MOND REPLAYV

GM:「左に扉がある」

サリース:「聞き耳──成功」

GM:「ちゅうちゅうちゅう」

サリース:「ネズミか……。がちゃっ!」(扉を開ける)

GM:どどどどどど……。何百匹とゆーネズミが突撃してくる」

リューセ&リルル:「「きゃー!」」
 

 思わず飛びのいたリルルがゼナにぶつかり、ゼナはあわや下水の中へ──
 

ユンケ・ガンバ:「「糸をはいてからめるだわさぁ!」」

ゼナ:「ありがとー!」

ユンケ・ガンバ:「「でも引き上げるだけのパワーはない(笑)」」
 

 てなわけで、ゼナの入ったマユがどんぶらこどんぶらこと──
 

サリース:「引き上げる!(コロコロ) しっぱいぃぃぃ!」

ユンケ・ガンバ:「「今度は糸はかない(笑)」」

サリース:「いーやぁぁぁぁぁぁぁ!」
 

 どっぽーん!

 結局行き止まりだったので、一行は今度は右へ曲がることにする。
 

GM:「どうやって下水の川を飛び越えるのかな」

サリース:「サンダユウを踏み台にする」

リューセ:「サリースを踏み台にする」

サリース:「ちょっ、ちょっとぉ」

リューセ:「1回落ちたんだからもういいでしょ(笑)」

アルバス:「そうだな。サリース、頼んだ」

サリース:「しくしくしくしく……」
 

 サリースを踏み越え、一行は右へ。
 

GM:「しばらく行くと左右に分かれる」

アルバス:「下水飛び越えたくないから右」
 

 右に曲がって、しばらく進むと──
 

GM:「対岸に細い通路が見える」

アルバス:「下水飛び越えたくないから、このまままっすぐ進む」

GM:「そうすると、T字路に出る。水は右から左に流れてて、幅も広くなってるね。で、左右どちらにも100メートルぐらい先に『非常用出口』の文字が見える。右に行く? 左に行く?」

ユンケ・ガンバ:「「それとも戻る?」」

アルバス:「なんで戻るんだよ。──下水飛び越えたくないから、左の方に行こう」

GM:「ではここで聞き耳判定だ。『心回避』値で振ってみて」

ゼナ&リューセ:「「クリティカル!」」

GM:「なら『非常用出口』のランプの向こう、暗がりからざっざっざっざっという大勢の足音が……」

リューセ:「な、なに………?」

GM:「何かが行進してくるかんじだ。で、明かりに照らされて見えたのは──グリコおじさん、その数、100あまり!」

一同:「うわー!」

GM:「例の両手を上げたポーズでだんだん近づいてくる」

ゼナ:「こ、こわいかも……」

アルバス:「サリースを踏み台にして、反対側に逃げよう! あっちにも出口があったはずだ」

GM:「そーすっと、反対側からもざっざっざっざっとゆー足音が……。しかも今度は太鼓の音までする」

一同:「食い倒れ人形だぁ!」
 

 そのとーり。
 

アルバス:「くそ! 戻るぞ!」

ユンケ・ガンバ:「「ほーら言った通りだった。──でも戻っても今度はカニが出てきたりして(笑)」」

GM:「よく分かったねえ(笑)」

ユンケ・ガンバ:「「出るのかぁー!(笑)」」

ゼナ:「さっきあった細い通路、あそこに入るしかないですね」

アルバス:「サリース、また踏み台よろしく」

サリース:「もういい……もう好きにして……(涙)」(壊れかけてる)
 

 一行は細い通路へ逃げ込んだ。
 

サリース:「今回、なんかもう、完全に汚れ役……」

アルバス:「汚れ役じゃない。クソまみれだ」

リューセ:「その言い方イヤぁ……」(顔をしかめてる)

GM:「えーと、一番後ろはサリースかな。ちょっと『心』で判定して」

サリース:(コロコロ)「ぎりぎり成功してる」

GM:「じゃあ誰か後ろにいた気がするけど、気のせいかなぁ、とゆーぐらいか」

ゼナ:「奥へ進みます」

GM:「奥へ行くと、木の根が通路をふさいでる」

アルバス:「あらら。焼き払うか?」

リューセ:「それは危険なのでは?」
 

 そのとき、リルルの『クーア』が光ったかと思うと、木の根が動いて道が現れた──
 

リューセ:「わあ、すごい……」

サリース:「なるほど、この奥にクーアがあるのね……。てことは今回のことわざ教徒は『漁夫の利』かな」

アルバス:「いや、『佳人薄命』で会った瞬間ぱたっと倒れるとか……」

ユンケ・ガンバ:「「『目糞鼻糞を笑う』で向こうもやっぱり下水に落ちてるとか……」」

GM:(どれもおもしろいけど、どれもはずれ)「この根には浄化作用があるみたいで、木の根を越えると水がきれいになってる」

サリース:「水浴びしたいけど……ぜぇぇぇぇぇったい見られたくないヤツもいるし」

サンダユウ:「それは誰のことかな?(笑)水浴びするなら、水着貸してやるぞ。(後ろから抱きついて胸をつかみ)108の機能の1つ、水着。英語で言うところの──ウォーター、ウッド」
 

 つまんねーよ。
 

アルバス:「ドントルック、ウッドだろ」
 

 だからつまんねーって。
 

サンダユウ:「それとも服洗濯しようか? 108の機能の1つ、『口の中でパンティーもみ洗い』」

一同:「イヤだぁー! イヤ過ぎるぅー!(爆笑)」

サリース:「もういい……。水浴びはあきらめる……」

ゼナ:「奥に進みましょう」

アルバス:(ぼそっと)「なんだ、ウ〇コまみれのままか……」

 ザワザワザワ…… カサカサカサ…… ヒソヒソヒソ……
 

リューセ:「何か聞こえた?」
 

 それは木の葉の揺れる音か。それとも──人の囁く声か。
 

GM:「やがて広いホールのようなところに出る。壁一面が木の幹に覆われていて、その根が床にのびている。で、木の根は中央に向かって収束し、からまって台座のようになっている。で──中で何かが光ってるよ」

サリース:「後ろ警戒しとく。さっき何かイヤな予感がしたから」

アルバス:「そーいやブラックマーケットにいた連中も連れてきてるんだっけ」

GM:「おう。総金歯で扇子持ってる、がはは大阪商人たちが(笑)」

アルバス:「クーアを見せない方がいいかもな」

リューセ:「近寄ってみる。やっぱり、クーア?」

GM:「うん、クーアだね」

リューセ:「2つ目、ゲット!」

GM:「はーい、そこで後ろの方」

サリース:「はーい! カモーン!」

GM:「ではざざざっと4人ほど男が姿を現す。順に名乗るよ」

GM/ルガー:「『“気をつけよう。暗い夜道と曲がり角”のルガー!』」

GM/ツェンカー:「『“こんにちは。笑顔がつくるボクの町”のツェンカー!』」

GM/バイン:「『“飛び出すな。車は急に止まれない”のバイン!』」

GM/マーゴ:「『“赤信号、みんなで渡ればこわくない”のマーゴ!』」

リューセ:「“こんにちは。笑顔がつくるボクの町”って、なんかやたらと笑顔がさわやかそう(笑)」

アルバス:「なんかことわざっぽくないぞ……(笑)。まさか……」

GM/4人そろって:「『我ら、4人そろって“標語衆”!!』」



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