朝顔組一同:はーい。
ゼナ:ホントは何が起こるのか見たかったけど、もしものときにすぐ逃げられるように残ってましたー。
アルバス:みんなを置いてな。
ゼナ:そんなことはしませんッ! アイドリングしながら、みんなの帰りを待ってます。
GM:んじゃ、外を見ていた人たち。地面が微かに揺れ、七色の光が6本、地面から飛び出してきたのが見える。
ゼナ:アルバスさん! 何ですかあれ!
アルバス:知るか。
リューセ:ほえー?
GM:よく見ると、レイチェルたちだったりする。七色の光をまとったレイチェルたちウロボロス軍団が、四方に飛び散っていく。
アルバス:まるで願いを叶えた後のドラゴンボールのように。
GM:そんなかんじ。
ここにいないヴァンダイク:空が暗いと思ったら、そういうことか。
GM:そういうことではねーっス。
ここにいないヴァンダイク:ち。
GM:そして、しばらくするとみんなが外に出てくる。が……アリアがいない。あと、レイチェルたちも。
帰ってきたメンバーを、エスペルプレーナ4は収容した。
ゼナ:「アリアさんは?」
リトナ:「分かんないんだ。気がついたら、消えてて」
リューセ:「消えた……?」
GM:突然、地面が揺れる。<螺旋の門>の方から強い力の波動を感じ、立っていられないほど。
ヴァンダイク:横になろう。
GM:あぶなーい! と言ってゼナに覆いかぶさる、とか。
ゼナ:うわー!(笑)
アルバス:ますますアブナイ状況に。
ドモ・ルール:そんなことより、アリアたちを探さなくていいのか?
リトナ:そーだよ、ミケ! ミケを探さないと!
トパーズ:そっちなの?
リトナ:にゃーと鳴くもの同士として。
ドモ・ルール:どっちもホントの猫じゃないけどな。
リトナ:失敬な! オレはどっから見ても猫だ。
リューセ:神パワーで何とか探せないかな?
アルバス:仮眠パワーで。
リューセ:『船』のセンサーとか不思議センサーとかホモセンサーとかで……。
ヴァンダイク:ホモセンサーでは無理だな。
リトナ:猫センサーで。
GM:ミケはウサギだし。
ビオ:とにかく探そうぜ。
GM:では──エスペルプレーナのセンサーに反応があるよ。超巨大物体が、大気圏外から降りてくる。
ゼナ:「上──?」
一同:「上……?」
天井のスクリーンに映された黒い雲。
雲間に、赤い光が生じた。ひとつ。またひとつ。光は増えていく。
赤い光は、まるで蟲の羽のように見えた。
無数の赤い羽。雲の間から降りてくる、巨大な物体。
ヴァンダイク:「あれは……」
リルル:「『船』です!」
ゼナ:「船……? ……ありえない……。巨大過ぎる……」
ヴァンダイク:「砦で見た赤い羽とは違うのか……?」
リトナ:「どうなんだろう……」
ドモ・ルール:「もう理解の範疇を超えてるな、これは」
無数の羽と眼を持つ巨大な『船』は、エスペルプレーナをかすめるように地面に降り立った。
GM:見たこともないようなテクノロジーの塊の『船』だ。
ゼナ:降りてみます……?
アルバス:やだ。
リューセ:いざとなったら神パワーで。
GM:近づいてみると視界に収まりきらないほどの巨大さだ。その下部のハッチが開き、何かが出てくる。遠近感が狂って点のようにも見えるけど……人型をしている。
ゼナ:「『カリストパラス』、スクリーンに拡大映像を」
青年男性だった。青いボディースーツは丸太のようなはちきれんばかりの筋肉に押し上げられ、日に焼けた顔は精悍だ。
リューセ:「あれ……って……」
白い手袋をはめた手のひらを高く上げ──オードーは、ニッカリ笑った。
それは確かに、あの、オードー=キズチだった。