prologue[降臨]01




──空が堕ちてくる──
リトナ・A・I:ちぇ・うぉんゆん
厚くたちこめた雲のすきまから
『それ』は降りてきた
「おい……なんだよアレ……」

「は……ね……?」

「なんであんなものが――うわぁ!

「おい、ダイジョウ……ひでえ……」

「また来るぞ!!!」

うわぁあああああああ!

「<帝国>の新兵器か……?」

「どうしましょう……?」

「バカ、何びびってんだ!」

「だって……うへぇ、後ろ、後ろー!

「え……」

ズブ……

「あ、はは……死んだ……死んだ……」

無数の羽を持つ巨大な『それ』は
破壊の光を撒き散らす
ビオ・サバール・ローレンラウシェン:NuLL
ヴァンダイク公爵:Sachiwo
光の種が人と大地を焼き

そこから芽生える光の触手が
人と大地を裂く

「逃げろ、逃げろー!」

「傭兵たって、こんなんじゃワリに合わねーよ」

「クソ、なんだってんだッ!」

「おい、05小隊全滅だってよ!」

「あたしらだってヒトゴトじゃ……」

――――――ウォン!

「痛い……痛いよぉ……」

「おい、ヒーラーはどこいったんだよ!」

「知るかッ! こっちだって手いっぱいなんだよ!」

「こんなの戦争じゃない。
これは……殺戮だ……」

「はは……ヒカリだ……神罰だ……」

「こんなの……神か、悪魔か……」

「俺たちも……死ぬのかな……」

「死にたくねぇ……死にたくねーよぉ……」

 

無数の羽 無数の光

赤い大地を彩る

ドモ・ルール:Puchi
破壊と殺戮──

黒炎:NPC
「やれやれ、この世界は相変わらず何が起こるか分からんな……」

「あれは……あの光の羽は何なのです……?」

「さあな。あんたが知らないものを、俺が知るはずがない」

「ああ……みんな死んでいく……」

「死ぬのを見るのが嫌なら、傭兵団なんか作らないことだ」

「私は……」

「さっさと死ぬか? そうすれば少なくとも他人の死は見なくて済む」

「黒炎! あなたはッ!」

「だがフェルチアイア」

「?」

「それでもなお成すべきことがあるなら……目をそらすな」

フェルチアイア:NPC

──これが、現実なのだから──

GM:Mog

全てを覆いつくす赤

赤い空赤い大地

それは不変それは永遠

この世界では……アルカディアでは



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