MOND REPLAYV

一同:は……?

GM:ファルバティス家次女、ルーベル……なんだな。

トパーズ:「あなたはファルバティス家の次女、ルーベル=ファルバティスさんじゃないですか!」ってアルバスに聞こえるように叫ぶ(笑)。

アルバス:その前に、サリースの反応が見物じゃないか?

ゼナ:おなごじゃおなごじゃ(笑)。

サリース:あのねェ……。──で、どうなの? ぐったり?

GM:ぐったり。

サリース:はだか?

GM:黒い、体にピッタリした服を着ている。

トパーズ:次女って行方不明だったんだよね?

GM:10年前から行方不明だった。

サリース:てことは……次女はゴーヴァで、治癒マシンで、何千年も生きていた……ってこと?

ビッケ:違うだろう。次女を長い時間かけて『治癒』してたんじゃないか? 脳ぐらいしか残ってないカケラから再生したとか(笑)。

GM:(笑ってるけど、それでほぼ正解)

サリース:10年がかりで治癒? ……あんまり性能よくないなァ(笑)。

GM:(10年、じゃないんだけどな……)

カー:つまりゴーヴァは、患者を自分の中に入れて治癒するカウ?

GM:そ。だから身の丈2.5メートルもあったの。

オードー:「で、そのゴーヴァが壊れちまったってェことは……」

リューセ:「ゼナを治せない……?」

ガンバ:とりあえずエノク先生たちを起こしてみれば?

リューセ:そうだね。治癒して回ろう。

GM:ゼナは回復魔法の効きが悪くなってきている。

ゼナ:人間じゃ、ないし……。

GM:それから、ルーベルの意識は戻らないよ。

トパーズ:「ゴーヴァ、直せそう?」

エノク:「すぐには無理です。それに、ここの設備じゃとてもじゃないけど……」

アルバス:「よし、『物質封印』を使ってゴーヴァをエスペルプレーナに運ぼう。このカバンのどこかに、魔法弾が入ってるはずだ」

サリース:アルバス、そんな高度な魔法使えたの?

GM:『物質封印』は基礎の基礎だぞ?

サリース:でもアルバスだし……。

アルバス:弾丸に魔法をこめたのはオレじゃないし。オレは弾を買っただけ。

GM:弾丸は持ってたことにしていいよ。じゃ、ゴーヴァに当たるかどうか判定しようか。

アルバス:こんな近くで、外すことがあるのか?

GM:撃つときクシャミするかもしれないし。

ビッケ:ガンバが「あぶなーい!」って間に入ってくるかもしれないしな。

ゼナ:余計なこと、するなー!!(笑)

アルバス:(コロコロ)余裕で成功してる。これでゴーヴァを運べる。

ゼナ:「早く戻りましょう。……ゴーヴァを、修理しないと……」

 エスペルプレーナ 整備室──

アルバス:「封印解いて、いいのか?」

サリース:「その前に図書館でハガイ博士に会った方がよくない?」

リューセ:「ゴーヴァ造った人だもんね」

ビッケ:「ゴーヴァは確か、この街の研究所で修理されたんじゃなかったか? そこの人たちに頼んだ方が確実では?」

シェオール:「二手に分かれよう。図書館に行くヤツと、研究所に行くヤツ」

ゼナ:『アイオーン』とは、ここでお別れ?

トパーズ:まさか! ゴーヴァを放ってはいけないよォ。

ニーヴェ:「……仕方ありません。しばらくこの『船』にやっかいに……」

アルバス:なにィ!?

リューセ:それはいい考え〜!

シェオール:確かにゴーヴァをこのままってワケにはいかないしな……。

サリース:何より、アルバスとお母さんの親子の触れ合いのために!

GM:さ、部屋割り決めようか。

リューセ:ニーヴェさんはアルバスの隣がいいよね〜。

ガンバ:妹も一緒の部屋でいいんじゃない? ユナと一緒でもいいけど。

オードー:そういえば妹さん、ドッペルゲンガーがどうとかって話はどうなっただ?

