ACT4.0[邂逅]05

銀髪の少女:「ダメだよ、見た目だけで攻撃しちゃ……」

キュア:「……はい?」

リトナ:「にゃあにゃにゃにゃー!」(あ、彼女は昨日の……)

キュア:「……襲われていたのではないのか?」

銀髪の少女:「ケガしちゃってるじゃない……。ちゃんと、治してあげてよね」

ヴァンダイク:見ただけで治療師だと分かったのだね。……やはり白い服のせいか(笑)。

キュア:(コロコロ)クリティカルとか振ってるし……。……これでいいでしょ?

銀髪の少女:ケガが治っているのを確かめてから、この子たちを消すね。『逆召喚』ってことで。

GM:羽ウサギのミケは残しておいてね。

銀髪の少女:うん。

キュア:「今のは召喚魔法……。ということはこの女……召喚士?」

銀髪の少女:「いきなり攻撃してくるなんて……まだまだ認識が甘いね」

キュア:ひょっとして……召喚獣に噛み噛みさせて遊んでた……?

リトナ:(ビオの傍に行って)「にゃあ」

ビオ:「にゃあじゃ分からん!」

リトナ:(猫型に戻って、小声で)「あんなワザ、初めて見たよ。アレ、使えると思わない?」

ビオ:「あの娘をドモの身体に、ってことか……?」

リトナ:ビオさんとヴァンさんと3人で、わくわくしながら見ていよう。さあ、ドモさん(キュア)どうするのかな?

キュア:いや、リアクションを求められても……どういう状況なのかさっぱり分からない……。

銀髪の少女:「君たちを待ってたんだよ。で、あんまり遅いから召喚獣と遊んでただけ」

ヴァンダイク:いけない遊びを。

銀髪の少女:いや、そーゆーことはしてないから、うん。

リトナ:「待ってた、って昨日の夜会ったよね?」

銀髪の少女:「黒炎──さんに、君たちと一緒にいくように言われたんだ」

リトナ:「いや、だから昨日の話は……」

銀髪の少女:(さらっと聞き流して)「というワケで、これからよろしくね」

リトナ:なんだ、味方か。……つまんないの。

銀髪の少女:「あ、まだ名前言ってなかったね。あたしはアリア」

キュア:「アリア?」

銀髪の少女(アリア):「そ。アリア・ミリアル・エルズミーア

リトナ:「いきなり仲間です、って言われてもなぁ……」

アリア・ミリアル・エルズミーア「だって、黒炎さんにそう言われたんだもん」

ヴァンダイク:「それに、アンタ女だし」

アリア:「これ(キュア)だって女じゃない」

リトナ:「それは『もの』だよ。ドモさんが操縦すべき『もの』ってだけで、女じゃない」

キュア:(ヒドイ言われようだけど……ここで否定したら正体がバレる……)

リトナ:「黒炎隊長に言われたってことだけど……はたしてどれだけ隊長のことを知ってるのかな? ──黒炎隊長が好きなのは男か女か?」

アリア:(ビシッと親指を立てて)「おとこーッ!」

リトナ:「よし、君は仲間だ!」

キュア:早ッ!

GM:リトナ、嗅覚判定してくれる?

リトナ:嗅覚? (コロコロ)成功してるよ。

GM:<獣>の唾液で分かりづらいだろうけど、アリアから懐かしい──というか、覚えのある匂いがする。

リトナ:昨晩泉で会ったときに嗅いだ匂いってことじゃなくて?

GM:それとは違う時だね。

ヴァンダイク:ははん、先ほどの<獣>のうちのどれかがリトナのお父さんだったのだな。

GM:違うぞ……。

アリア:それから匂いなんてしません! 唾液はちゃんと拭いたからね!

GM:ビオさんのフンドシで?

リトナ:それはあるイミくさいかも……。

ビオ:おっと、そういやしまい忘れてた……(←おいおい)。

アリア:変なもの見せないでよね……。

GM:とにかく。まあ。そういうことなんで。

アリア:「じゃ、いこっか」(先頭に立って歩き始める)

リトナ:「そうだね。出発しますか」
 

 こうして……アリアがレプス04小隊に加わった。

GM:夕方になりました。──第六感とか、そういう系の特徴持ってる人いる?

リトナ:人型のときはあるけど、猫のときは「注意散漫」になるから。

ヴァンダイク:(キャラクターシートを見て)あるな。(コロコロ)しかもクリティカル成功している。

GM:クリティカルで成功したなら分かるな。空気中がピリピリしてる。地震が来るよ。しかも、かなり大きいのが。

ヴァンダイク:「来るぞ!」

キュア:「……何が?」
 

 ゴ……ゴゴゴゴゴゴゴゴ……ッ!
 

