カーキ:「みんないるから心配するなって。いざとなったらヴァイスのヤツが守ってくれるしよ(笑)」
ヴァイス:「はい!?」
シュリ:こういうのってビジュアル的安心感が重要だから、フウゲツにくっついていこう。「……くっついてていい?」
フウゲツ:「ああ。俺に任せておけ」
GM:ヴァイスじゃダメか。
シュリ:フウゲツの方が、背が高いしね。
ヴァイス:僕は174だけど……フウゲツさんは180以上あるからね。
シュリ:「ってことで、ゴメンねスノウ」
スノウ:「ゴメンも何も、あたしたちそんな関係じゃ……」(あせあせ)
フウゲツ:そして俺は劇の舞台に使えないかなーと考えてる。演出とか。
GM:(をいをい)明かりをかざしてみると、左右にも突き当たりにも扉があるのが分かる。
フウゲツ:んじゃ、左から。
GM:南西の部屋か。鍵はかかってない。もちろん罠もない。玄関より前にでっぱってる部分の部屋だね。結構広い。奥にピアノがある。
フウゲツ:ピアノに近づいてみよう。ホコリのかぶり方とかどう? 他のところと比べて。
GM:(まず床に足跡があるんだけどな(笑))そのへんの家具と大差はない。
フウゲツ:年季モノ? 誰かが使った跡とかある? (コロコロ)判定にはギリギリ成功している。
それに合わせて、何も言わず一斉にサイコロを振る一同。その前に、『ピアノを調べてみる宣言』してないぞー?
GM:普通に成功した人は、ピアノのフタの部分のホコリが一部なくなってることに気づいた。
フウゲツ:「……誰かいるのか?」
ユリア:ホコリをかぶった後で誰か触った、ってこと?
GM:そうそう。そしてもうちょっと成功したヴァイスは、ホコリがとれてる部分が、指の跡であるのに気づく。
ユリア:足の?
GM:手のだよ。
フウゲツ:フタを開けてみる。
GM:普通の、白い鍵盤が。
フウゲツ:『猫ふんじゃった』でも弾いてみよう。
GM:ところどころ調律が狂ってるね。
ヴァイス:「……誰かがいる、ってことか……」
スノウ:(ヴァイス、それさっきフウゲツさんが言った……)
ヴァイス:「ちょっと警戒した方が──」
フウゲツ:「これだけ汚れてると、掃除するの大変そうですねー……」
ヴァイス:「それ、今ちょっと問題違う……」
カーキ:「どうせ掃除するのはヴァイスだし」
ヴァイス:「……僕ひとり? ……スリーアイなら手伝ってくれるかなー……」
カーキ:「アイツなら、な」
シュリ:「最近は猫探しで忙しいみたいだけど?」
ヴァイス:「猫探しが終わってからでいいよ」
スノウ:「疲れてるスリーアイをさらに働かせる気なの?」
ヴァイス:「う……。……でもそれを言うなら僕がひとりで掃除するいわれも──」
フウゲツ:「じゃ、次の部屋いきましょー」
ヴァイス:「おーい……」
フウゲツ:次は左右対称の反対側を。
ヴァイス:え、向かい側じゃないんだ?
ユリア:手前から調べていくのれすね。
てことで先程の絵の前を横切り反対側へ。
GM:扉を開けると、さっきの部屋と同じような広さの部屋。ただし和室、畳敷き。フウゲツには懐かしいかもね。
ユリア:ここ全部畳?
GM:いや、一部がだけど。ついたてとか障子で区切ってあって、床板が剥き出しの部分もある。
フウゲツ:「こんな外見の屋敷にこんな部屋があるとは思わなかった。ちょっとビックリ」
ヴァイス:「そうですね」
フウゲツ:「ここは改装して俺の部屋にしよう。ツバつけたっと」
ヴァイス:「ああ、早くも……」
GM:じゃあフウゲツはちょっと『心』で判定してみて。修正はプラス10あげよう。
フウゲツ:(コロコロ)……今日はいい天気だ。
GM:失敗したか。なら何も分からない。
フウゲツ:(小声で)「ここも掃除大変そうだ……。ヴァイス君かわいそうに……」
和室には人の入った形跡はなかった。一行は向かいの部屋へ。
ユリア:実は人がいるんだけど気づいてないだけ、だったらイヤれすね。
シュリ:ヴァイス並の存在感。
ヴァイス:さすがにそれはないと思うけど……。
GM:向かいの部屋は応接室。ちょっといいかんじの家具が揃ってるんだけど……白いシーツがかぶせてあるから分からないか。
ヴァイス:シーツにホコリは?
