しで戦い重傷を負い、ヤンに急場を救われる。

 しかしその侍4もレモン、大内、彩、トンに集中攻撃され、数秒のうちに侍2とともに沈められた。

 そのさ中、桂川がMPの使いすぎ(先ほどのフラッシュ連発が祟った)で気絶。

 そしてひとり、侍3が生き残る。
 

桂川:今どのくらいダメージ食らってるの?

GM:んーとね、生命力マイナス53(素の生命力は12)

ヤン:すごい根性(笑)。

大内:でも生命力の5倍分……だからマイナス60になったら自然に死んじゃうんだよねぇ。

トン:では降伏勧告しよう。指先の炎しまって、目の前に杖突きつける。

GM/侍3:(コロコロ……クリティカルで意思判定に成功してしまった)「……しかし……拙者にも武士としての……意地がござるっ!!」

GM:というわけでトンに攻撃。(コロコロ)当たってるよん。

トン:なに? まだ攻撃するのか。(コロコロ)……よけ失敗。

GM:5点の切り、だけど……。

トン:生命力の半分を余裕で超えてしまったんだが……(コロコロ)……転倒、朦朧(笑)。

一同:カッコ悪ィ(笑)。
 

 ――次ターン。侍3は生命力判定に失敗し、血刀を畳に突き立てつつ絶命した。

 受けた総ダメージは実に71点にも上った――
 

彩:敵ながら天晴れなヤツ。

大内:せめて安らかに眠るがよい。

大内&トン:「ナムアミダブツ、ナムアミダブツ………………」

GM:戦闘終了、っと。

ヤン:あれ? 外人と主人は?

GM:戦いのどさくさにまぎれて地下室に逃げちゃったよ。

大内:では、畳を上げてみよう。

GM:畳にはカギがかかっている。

桂川:中からもかけられるんだ。

ヤン:<鍵開け>を……(コロコロ)失敗だね。

彩:技能なし値はいくらだっけ?

トン:知力マイナス5。

GM:じゃ、みんなでやってみよう。(みんなでコロコロ〜)………みんな失敗?

ヤン:壊しちゃえ〜。

桂川:オラオラー、ドカドカっ。

GM:……んな強引な……。はい、開きましたよ。

ヤン:よし、突入だぁー!

レモン:中にどっか抜け道とかあった?

彩:うーん、多分ないと思う。あえて言うなら、お風呂の煙突かな。

トン:太さは?

彩:あたしの腕くらい。

桂川:逃げられちゃったか……。

彩:……をい……。それってどういう意味ぃ……?

GM:さて、彩はついさっきまでいた地下室だ。

桂川:とりあえず壁とか調べてみるけど……。

GM:判定するまでもなく、隠し扉とかは一切ないよ。

彩:となるとトイレかお風呂だけど……。

大内:とりあえず便所は?

GM:いない。

ヤン:風呂場に突入ぅ〜〜!

GM:風呂場にも姿はない、のだが……

彩:をを、目の前に巨大な五右衛門風呂が!(笑)

ヤン:隠れてることバレバレだね……。

桂川:よし、まずは蓋の上に力士を乗せよう。

大内:あ、アイツいたんだ。てっきり磯で薪割りしてるもんだと。

桂川:ナゼか現れたんだよ(笑)。

トン:そして下から魔法使い三人が火であぶる、と。

桂川:倒れるよ、私ら(笑)。

彩:魔法の火である必要はないでしょ? てことで、焚き木に火をつけよ〜かな〜。(コロコロ)……着火ぁ!

大内:「ナムアミダブツナムアミダブツ……(笑)」