GM:ソックリさんということで納得したらしい(笑)。──じゃあニーヴェとイリスはアルバスの隣、と。あ、空いてないや。ユンケ・ガンバがいる。

アルバス:そうか。それは残念だ(笑)。

ガンバ:わたい、引っ越す。

アルバス:なにィ!

トパーズ:あたしとマフィ、ユナの隣でいいよ。

GM:ルーベルの部屋はどうする? 医務室にずっとおいとくの?

アルバス:トパーズの隣の部屋でいいんじゃないか?

GM:了解。――シェオールは……サリースの隣がいいかなァ(笑)。

サリース:それは……あたしへの生け贄兼監視役ってこと? ……ヘタに襲ったら斬られそうよね……。

GM:加藤チャゲとタモリは?

アルバス:アイツらは勉強部屋だろう。

ゼナ:ずっとテレフォンショッキングごっこやってるのかな……。

GM:……じゃ、これで決まりかな。

シェオール:ビッケは?

ビッケ:姿を見せていないから、部屋はいらない(笑)。
 

[部屋割り]
ルーベル
トパーズ
マフィ
ユナ
ニーヴェ
イリス
アルバス
ゼナ
サリース
シェオール
ガンバ?
エノク
レオ アン リディ
レオ アン リディ
オードー
リューセ

GM:ではでは、ゴーヴァを直すことにしますか。──まず図書館の方。ハガイ博士の残した資料から、ゴーヴァの設計図なんかは手に入れられたことにしよう。……でもこれ、かなり難しいよね、きっと。

サリース:カリストパラスにサポート頼めばOKじゃない?

ゼナ:ボクも一生懸命ガンバります。左手だけで。

トパーズ:ゴーヴァ、これ以上壊れることはないよね? いつかは直るよね?

GM:メモリが消えてしまうかもしれないけどね。そうなると、もう『別人』だよ。

ビッケ:我々はゴーヴァを直したという研究所に行ってみるか。そこのスタッフに手伝ってもらうのが一番いいだろう。

GM:8年も前のことだけど。

GM/スタッフ:「4年かけて、やっと使える形にするのが精一杯でした……。すぐに直すのは無理ですよ」

トパーズ:4年も待てないよォ。

マフィ:自分で何とかするしかないね。

GM:(ぼそっと)簡単に直す方法があるんだけどなァ……。

サリース:え? ……あ、そっか。ゼナに何とかしてもらえばいいんだ。

ゼナ:もちろん何とかしますよ!

サリース:そーじゃなくて、ゼネツーのときみたいに不思議な『力』で……。

ゼナ:ボクは……普通にガンバって直します。

サリース:あのとき、どうやって『あの状態』になったんだっけ?

GM:感情が高ぶったら、かな?

アルバス:感情が高ぶればいいんだな? ──リルル呼んでこい。

ガンバ:それは違うイミで高ぶってしまうだわさ。

サリース:それに、あたしたちはゼナにそういう『力』があるって知らないし。

アルバス:よし、ゼナ(栄養剤)を飲ませよう!

ゼナ:うーん……どうしたらいいんだろう……。

GM:熱い思いは……『奇跡』を呼ぶとオレは信じている(笑)。

リューセ:ゼナ、熱い演技よ!!

アルバス:──カリストパラス、風呂を入れてくれ!

オードー:それは『あつい』違いだべ。

アルバス:温度設定47度だ! まだまだこんなものでは熱湯士になれないぞ!

ゼナ:ボクは、普通にガンバって修理してるよ。それじゃダメなの?

GM:(その場合は、ゴーヴァの生命力判定をさせてもらうよ)

アルバス:3日ぐらい徹夜して、うとうとしてしまったときに、ふわっと羽根が出てくるとか。

GM:静かに熱い系だね。

オードー:(いきなり)ゴーヴァ! 死んじゃダメだ!

ゼナ:壊れちゃダメだ! だよ。

リューセ:ボクもゴーヴァと同じ気持ちを味わうんだー! と言って、手足を切り刻むとか。

一同:イタイイタイ……(顔をしかめる)。

GM:ま、どうするかはゼナ次第だよ。

ゼナ:そうなの? ──とにかく。ボクは黙々と作業を続けるよ。



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