アルバス:でたな夢オチ。「さてアルバス──」で始まると大概そうだ。
GM:ああそうさ(笑)。てことでさてアルバス──君はふと目を覚ました。自分の部屋の、自分の布団の中。で、ベッドの脇の上に──
サリース:やかましい。
GM:布団の横に、妹のイリスが立っているのだな。
サリース:かわいいけど、性格の悪い妹。
GM:『心』の『能動』値で判定してみて。
アルバス:(コロコロ)「成功してる」
GM:なんか、いつもと様子が違う。瞳がうるるん状態。
オードー:え! 『くりぃむレモン』!?
GM:恋する乙女のように……見える。
オードー:やっぱり『くりぃむレモン』だべ!!
やかましい(笑)。
GM:で、布団の中に入ろうとしてくるんだけど……どうする?
アルバス:何もしない。
サリース:来る者は拒まず。
アルバス:去る者は追わず。
GM:じゃあここから先は……18禁モードだねェ。
一同:ッええええェ〜!
ガンバ:いきなり刃物を取り出して刺しまくるとか。……『グロテスクな表現があります』っていう、そっちの18禁モード(笑)。
GM:うっはー……。──ってことはないことを祈りつつ、イリスは服を脱ごうとする。
アルバス:何もしない。
リューセ:何もしなくても、体って反応しない?(笑)
アルバス:浴衣だしな、オレ。
サリース:うーーん、ドキドキ……☆
リューセ:てことでここはひとつ、副交感神経判定を……(←ないって、そんなもん)。
アルバス:てゆーか、体の上に乗ってきた瞬間ヒザ蹴り食らわすけど。
GM:うっわァーー……。
アルバス:さらに『体のどこからでもナイフが出てくる』って特徴があるから、浴衣からもナイフが出てくる。
サリース:ちょっとちょっと……。
アルバス:ま、それはあんまりだから、ボディブロー一発ってとこだな。(コロコロ)当たったよ。
GM:「ぶごわァ!」って声とともに(笑)……君は目を覚ます。
アルバス:だろうね。
GM:んで…………君の横に白い髪の少女がいる。ボディブローを食らって今にも吐きそうな状態(笑)。
アルバス:ではさらにアゴにトドメの一撃を……。
一同:をいをい……。
ゼナ:でもこの子……なんか見覚えありません?
GM:XX3で出てきたね、確か。
アルバス:じゃ、オレは知らないな(←大嘘つき)。
GM:イリスによく似た少女だよ。年も同じぐらいに見える。──で、どうするって?
アルバス:いや、だからアゴに一撃入れる。子供だから吹っ飛ばせるだろう。
どんがらがっしゃ――ん!!
GM:(部屋の見取り図を見て)生けてある花の方に飛んでいくのかな……血が出てるだろうな、かわいそうに……。と、そこへ──
リルル:(ノックしながら)「アルバスさん、朝ですよ」
GM:いつもはゼナが来るんだけど、さすがにそんな元気はないらしい。
ガンバ:きっとノックできないんだわさ。
サリース:左手ですればいいじゃない。
ガンバ:きっと左手でノックしたらいけないんだよ、ゼナ的に。
リルル:「起きてますかー?」
GM:──ってことで、現実世界です。なのに、その少女はそこにいる。
リューセ:どうするのかなァ?
アルバス:布団をしまって、浴衣を直して、ドアを開ける。
一同:無視かいッッ!!
アルバス:何もないかのように振る舞う。
サリース:その子……ズタボロでおいてけぼり?
アルバス:うん。
リューセ:外道にもほどがあるわね……。
ゼナ:実はものすごくビビッてたりして(笑)。
アルバス:全然気にしてない。
てなわけで、いつものように朝ごはんである。
GM:ゼナはどうしてるのかな?
アルバス:ゼナはコーンフレークだろう。……そういう話じゃないんだな?
ゼナ:どうしてるんだろ? 病人みたいに寝てるのかな?
オードー:きっとリルルがごはん持っていったりしてんだべ。
ガンバ:ふやふやになったコーンフレークを。
GM:どう? 少しは落ち着いた?
ゼナ:落ち着きましたけど……どうしたらいいのか分かんないから、病人のフリしとく(笑)。
サリース:じゃあリルルが部屋に入ったところで外からドアをロックして……(夢想中)
アルバス:「……やっぱ顎は殴るより掌底の方が飛びやすいかもな……」
オードー:「顎だったら、かすらせて脳震盪さ起こさせる方が効果あるだ」
アルバス:「それじゃ上から吐かれてしまうだろうが。上からどけないとイミがない」
サリース:……なんでわざわざそういう話蒸し返すかな……。
GM:あともうひとつ、いつもと違うことが。──ユンケがいないんだな。
一同:別に、気にしてないんだけど。
サリース:よく見たらガンバが2匹いたりして。
GM:ユンケよりガンバの方がイタズラ好きなんだよね。
アルバス:ユンケとガンバにそんな住みわけがあったのか……(驚)。
ガンバ:かすかにあるんだわさ。
リューセ:「ユンケどうしたのか、ガンバに聞いてみようよ」(一同ガンバを見る)
ガンバ:そうしたらガンバまでいなくなってたりして(笑)。
サリース:そして誰もいなくなった……とか?
