GM:「さて、エスペルプレーナに乗り込んで早3日。このまま行くとイルダーナという街に着く。この街は治安もいいし、街の人も気さくで陽気な人が多いらしい」
一同:「へえ……」
GM:「で、エスペルプレーナの食料が残り少なくなってきている」
サリース:「つまりその街で買い出しに行けと?」
GM:「そゆこと」
リューセ:「行くのはいいけど……誰がお金出すの?」
アルバス:「そりゃ、ジャッハさんだろ」
GM:「そ、そーなの?」
ゼナ:「だってボクたち、巻き込まれたんですよ?」
アルバス:「──と言いつつコインをちらつかせる(笑)」
GM:「はいはい、分かりましたよ。とほほ……」
それといった問題もなく、エスペルプレーナはイルダーナに入港した。
GM:「ようこそ、“出会いの街”イルダーナへ」
ゼナ:「ジャンク屋行きたいな」
リューセ:「素直に食料買い出しに行こうよぉ」
GM:「ジャッハはお財布担当だからついてかないといけないな」
サリース:「コックだからあたしも行く。バイクに乗っていこうかな」
プレイヤーA:「む、出番のにおいがする──違うの?」
GM:「まだだよ。──アルバスはどうする?」
アルバス:「みんなで行っても仕方ないだろ。オレは留守番しとく」
ユンケ:「じゃあわたいも残るだわさ」
GM:「では、お買い物開始だな」
わいわいと街へ繰り出す一行。
サリース:「えーと、お米と小麦粉とお肉と野菜と……」
ガンバ:「ジャッハさんのサイフをするだわさぁ〜!」
サリース:(コロコロ)「それは気づいた。やめなさい!」
アルバス:「誰かジャッハに言ってやれ。『サイフはあなたのモノだけど、サイフの中身はわたしのモノ』って(笑)」
サリース:「寒いよね、あのCM……」
GM:「食料の他に日用品とかも買っとかないとね」
リューセ:「そっか、忘れてた」
やがて夕食の時間になる。
ゼナ:「夕飯、晩飯、夜食、一日三食、健康生活(笑)」
アルバス:「オレ、呼びに来てくれないと食えないんだけど」
サリース:「じゃあ買ったモノを船に運ぶついでに、呼びにいってあげるわよ」
GM:「さあジャッハおすすめのお店に着いたよ。……あれ、ゼナは?」
ゼナ:「ジャンク屋行ってたら、みんなとはぐれちゃいました」
リューセ:「私が探しにいってくるね」
で、当然のように道に迷うリューセ。その間にゼナは自力で店にたどり着いてたりする。
サリース:「あれ、リューセは?」
ゼナ:「え? 会いませんでしたよ」
サリース:「ったくあの子はぁ……。あたし、探してくる」
リューセ:(店の前を通り過ぎながら)「ここはどこでしょう……?」
サリース:(がっくりと膝をついて)「あーんたねえ……」
リューセ:「ほえ?」
GM:「ではでは食堂の中ね。(グラスにジュースをついできて)はい、水の代わりにこれ飲んでて」
リューセ:「わーい。ノド渇いてたんだぁ」
ごくごくとジュースを飲む一同。実はこれ、GMのワナなのだ。
GM:「はーい、今飲んじゃった人、すみやかに手を上げるように」
サリース:「あー! 飲んじゃったぁ!」
リューセ:(グラスを空にしてから)「何だったの、これ」
GM:「イルダーナは別名『酒の都』とも呼ばれていて、街の人は水の代わりにお酒を飲んでいるのだ。お店でもちゃんと水を頼まないと、お酒が出てくる」
GM/ジャッハ:(水を飲みながら)「『どうしたんだね、みんな』」
アルバス:「こんのオヤジはぁ〜」
GM:「では飲んだ人は酔っ払い判定をしてもらおうかね」
みんなでころころサイコロを振る。出た目は──
リューセ:「1! 泣き上戸!」
ゼナ:「2! 怒り上戸!」
ユンケ・ガンバ:「「3! 笑い上戸──って、いつものことだわさ」」
GM:「4は、誰かれかまわず抱きつく……」
アルバス&サリース:「「あはははは……」」(乾いた笑い。この2人は4を振った)
ゼナ:「だいたいこの街は複雑すぎるんです!(怒)」(ドンッとテーブルを叩く)
リューセ:「ごめんなさいぃ〜。全部私が悪いんですぅ〜(泣)」
サリース:「よしよし、泣かないでね、リューセ──と言いつつ、抱きつく」
アルバス:「あ、オレも抱きつくならリューセがいいな」
ユンケ:「クルックー♪」
ガンバ:「じゃあわたいは服を脱ぐだわさ〜」
ゼナ:「そもそも5次元というのはですねえ!(怒)」
アルバス:「オレがここに存在しているのには、実は深い理由があるんだが、それを話すと長くなって──」
リューセ:「ごめんなさいぃ〜。ぜーんぶ私のせいなんですぅ〜」
GM:(ワケ分かんないな……)「食事も運ばれてくるから、適当につまんどいてね」
サリース:(抱きつきながら)「はい、リューセ、あーん」
リューセ:「しくしく。もぐもぐ。おいしいです。しくしく」