ACT3.5[ポケットのなかに] 02

GM:プレイヤーには教えてあげよう。オーキッドだよ。ACT3.0で街の住人になったから、ヴァイスは知らない。

ヴァイス:あ、そうなんだ。

GM:今ここにいるのは、オーキッド、シア、カーキ、スリーアイね。んで――

オーキッド「シア、こいつは?」

シア=ブランク「くー……(寝てる)」

GM:――という微笑ましい会話が。

ヴァイス:「だあああ!! こんな時に寝るなああ!! っていうか……え〜っと……? みんなが落ち着いてるってことは、物取りじゃない……?」

オーキッド:「それはこっちのセリフだ」

シア:「うに…?(ヴァイスを見て)……あ、ハムの人だ」

ヴァイス:「まてこら。確かにいっつもお土産のハムがあるが。今回は特にいいハムがあるが。僕の名前くらい覚えてよ、いいかげん……(脱力)」

オーキッド:「………………」

ヴァイス:「は〜……あ〜、え〜っとだね、僕はヴァイス=エルミュンゼン。一応この自警団の団員だよ。用事があって、しばらく留守にしてたんだけど……」

カーキ「つーか、一応自警団のリーダーだろーが、おめーはよ。――オーキッド、話すの忘れてたが、こいつがリーダーのヴァイスだ」

スリーアイ(うなずいてる)

ヴァイス:「はっはっは、あまりの存在感の薄さに、時々自分でも忘れそうになるよ……(遠い目)」

ヴァイスのプレイヤー:っていうか、リーダーだったのか(笑)。

GM:その言葉を聞いて、オーキッドは剣を引っ込めるよ。

オーキッド:「すまん。……オーキッドだ。よろしく頼む」

ヴァイス:「あ、ん、よろしく。まあ、今回のことは不幸な事故ってことで。怪我人もでなかったし(……っていうか怪我させられずに済んだし)

オーキッド:「わかった」

ヴァイス:(ぽむっと手を打って)「ああ、そうだ、ちょうどいいから、表の荷物運ぶの手伝ってくれないかな? それで完全に水に流そう(笑)」

オーキッド:「いいだろう」

GM:で、ついてくるのはオーキッドとスリーアイだけだ。

ヴァイス:「ま、全員に来てもらっても困るか。……最近、帝都のほうでも物騒らしいから……ちょっと気をつけてね」

カーキ:「分かったぜ〜留守番は任せろ〜」(と言いつつ昼寝の準備をしてる)

ヴァイス:「……ま、いっか……」

シア:「ヴァイスさん、ハムは?」

ヴァイス:「……はい。活きがいいから気をつけて(笑)」(暴れてる土産箱を床に置く)

シア:「くー……(寝てる)」

ヴァイス:「……言ってる先からこれか……えい」(暴れる箱をシアにのっける)

シア:ぐもっ! ……ヒドイです」

ヴァイス:「ハムを要求しといていきなり寝るほうが悪い(きっぱり)」

シア:「じゃあ、そのハム焼いてください。そうしたら食べられますから」

ヴァイス:「僕、料理できないからね〜。ちょうどいいや、カーキに手伝ってもらって料理してみてよ。それじゃあね〜(逃げるように)」

シア:「あう〜」

ヴァイス:とりあえず、オーキッドとスリーアイに手伝ってもらって、お土産をアーケインのほうに運ぶよ。

GM:うい。――では、噴水がある中央広場まで来たよ。レイチェルいるかな?

ヴァイス:どうなのさ。

GM:レイチェルのプレイヤーがいないから、いないことにしよう。

ヴァイス:普段はどうやってお土産配ってるのさ?

GM:君が一件一件回ってる(笑)。

ヴァイス:ああっなんか光景が目に浮かぶっ!(笑)

GM:ではよろしく〜。……どこからいく?

ヴァイス:とりあえず、村長のとこから行こうか。

GM:ふむ。

 村長の家――

村長「をを、ヴァイスか」

ヴァイス:「ただいま戻りました。いつものようにお土産をいただいたので持ってまいりました」

村長:「グラウやサフトは元気にしとったか?」

ヴァイス:「はい、お二人ともご壮健で……ただ、最近の事件で、少々お疲れのようでしたが……」

村長:「うんうん(とうなずく)。じゃがワシはこの老体、遊びまわるが精いっぱいじゃ……。――で、土産はなんじゃ?」

ヴァイス:(どんな精一杯だよ……)あ、はい、土産はですね……」――って、こっちで決めていいの?

GM:いいよん。

ヴァイス:「お堅いものではこちらの、首都での様々な情報のレポート。後はいつものお酒に、三文新聞、それから……」(やけに厳重に封印されたピンクの封筒を取り出す)

GM:

ヴァイス:中身は……うっふんな内容のもの(笑)。

村長:「ヴァイス、これはお前のモンじゃろ?(笑)」

ヴァイス:「いえ、たしかに村長に、と」

村長:「そうか。ではありがたく受け取って……こっちの古いヤツ、持っていくか?」

ヴァイス:「いや、結構です。(小声で)……持っていっても、いつの間にかシアに見つけられて、いつのまにか広まるだけですし……」……本心は、それでスノウに殺されるのが恐いのかも知れない。

村長:「フッ……未熟よのう……」

ヴァイス:「返す言葉もございません……(ふぅ)」

GM:村長はこんなとこかな。次は?

ヴァイス:次は、順番から言えば領主(正確には副領主)でしょ。

GM:お、いきなりスノウのとこですか。

ヴァイス:スノウじゃないってば、領主だってば。

GM:スノウは領主の娘だぞ。

ヴァイス:分かってる。でも、一応名目として、領主にお土産を届に行くんだってばさ。

 領主ゲインの家――

ヴァイス:「こんにちは、ヴァイスです。帰還のご挨拶と、首都からのお土産を届に参りました」

ゲイン=オルドレース「おお、おかえりヴァイス君。ご苦労だったね。――セツ、ヴァイス君だ」

セツ=オルドレース「あら確かにそこの声は……。お疲れさまでした。――今お茶入れますね」

ヴァイス:「あ、お構いなく、まだお土産の配達の途中ですし……」
 

 ちなみに、お土産はやっぱり首都の情報レポートとお酒。セツさんのためのフローラルノート(花の香り)の香水(目が見えないから)。
 

GM:なかなか気配りさんだねぇ。

ヴァイス:はっはっは、気が小さい分、細やかなんだよ、きっと。

ゲイン:「そうなのか、ゆっくり話を聞きたかったのに」

ヴァイス:「僕も、色々お話しておきたいこともありますし……後程また、改めて寄らせていただきます」

ゲイン:「ああ、その頃にはスノウも帰ってきてるだろうし」

ヴァイス:「あ、スノウは出かけてるんですか」

セツ:(お茶を運びながら)「砦の方にいったみたいだけど、会わなかった?」

ヴァイス:「そうなんですか? いえ、会いませんでしたが……行き違ったのかもしれませんね」

ゲイン:「そうかもしれないね。――報告書の方、後でじっくり読ませてもらうよ」

セツ:「紅茶だけでも飲んでいかない?」

ヴァイス:「あ、それでは……折角ですし、いただいていきます」――紅茶をいただきながら、ちょいと雑談して、って感じかな。

GM:かもね。では、ゲインさん家もこんなもんでいいかな?

ヴァイス:うん、いいと思うよ。次は……教会、かな。

GM:愛しのエミリーさんに会いに(間違い)。

ヴァイス:それはいや(きっぱり)。シルヴァさんと孤児院の子供達に、かな。



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