「エノク先生やレオさんアンさん、その娘さん、それからキコリさんが仲間になってすぐのころ──だから、水上都市トールから聖都ヴェルザンディに向かう途中のことだったのかな……?
私は全然覚えてないんだけど…………寝てたから」
後にリューセ=ネムネムは、こう語ったとか何とか。
とにかく今回は、そのころのおはなし……
GM「え〜、始めてもよろしいでしょうか?」
ユンケ・ガンバ「「何を始めるだわさ?」」
GM「リューセが参加できなくなったんで、急遽XX(ペケペケ)をやることになりました」
ユンケ・ガンバ「「ペケペケ初参加だね♪」」
ゼナ「あ、ボクもだ」
アルバス「あ、オレもだ」
ゼナ「ウソつき……」
オードー「もうNPCの名前とか、忘れちまってんだけど」
アルバス「NPC──なめらか・パワフル・クリーンの略」
ゼナ「掃除機みたい(笑)」
GM「ヴェルザンディに向かってる途中の頃の話。大司祭に会いにいってるとこね」(13話と14話の間)
ユンケ・ガンバ「「それって『巨人事件』の後の話だっけ?」」
GM「そうです」
ゼナ「街行くたびいろんなことがあるから、分かんなくなっちゃうよね」
GM「さて──」
アルバス「君たちは今、サリースと戦っている」
サリース「は?」
GM「……ふむ。……じゃ、イニシアティブを振ろうか」
一同「え? え? え?」
とまどいつつも、サイコロを振るプレイヤーたち。
まっさきに振ったのは、ゼナだったりする。
ゼナ「そりゃーもう、日頃からいろーんなことされてますからね」
GM「え、と、ゼナたちが先だね」
サリース「……ホントにやるの、戦闘……?」
アルバス「目標値がこうだから……(コロコロ)01でクリティカル(爆笑)」
サリース「うそォォォォォ!!?」
サリース絡むと、なぜかサイコロの目が走るよな……。
サリース「うわー、いきなり転倒してる……」
ユンケ・ガンバ「「──なーんちゃって、てことですまして、これは現実ということにしてしまうだわさ」」
GM「アルバスの夢だろ? なんてハッピーな……」
ゼナ「薄目開けて寝てて、ニヤリと笑ってる、とか」
アルバス「いや、イニシアティブを振った時点で、これはオレの夢じゃない。ゼナの夢だ」
ゼナ「みんなを味方につけて、サリースさんをいぢめるっていう……」
アルバス「さ、これで最初の戦闘は終わったな」
サリース「結局これって、現実だったの?」
GM「さすがにそれはない。夢でしょ、誰かの。──じゃあ話を始めよう。舞台は夜な夜な赤ちゃんの泣き声がコダマする、おなじみのエスペルプレーナなのである。んで──」
ユンケ・ガンバ「「いろんなところから泣き声がするだわさ」」
ゼナ「またユンケ・ガンバが真似してるんだね……」
ユンケ・ガンバ「「今回は赤ん坊のコスプレだわさ!」」
GM「さて、そんなある日のこと──アルバス、なんか今日は熱っぽい。例の『いい子ちゃんモード』が発動してる」
アルバス「分かんないぞォ〜。抵抗は『心』?」
が、抵抗は見事に失敗。
アルバス「魔法使いのオレに、『心』の判定なんかさせるのが悪い……」
GM「で──あ、その前に部屋割り決めよう」
エスペルプレーナの見取り図を取り出すGM。
ユンケ・ガンバ「「そういえばリルルの部屋は決まってたんだったね」」
オードー「夫婦はやっぱ広いとこだべか?」
GM「2部屋ぶちぬいて使ってる」
ゼナ「斧で壁壊したんだ……世間知らずだから」
オードー「じゃあおらはその隣でいいだ」
ゼナ「覗いちゃダメですよォ?」
GM「サリースは確か隔離されてんだよね」
サリース「……じゃあ、こっちの端っこ」
ゼナ「じゃあボクはここでいいです」
アルバス「サリースから一番遠いじゃないか。オレはその隣にしよう」
GM「エノクがサリースの部屋から一番近いから……ここか」
サリース「近いって言っても、間に2部屋もあるのね……」
ユンケ・ガンバ「「わたいらの部屋もあるの? 普段は通風孔に住んでるんだけど」」
GM「一応、あるんだろ」
ユンケ・ガンバ「「アルバスの隣でいいだわさ」」
GM「リューセはゼナの向かいでいいね」
アルバス「で、トリオが……」
GM「ことわざトリオはもういないよ」
オードー「『俺は猫だニャー』は?」
アルバス「サンダユウは風呂場で漏電」
ガンバ |
|
|
|
|
|
|
|
|
GM「これって……。エノクたちが来る前は、ホントにサリースって隔離されてたんだね……」
アルバス「教育的配慮だろ」
ゼナ「だからボクが一番遠い」
GM「で、こことは別のところに、レオたちが娘──リディのための勉強部屋を作ったのだよ」
ユンケ・ガンバ「「勉強部屋って……何年居座るつもり……?(笑)」」
GM「0歳からの英才教育というヤツだね」
ゼナ「情操教育ですね」
サリース「アルバスがさせてもらえなかった教育」
アルバス「………………」