リューセ:「………………。ま、いいかァ。ユンケがいなくても気にしません〜」
サリース:「ユンケのことマトモに考えたりしたら、頭がおかしくなっちゃうって」
リューセ:「あ、そういえば今朝、アルバスの部屋から何か壁にぶつかるような音がしたっちゃけど……あれはなんだったと?」
アルバス:「知らんばい。……というか、お前は知らんでもよか。オレの部屋で何があろうがお前には関係なかろうもん」
GM:最近なまってるよな……アルバスとリューセ……。
オードー:おらがアルバスの部屋の掃除を……させてもらえねェだろうな、きっと。
リューセ:そのうち息吹き返して出てくるんじゃない?
あとは皆、黙々と食べるのみ……
GM:(ユンケ・ガンバのプレイヤーに)どうしたい?
ユンケ・ガンバのプレイヤー:したい。
GM:いや……したいと言われてもな……。
ゼナ:あれも死体 これも死体 もっと死体 もっともっと死体ィ〜♪(歌う)
オードー:話が進まなくなっちまっただ。
リューセ:それはたぶん、アレのせいだと思うの。
アルバス:何のことだ?
GM:じゃあ……ピューッと血を吹き出しながら、例の女の子が食堂に入ってくる(笑)。
リューセ(店員):いらっしゃいませェ〜! ご注文は?
オードー(客):チーズバーガーひとつ。
サリース(店員):セットメニューもございますけどいかがでしょうか?
オードー(客):チーズバーガーだけでいいです。
アルバス(店員?):普通チーズバーガー食うときはポテトとかも一緒に買うモンやろが!
ゼナ(店員?):セットで安うなっとんのや!
アルバス(店員?):ここで食うんかい、持って帰って食うんかい。
リューセ(客):あの……お持ち帰りで。
ゼナ(店員?):こォこォで食えっちゅーねん! どや、うまいか? うまいやろ? また来いよォ、顔は覚えたぞォー!!(叫)
GM:……長いボケだったな……。
リューセ:私のせいですぅ……。「あの……あなたは誰?」
白い髪の少女:(アルバスに向かって)「ボディーブローなんて……ヒドイです、王子」
一同:「王子ィ!?」
アルバス:(しばしの沈黙の後)「雑巾は3つ隣の部屋だ」
リューセ:「そ、掃除しろと……?」
ガンバ:その子の額に『にく』って書いて、アルバスの額に『肉』って書くだわさ〜。王子って呼ぶのはその人しかいないってことで。
リューセ:「アルバス、身に覚えは?」
アルバス:「あるワケないだろう」
ガンバ:実はミッチー王子だったりして。
アルバス:超ロマンチックなんだな。
リューセ:「──てゆーか、あなただぁれ?」
サリース:「その前に、ケガの手当してあげたら?」
アルバス:「その前に部屋の掃除してこい。部屋中掃除しろとは言わないから、自分が吐いたモノぐらい始末しろ。その後2階のカリストパラス特別端末『おタケさん』のところから花をもらってこい」
GM:……なんだそのおタケさんってのは……。いつの間にできたそんなもん……。
白い髪の少女:「………………」
ゼナ:GM、もっとリアクション早くしてよ。
GM:(いや、それをやるのはオレじゃなくて……)
ユンケ・ガンバのプレイヤー:えーと……さて……
リューセ:は?
ゼナ:ひ?
アルバス:ほーう。
白い髪の少女(ユンケ・ガンバのプレイヤー):「えーと……ここはどこですか?」
リューセ:「ここは……見ての通り食堂ですけど。──アルバス、何か知らないの?」
アルバス:「知らんがな」(←なぜか関西弁)
リューセ:「で……誰なの?」
白い髪の少女:「わたしはユナといいます」
オードー:銀河お嬢様伝説。
白い髪の少女(ユナ):にゃ、もちろんそのユナではないのだけれど。
オードー:なんだ、違うだか。
リューセ:「で、そのユナさんが何の御用?」
ユナ:「にゃにゃ……? 直前の記憶がなくなってて……なんでここにいるのか思い出せないんです……」
オードー:「丁度ここに医者もいるから(←エノクは医者ではないんだが……)診てもらうといいだ」
エノク:「まあ……ケガの治療ぐらいはしないとね」
アルバス:「部屋の掃除もな」
サリース:GM、ユナっていくつぐらい?
GM:8歳……かな。アルバスの妹イリスと一緒。外見もそっくり。
サリース:……さすがに範囲外か……。犯罪になっちゃう。
ゼナ:十分範囲内だ……(笑)。
オードー:おらも。
アルバス:それはキャラクターとしての意見じゃなくて、プレイヤーとしての意見だろう。
リューセ:「ねえ、しばらくここで暮らす? 刺激が多いから、治るかも」
サリース:「イヤな刺激ばかりだと思うけどね」
オードー:「それは言えてるだ」
エノク:「では、私が医務室に連れていきます」
オードー:「え? 先生にもそんな趣味が!?」
GM:媚薬浸けのサリースと『闘った』人だぞ(笑)。
アルバス:「そのあと、部屋の掃除だからな」
こうして、エスペルプレーナに(またまた)新たなクルーが加わった──