ACT12.0[供犠]04


 一進一退の攻防は続くヴァンダイク:おお、今度は当たったぞ。リトナ:今度はオレが外れた)
 

GM:2ターン目は痛み分けってかんじか。……では第3ターン。

アリア:攻撃魔法も飽きたから、『たらい』でも落とそうかな。

GM:それは何魔法になるのだろう……。召喚……?

リトナ:無属性魔法なんだよ、と勝手に決めつけ。

アリア:無生物を呼び出す特別アレンジ、かな。とりあえず判定を……(コロコロ)……100ぅ!(大ファンブル)

一同:おいーッ!

GM:ファンブルかー。頭がアフロになるのは当然として(笑)、誰にダメージがいくのかな?

アリア:あたしの近くにいる人……リトナ。

リトナ:オレか。ただでさえ『重傷』なのに。

アリア:魔法をアレンジしようとすると、失敗しちゃうのよねー……。(コロコロ)ごめんね、12点のダメージ。

ビオ:たらいがトドメになったらかなりマヌケだな……。つーか、シャレにならない状況だ。

アリア:叱咤激励、愛の鞭だと思って。

リトナ:納得いかないぞ。

ヴァンダイク:それより、ファンブルを振った本人に何のペナルティもないのもどうか。

GM:んー、でもMONDでは周りが迷惑を被る、というのが伝統なので。

ヴァンダイク:ふむ。

リトナ:ちょっと、後ろに下がろう。このままではヤバイ。

キュア:そのリトナに回復魔法を。……なかなか、デッドリィな戦闘バランスね。

アリア:回復できるの、キュアしかいないしね。

リトナ:たまに後ろから不意打ちされるしね。

アリア:あうう、ゴメンね〜。

リトナ:まあ、よかろう(もののふ風)。
 

 その後、ビオのアックスハルバートが猛威を振るい――程なく警備ロボ&ゴーレムは動かなくなった。
 

GM:(コロコロ)スティールとラグランジェの方も、それぞれ『重傷』1個ずつ負ってる。

キュア:回復回復……。(みんなの傷を癒して)……これで魔法打ち止めなんだけど。

アリア:あたしも。

キュア:また戦闘があったら危険ね。

ヴァンダイク:このような状況なら、次々と新手が来るのでは。

アリア:先を急ごう。

キュア:もう治癒はできないからね。

アリア:そのときは……扉を閉めて逃げよう。

GM:さあどうする? 『進』か『退』かとどまるか。

アリア:「進むか、とどまるか、戻るか……。──リトナはどうしたい?」

リトナ:「にゃあ」

ビオ:ワケ分かんねーぞ(笑)。

ヴァンダイク:ワシはラグランジェ君の尻がある方向ならどこでも。

GM:ラグランジェはアリアについていくぞ。

アリア:じゃあ……進むで決定、でいいのかな?

リトナ:あ、GMGM。

GM:ん?

リトナ:回避能力を上げるために、盾持っていいかな。ここで造ってるヤツでいいから。

GM:(確かに、このままだとリトナの『回避』が低すぎるんだよな……)じゃあ、サイコロ振って80以下が出たら、ちょうどいい盾があったってことで。

リトナ:(コロコロ)……81。

ヴァンダイク:何故そんな奇跡のような目を。

リトナ:知らん!

GM:じゃあ、盾はナシです(笑)。

ビオ:俺も何かほしいぞ。『回避』が上がるようなヤツが。

キュア:精神力(MP)が回復するアイテムがほしい〜。

リトナ:それより、MP消費を減らすアイテムの方がいいんじゃない?

GM:半分のMPで魔法使えます、みたいなやつか。……いっそ、いくら魔法を使って疲れないけどいつも気分がハイ、というのはどう?

