prologue[降臨]ドモ・ルール編

キャラクター設定裏話:ドモルール編

GM:それじゃ、ドモ・ルールからいこうか。確か初期設定では人型になれる指輪だったのが、ただの指輪になって、結局『装着者を操る指輪』になったんだよね。

リトナ:それで、「装着者が魔法を使えるようになる」んだったっけ。

GM:それよりは「装着者によって引き出される能力が異なる」ってした方がおもしろいと思うけど?

ヴァンダイク:あるいは「装着者の能力を吸収していく」とかな。

リトナ:なるほど、いろんな人に取り憑いて能力を集めていくんだね。

GM:それもおもしろいかもなァ……。

ドモ・ルール:ではそれで。……で、誰がはめてくれるんだ?

GM:PCの誰かじゃないの?

リトナ:オレはイヤだからね。

ヴァンダイク:ふむ……PCに取り憑く場合は、プレイヤーは(取り憑かれた側のプレイヤーの)膝の上に乗ってプレイするのだな。

一同:イヤすぎる(笑)。

GM:じゃあ、指にずっと頬擦り。

ドモ・ルール:それは勘弁。

ヴァンダイク:では指を口にくわえる。

ドモ・ルール:もっと勘弁。

GM:見たくないな、そんなの。

ドモ・ルール:……で、俺は誰に取り憑いていればいいんだ?

リトナ:とりあえず、そのへんの死体でいいんじゃない?

ドモ・ルール:え、生きてるヤツだろ?

リトナ:そうなの? オレはどっちでもアリだと思ってた。生きてるヤツより死んでるヤツの方が扱いやすいだろ?

ドモ・ルール:………………。

リトナ:その代わり、死体の場合は時間が経つと腐る。

ドモ・ルール:………………(←生きてるヤツオンリーだと思ってたらしい)。

GM:死体の腕がなかったりしたら、そのまま腕なし?

リトナ:そりゃそうだろうね。頭がなかったら、魔法は使えないだろうし。

ヴァンダイク:いや、どこかがパックリ開いて口になるんだよ。

ビオ:寄生獣みたいに。その方が魔族っぽいかもしれないな。

GM:てことは、手だけになったらハンドくん?((C)アダムスファミリー)

ヴァンダイク:そう。手の甲に口があるハンドくん。

ビオ:指だけになったらシャクトリムシのようにして移動。

GM:関節一個分なら、ころころ転がるしかないな。

ドモ・ルール:うーむ……。

GM:メーヴェ(魔族)でもオゥリン(人間)でも、どっちにでも取り憑けるよね。

ヴァンダイク:オゥリンにも取り憑くことはできるが、付加に耐えられず崩れ去るだけ、とか。背中とかがメリメリメリメキャッとなって「ああ、ダメだったか」と嘆く、とか。

ドモ・ルール:グロイ……。

リトナ:何なら、そのへんから新鮮な死体を調達してこようか?

ドモ・ルール:だから……何で死体?

リトナ:扱いが一番簡単だからだよ。

ドモ・ルール:(考えて)でも……死体というのはアリかもしれんな。

リトナ:その代わり3日間だけ。腐るから。しかもパーティ内にいられるのは1日だけ。臭くなるから。

ドモ・ルール:その、『腐る』ってだけでも何とかならんのか? 指輪に防腐効果があるとか。

リトナ:ダメ(即答)。でもさ、食料いらないんだから代わりに防腐剤をもらえばいいんじゃないかな。

ドモ・ルール:防腐剤……。

リトナ:それを8時間おきに飲まないといけない、と。

GM:だんだん設定が固まってきたね。

ドモ・ルール:それから、何か目的がほしいぞ。

ビオ:海賊王になるとか。

GM:編集王になるとか。

リトナ:ミドリのマキバオーになるとか。

ドモ・ルール:戦争がどうとかってのはあまり関係ないだろうから──

GM:んじゃ、とりあえずは『能力集め』を目的としておこうか。

リトナ:死体集めが日課になるんだね。

GM:別に死体に限らないけどね。

ヴァンダイク:一生懸命集めているのだが、こけると忘れてしまうのだな。

ドモ・ルール:転んだだけでか〜!