GM:かぶってる。誰かが触った形跡はない。部屋の奥に大きな暖炉があるね。
ユリア:煙突を調べてみるとサンタクロースのフリをしたお父さん(焦げてる)が。
GM:(何で誰も『床の足跡を調べる』って言わないのかなー)
GMは、『調度品や家具のホコリを調べる』と『床の足跡を調べる』は別の行為としています。
「足跡も調べるつもりで『ホコリを調べる』と言った」という反論があるかもしれませんが、「ズカズカドカドカ中に入る」という発言があったことも合わせて、床の足跡は踏み消されてしまったと判断しました。
誰かひとりの発言でも、周りがそれに反論しなければその行為を認めたこととする──『言ってないことはやってない。言ったことはやったことになる』です。
てなワケで、実は玄関ホールや廊下、ピアノがあった部屋、応接室には人が入った形跡があります。
フウゲツ:じゃあ廊下に出て中央の方に。
GM:あ、もう応接室を出たのね。
フウゲツ:基本的にどういう部屋の造りをしてるかってのだけ調べてるから。……暖炉の中に誰か引っ掛かってないかぐらいは調べようか。
GM:(残念、正解は下)誰もいないよ。
フウゲツ:ではさっき言った通り、廊下に出て次を調べよう。
ヴァイス:使われた形跡は? さっきのピアノみたいに。
GM:テーブルのホコリは……ってその前に、誰も足跡調べたりはしないの?
ユリア:そういえば。……でもズカズカ入るって言ってしまったし。
ヴァイス:え、『ホコリを調べる』ってのが足跡込みのつもりだったんだけど。
予想通りのお答え(笑)。
ユリア:ドカドカ歩き回るって言ってしまったれすよ。
ヴァイス:……そうか。
ユリア:足がないのがウロウロしてるのかもしれないし。
フウゲツ:(コロコロ)床とテーブルを調べてみた。成功してる。
GM:床にちらほらと足跡がある。テーブルの端っこに手形があるけど、イスに座った形跡はない。
ユリア:ユリアでも分かったから、かなりハッキリ手形があったのれすね。
フウゲツ:「これって最近誰かがここに入ったってことだろ……? あれだけ出入り口が封鎖されてたのに中にいるってことは……」
ユリア:「別の入り口があるってことれすか?」
フウゲツ:「あるいは、外界と接触しなくても生きていけるのか」
レイチェル:「どこか一カ所、とてもキレイな部屋があるのかも」
ヴァイス:「イスに座ってないってことは食事をとるのが目的ではなかったってことで……(ブツブツ)」
フウゲツ:残りの部屋も回ってみよう。
ヴァイス:ショショショショショショショショ……
フウゲツ:人が入った形跡は?
GM:ここにはないね。ホコリの積もった本が所狭しと置いてあるだけ。
フウゲツ:どんな本なんだ?
ユリア:こういうのに詳しいのはヴァイスれす。こういうのには、詳しそう。
ヴァイス:『には』ね。……調べてみるけど?
GM:いろいろありすぎて、逆に取り留めがない。歴史書があるかと思えば雑誌もあるし、魔法書があるかと思えば小説もある。
フウゲツ:いつぐらいの本?
GM:ごく最近のモノはないね。古いのはとことん古いけど。
フウゲツ:性格がうかがえる……かな。雑多にモノを詰め込むあたりが。
GM:あと、廊下の突き当たりに扉が。
フウゲツ:開けてみよう。
GM:半円の、ガラス張りの部屋。植物がいっぱい置いてある。
フウゲツ:サンルーフか。
シュリ:てことは明るいのね!
フウゲツ:シュリが元気になった(笑)。
GM:そしてガラスが割れているねぇ。
ヴァイス:ガラスが割れてる!!?
GM:だって誰も建物の周りを一周するって言わなかったもん。
ヴァイス:……不覚。ここから出入りできるんだ。
フウゲツ:(シュリに)「落ち着いた?」
シュリ:「だいぶ」
フウゲツ:「じゃ、次いくよ」
シュリ:「ふううううう……(ため息)」