GM:昨日のとは比べものにならないぐらいの大きい地震だ。木は倒れるし地面は割れるし空気中にプラズマは走るしで、もー大変。

ヴァンダイク:(みんなと一緒に転びながら)「な」

一同:「な」、じゃねーッッ!!!(笑)

GM:で、一番後ろにいる人。地面が崩れるよ。

キュア&リトナ:げ。

キュア:何とか地面の崩れていないところに飛び移ろうとするけど?

GM:跳躍判定してみよう。

リトナ:頼むよー。オレ、リュックからなかなか出られないんだから。

キュア:(コロコロ)……し、失敗してる。

リトナ:最悪〜!

ビオ:ハルバートの刃の部分を突き出して「つかまれー!」と(笑)。

キュア:それ、手が切れる(笑)。

リトナ:オレはそれでも構わないけどね。ドモさんなら『宿主』が死んだってOKだし。

キュア:それはさすがに……。──じゃ、咄嗟に背中のリトナをつかんで、投げて、何とかリトナだけでも……。

GM:いきなりの地震で、地面が崩れて、跳躍に失敗したところで咄嗟にリトナをつかんで投げるのはムリだろー。

リトナ:いいよ、付き合って落ちてやるよ。

GM:では、キュアとリトナは地下空洞に落ちてしまった、と。

キュア:(コロコロ)最低限の受け身は取れた。

GM:じゃあ、キュアとリトナは「軽傷」ひとつぶんのダメージを負った。

リトナ:「軽傷」っていくつたまると「重傷」になるんだっけ?

GM:レベル5なら、4つだね。

キュア:「リトナ、無事?」

リトナ:当たり前だ。

ヴァンダイク:リュックの中で三回転をキメたからね。

リトナ:それ、イミないって。……気持ちを落ち着かせるために、毛づくろいをしておこう。

キュア:呪文でケガを治しておこう。

GM:そこそこ深い穴──というか広ーい空洞だね。ナウシカに出てきた腐海の底みたいなのをイメージしてもらうといいと思う。

リトナ:登るのはムリ?

GM:深さ7〜8メートルってとこだし、足掛かりになりそうなものがないからちょっと難しいだろうね。

アリア:地震は収まった?

GM:うん。

アリア:なら、空洞の方にふわふわ降りていこう(アリアは飛ぶことができるのだ)

ヴァンダイク:むう、どうやって降りたものか……。

キュア:背中の羽があるでしょーに……。

リトナ:そのセリフは、地震で転んでた時点で言うべきだったよね。一緒に倒れて「な」とか言ってる場合じゃないって。

ヴァンダイク:ぬ。ではワシもリトナたちのところへいこう。

ビオ:下に降りれないのは俺だけか……。穴のふちから、覗き込んでいよう。

GM:ふちの方は崩れやすいから気をつけてね。サイコロで30以下を振ったら崩れることにしよう。

ビオ:(コロコロ)をを、何とか大丈夫だ。

GM:なら、ぱらぱらっと崩れただけだね。

アリア:(降り立って)地下の空洞は、どんな様子なの?

GM:キュアが落ちた穴──半径2メートルぐらい──から光が差し込んでいるから、かろうじて中の様子が見える。太い木の根の石化したものが地上のプレートを支えているかんじだね。……とは言っても、先の方は暗くてよく見えないけど。

アリア:四方八方に空間が広がってるワケね。かなり広いなぁ……。何か見えない?

GM:視覚判定してみよう。

リトナ:(コロコロ)成功してる……のはオレだけか。

GM:リトナには、暗闇に浮かび上がる巨大なひとつ目がぽ、ぽ、ぽっと……。

リトナ:ひとつ目なのに、いくつもあるの?

GM:どうやらこの地下空洞は、昨日倒した巨人の住処だったようだね。暗闇から結構なスピードで、君たちに接近してくる。……誰かサイコロ振ってくれる?

アリア:(コロコロ)4。

GM:じゃ、大小合わせて8体。

キュア:8ぃ!? 逃げよう!

アリア:あたしがキュアの右手を持つから、ヴァンダイクが左手を持って……

ヴァンダイク:ななめに引っ張るのだね。

キュア:裂けるってば。

リトナ:二人に運んでもらったとして……逃げられたことにしていいの?

GM:甘い甘い。接近した巨人が、キュアの足をガシッとつかんだ。

ヴァンダイク:それは、咄嗟に手を離そう(笑)。

リトナ:リュックの中からアリアの肩に非難。

アリア:先約(羽ウサギのミケ)がいるよ?

リトナ:反対の肩につかまる。

GM:巨人は、つかんだキュアを胸元に持っていく。んで、改めて胴の部分をぎゅっと握る。

ヴァンダイク:完全に捕まってしまったな。……あきらめるか。

キュア:ちょっとー!(涙)



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