MOND REPLAYV  XX

XX2(ぺけぺけのに)

「サリガニ物語」

愛と友情の冒険活劇

「エノク先生やレオさんアンさん、その娘さん、それからキコリさんが仲間になってすぐのころ──だから、水上都市トールから聖都ヴェルザンディに向かう途中のことだったのかな……? 私は全然覚えてないんだけど…………寝てたから」
 

 後にリューセ=ネムネムは、こう語ったとか何とか。

 とにかく今回は、そのころのおはなし……
 


GM「え〜、始めてもよろしいでしょうか?」

ユンケ・ガンバ「「何を始めるだわさ?」」

GM「リューセが参加できなくなったんで、急遽XX(ペケペケ)をやることになりました」

ユンケ・ガンバ「「ペケペケ初参加だね♪」」

ゼナ「あ、ボクもだ」

アルバス「あ、オレもだ」

ゼナ「ウソつき……」

オードー「もうNPCの名前とか、忘れちまってんだけど」

アルバスNPC──なめらか・パワフル・クリーンの略

ゼナ「掃除機みたい(笑)」

GM「ヴェルザンディに向かってる途中の頃の話。大司祭に会いにいってるとこね」(13話と14話の間)

ユンケ・ガンバ「「それって『巨人事件』の後の話だっけ?」」

GM「そうです」

ゼナ「街行くたびいろんなことがあるから、分かんなくなっちゃうよね」

GM「さて──」

アルバス「君たちは今、サリースと戦っている」

サリース「は?」

GM「……ふむ。……じゃ、イニシアティブを振ろうか」

一同「え? え? え?」
 

 とまどいつつも、サイコロを振るプレイヤーたち。

 まっさきに振ったのは、ゼナだったりする。
 

ゼナ「そりゃーもう、日頃からいろーんなことされてますからね」

GM「え、と、ゼナたちが先だね」

サリース「……ホントにやるの、戦闘……?」

アルバス「目標値がこうだから……(コロコロ)01でクリティカル(爆笑)

サリース「うそォォォォォ!!?」
 

 サリース絡むと、なぜかサイコロの目が走るよな……。
 

サリース「うわー、いきなり転倒してる……」

ユンケ・ガンバ「「──なーんちゃって、てことですまして、これは現実ということにしてしまうだわさ」」

GM「アルバスの夢だろ? なんてハッピーな……」

ゼナ「薄目開けて寝てて、ニヤリと笑ってる、とか」

アルバス「いや、イニシアティブを振った時点で、これはオレの夢じゃない。ゼナの夢だ」

ゼナ「みんなを味方につけて、サリースさんをいぢめるっていう……」

アルバス「さ、これで最初の戦闘は終わったな」

サリース「結局これって、現実だったの?」

GM「さすがにそれはない。夢でしょ、誰かの。──じゃあ話を始めよう。舞台は夜な夜な赤ちゃんの泣き声がコダマする、おなじみのエスペルプレーナなのである。んで──」

ユンケ・ガンバ「「いろんなところから泣き声がするだわさ」」

ゼナ「またユンケ・ガンバが真似してるんだね……」

ユンケ・ガンバ「「今回は赤ん坊のコスプレだわさ!」」

GM「さて、そんなある日のこと──アルバス、なんか今日は熱っぽい。例の『いい子ちゃんモード』が発動してる」

アルバス「分かんないぞォ〜。抵抗は『心』?」
 

 が、抵抗は見事に失敗。
 

アルバス「魔法使いのオレに、『心』の判定なんかさせるのが悪い……」

GM「で──あ、その前に部屋割り決めよう」
 

 エスペルプレーナの見取り図を取り出すGM。
 

ユンケ・ガンバ「「そういえばリルルの部屋は決まってたんだったね」」

オードー「夫婦はやっぱ広いとこだべか?」

GM「2部屋ぶちぬいて使ってる」

ゼナ「斧で壁壊したんだ……世間知らずだから」

オードー「じゃあおらはその隣でいいだ」

ゼナ「覗いちゃダメですよォ?」

GM「サリースは確か隔離されてんだよね」

サリース「……じゃあ、こっちの端っこ」

ゼナ「じゃあボクはここでいいです」

アルバス「サリースから一番遠いじゃないか。オレはその隣にしよう」

GM「エノクがサリースの部屋から一番近いから……ここか」

サリース「近いって言っても、間に2部屋もあるのね……」

ユンケ・ガンバ「「わたいらの部屋もあるの? 普段は通風孔に住んでるんだけど」」

GM「一応、あるんだろ」

ユンケ・ガンバ「「アルバスの隣でいいだわさ」」

GM「リューセはゼナの向かいでいいね」

アルバス「で、トリオが……」

GM「ことわざトリオはもういないよ」

オードー「『俺は猫だニャー』は?」

アルバス「サンダユウは風呂場で漏電」
 
 
 
 

[部屋割り]
ユンケ
ガンバ
アルバス
ゼナ
サリース
エノク
レオ アン リディ
レオ アン リディ
オードー
リューセ

GM「これって……。エノクたちが来る前は、ホントにサリースって隔離されてたんだね……」

アルバス「教育的配慮だろ」

ゼナ「だからボクが一番遠い」

GM「で、こことは別のところに、レオたちが娘──リディのための勉強部屋を作ったのだよ」

ユンケ・ガンバ「「勉強部屋って……何年居座るつもり……?(笑)」」

GM「0歳からの英才教育というヤツだね」

ゼナ「情操教育ですね」

サリース「アルバスがさせてもらえなかった教育」

アルバス「………………」


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