キュア:魔法使い版のバーサーカーみたいなのは……イヤだ。

ヴァンダイク:マッサージができる椅子とかはどうか。それに座ると、10分の休息で30分休んだだけの効果がある。

キュア:それってあまり使えないような……。

GM:そうとも限らないよ? かさばるけどね。

ヴァンダイク:それぞれ宣告したアイテムが、あるかどうかだけ判定してみよう。

GM:じゃあ……サイコロ振って15以下が出たら。

ヴァンダイク:(コロコロ)11。出てしまったねえ。……はて、ところでワシは何を探していたのだろう。

GM:判定を先にしてしまったのか(笑)。

ヴァンダイク:では……精神力が回復するアイテムってことで、これを牛姫様に貸す。

キュア:ありがたい(←判定に失敗した)。

ビオ:俺も俺も。『回避』上がるヤツ。

GM:なら、10以下で。

ビオ:10かよ。(コロコロ)──よっしゃ08ぃ!

GM:うわ、出てしまったか。……じゃあ、『回避』がプラス10されるペンダントを。

ヴァンダイク:ビオがつけると鎖が短すぎて、力を入れたら切れてしまいそうだが。

GM:角にでも巻いててくれ……。

アリア:あたしは……きれいなモノなら何でもいいかな。

リトナ:『チャーム』の効果があるモノとか、どう?

アリア:それもいいけど……やっぱり、この状況だと、魔力が回復する系がいいのかなぁ……。(コロコロ)85じゃ、どっちしてもダメだね。

リトナ:おどろおどろしい仮面とか見つけるんだね。

アリア:キュア〜、これで魔力が回復する気がするよ〜。

キュア:(固まってる)
 

 一通り武器・防具・アクセサリー類をあさった一行は、一階の探索を続けた。そして……
 

ヴァンダイク:(マップを見て)中央部に、空欄があるな。

リトナ:秘密の部屋があるんだね、きっと。

キュア:隠し扉があるのか、上の階から回り込むのか……。

アリア:さっき、地下へ降りる階段があったよ。降りてみる?

リトナ:そうしよう。
 

 レプス04小隊は、<プラント>の地下へ。
 

キュア:いよいよ……イヤなものへ御対面となりそうね……。

GM:地下に降りてしばらくいくと、T字路に出る。

アリア:……どっちにいけばいいんだろ?

リトナ:あ、オレ『第六感』とか持ってるよ。

GM:何が知りたい?

リトナ:何だろう。……危険?

ビオ:危険を求めるんだな。

リトナ:そっちの方なんだ(笑)。

GM:何となく気になるのは右の方。

リトナ:じゃあ、右で。

GM:右、ね。
 

 通路に沿ってうろうろと地下をさまようレプス04小隊。
 

アリア:んー……。今、どこにいるんだろう。

GM:位置的には……工場のちょうど真ん中ぐらいかな。ちょっと広い空間に出る。
 

 巨大なシリンダーが、天井を貫くように立っていた。

 シリンダーはガラスと不思議な光沢の金属の二重構造になっており、金属筒の方は中央部が漏斗のように細くなっている。
 

GM:そして……細くなった部分から、ぽたぽたと赤い液体が。

キュア:イヤなものが……。

ビオ:それに……スゲエ臭いだ。

ヴァンダイク:いえーい! いえーい!(←大興奮)

GM:どうした、ヴァンダイク。

ヴァンダイク:「……欲しいのう、アレ……」

キュア:「ダメだってば」

ヴァンダイク:「何を言う。軍隊でも配っているようなモノなのに」

GM:……確かに、精神高揚剤や精神安定剤として赤い色のタブレットなんかが配られたりすることはある。

ヴァンダイク:食料にも少しずつ混ぜられたりしておるしな。常に。

アリア:……え?

キュア:……ヤバイわね。

ヴァンダイク:最前線ほど濃くなっていくし。

アリア:………………。

GM:(……冗談ではないしな、これは。ヴァンダイクの言ってることは……正しい)

ビオ:上か!? 上に『何か』があるんだな? ──階段を探して上の階へいくぞ!

リトナ:ちょうど、あの秘密の空間がここなんだろうね。……この建物って何階建だっけ?

GM:外から見たかんじでは二階建。

キュア:さっき階段を降りたから……この上は地上1階、ね。

ビオ:そんなことはどうでもいい。とにかく上へ!

リトナ:いってしまうんだね。……追いかけよう。

アリア:うんッ!

ヴァンダイク:上の方に『お楽しみ』がありそうだ。いこう。
 

 一行は、奥の通路から上の階へ。

 そこで目にした光景は……あまりに凄惨だった。



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