GM:あ、でも『能力読み込み中』に動かすとダメ、ってのはアリかもよ。

ビオ:なるほど、CD−Rみたいなもんだな。

ドモ・ルール:時間もかかることにしよう。そうでないとあまりに有利すぎる気がする。

GM:それに能力が増えてくると万能になってくる可能性もあるけど……そのへんはまあ制限を付けるとして……まあ、君のモラルにまかせるよ。「そのへんに死体落ちてない?」と言い出して片っ端から能力を吸収していくとか、そんな人の道に外れたことはしないよね。

ドモ・ルール:しないしない。

リトナ:新しい宿主に移るときも問題だよね。宿主がどのタイミングで指輪の『制御』から脱するのか。指輪を外した瞬間死体に戻ったりしたら大変なことになると思うんだけど。

ドモ・ルール:確かに。指輪を外した途端身体が動かなくなったら、新しい『宿主』に指輪をはめることもできない。

GM:そうだなァ……。……んじゃ、『旧宿主』と『新宿主』が触れてる間は動けるってことで。

ドモ・ルール:あと……やっぱり腐るというのはどうにかならんか?

リトナ:いいのか? 損するぞ?

ドモ・ルール:え?

リトナ:今回報酬は食料で配られるんだぞ? 死体はモノ食わないから、その間は防腐剤もらっておいた方が得だろ?

ドモ・ルール:自分が食べない分は他のヤツに……。

GM:それはムリ。物資不足だから。

リトナ:そう、だから「人型で食料もらって猫になって食べていい?」ってGMに聞いたらダメって言われた。

GM:そりゃそうだ。ネコはネコ缶。

リトナ:じゃあせめてモンプチスペシャルにしてくれ〜!

GM:却下。

リトナ:ちぇ。──指輪の素材は何なんだろう? 銀? それとも18金?

GM:18金にしようか。プレイヤーとのつながりで。

ビオ:それは18禁だろ……。

リトナ:指輪族でも下っ端の方なんだな。

ヴァンダイク:指輪族という種族がいるのか(笑)。

GM:腕輪族とか首輪族とかもいるのかな。

リトナ:じゃあそのへん全部まとめて『輪族』ってことで。輪ゴムも輪族。切れたら終わり。

ビオ:浮輪もフラフープも?

GM:わっか型のスナック菓子やイカリングも? ツキノワグマも?

リトナ:『輪族』は輪だけど、輪が『輪族』とは限らない。

GM:長老とか賢者は『知恵の輪族』?

リトナ:からまって離れないとゆー。

ヴァンダイク:『輪族』を管理する人も必要だな。

リトナ:それはきっと、美輪明宏だ。

ビオ:花輪くんとかな。

リトナ:よし、そのへんの設定はオレが適当にまとめてGMに渡しておくから。

ドモ・ルール:………………。

リトナ:それがイヤなら、早くネットをつなげる環境を整えるんだな。

ドモ・ルール:………………。

GM:──やっとドモ・ルールの設定が固まったね。
 

ドモ・ルール(指輪)
  生物(生死を問わず)に取り憑き操ることができる指輪。
  また、その際『宿主』の能力をひとつ読み取り自分のものにすることができる。
  が、読み取りには時間がかかる上に、その間衝撃を受けるとデータ(蓄積してきた能力)が消えてしまう。
 

GM:とりあえずひとつ、何か『能力』を持ってることにしてていいよ。

ドモ・ルール:というか、ひとつしかないのか?(笑)

ヴァンダイク:リセットされたばかりなのだな。

ドモ・ルール:何だか不毛な気もするが……まあいいか。

GM:今取り憑いているのは魔法使い(男・死体)ってことにしよう。だから読み取り──『ラーニング』できる能力は魔法だね。
 

 サイコロを振って決めた結果、ラーニングできた能力は<凍雨>(攻撃魔法)に決まった。


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