フローラ:おお、おいでなすったか。
ラズリ:眠い目をこすりこすり甲板に出てみよう。
GM:船の中が急にあわただしくなる。始めは何とか振り切ろうとするんだけど──
ラズリ:「ほらほら、はやくこぐのよガルフ!」
ガルフ:やっぱりオレはオールこぎなのかぁ〜!(笑)
GM:振り切るのは無理みたいだね。みんな戦闘の準備を始めてるよ。
ラズリ:あたしたちも手伝った方がいいのかな。
GM:手伝うどころか主戦力だよ。……ではここで、ルールを説明しよう。君たちには、「砂駆け」(ホバーボート)
か「砂蟲」
(トレーガ族が飼っている乗り物代わりの蟲) の後ろに乗って戦ってもらう。
フローラ:自分で飛んでもいいの?
GM:呪文とかブラジャーで飛んでもいいよ。特にラズリは「ブラジャーエンジェル」として船内でも人気者だからね。
ラズリ:なぜ……? なぜみんな知ってる……?
GM:「砂駆け」は安定性があるけど、上下運動ができない。毎ターン3Dを振って、15より大きい目が出ると転げ落ちる。
「砂蟲」は不安定だけど上下運動ができる。毎ターン3Dを振って、12より大きい目が出ると転げ落ちる。
急ターンとかするとさらにペナルティがつく。──誰がどれに乗るか決めといてね。
ラズリ:うーん、どうしよっかなぁ。
GM:今回は1ターンを1秒としない。ヘクスシートも使わない。テーブルいっぱいを戦場として、適当に走り回ってくれい!
クロヌシ:ふむ……。
GM:じゃあ「砂駆け」と「砂蟲」の模型を配るから、自分のコマを後ろに乗せてね。
クロヌシ:俺とガルフが「砂駆け」だ。
ラズリ:あたしは砂蟲とお話しができるからこっちにするね。砂蟲さん、よろしくね〜。
ティンベル:じゃあ、私も「砂蟲」だね。
フローラ:オレは『飛行』で飛ぶ。
クロヌシ:ブロロロロロ……。ホバーボートだぜぃ!
ティンベル:なんか……ミニカーで遊ぶ子供みたいだね(笑)。
ガルフ:あ、戦闘が始まるのか? じゃあこれをやっとかないとな。(マストの上にすっくと立って)
「天呼ぶ地呼ぶ人が呼ぶ、悪を倒せとオレを呼ぶ!
絶対正義! ジャスティスレンジャー!!!」
GM:なんやねん、絶対正義って(笑)。
ガルフ:巨大砂蟲に左の方から接近して飛び乗る。
ティンベル・クロヌシ:あ、同じことを考えてる(笑)。
ガルフ:(コロコロといろいろ判定して) 背中に飛び乗って──ざくっと一突き。25点の「刺し」な。で、このまま耐える!
GM:砂蟲暴れるぞぉ。近くにいるティンベルとクロヌシは落ちないかどうか判定してね。
クロヌシ:(コロコロ) 成功。
ティンベル:(コロコロ) 私も。
GM:砂蟲は方向を変え、フローラの方に向かっていく。
ラズリ:(はるか後方で)「ああ、みんな遠くへ行ってしまう〜」
エクス(←ラズリの「砂蟲」担当):「お嬢ちゃん、このまま俺と逃げないか?(笑)」
ラズリ:こ、この人はぁ〜(苦笑)。「みんなを追いかけて! 全速力!」
フローラ:(向かってくる砂蟲に) 『火球』ぱぁん! ダメージは16点。
クロヌシ:(「砂駆け」を砂蟲と平行に走らせながら) 関節のすきまを狙って突くぞ。(コロコロ) よし! 突いた後、そこから切り裂く。
ティンベル:(「砂蟲」を右から寄せて) 同じく飛び移る。
GM:1D振って1が出たらガルフの上に着地ね。(コロッ) ……さすがに出ないか。
ティンベル:右手を突き出しながら着地。飛び乗る反動で思いっきり突き刺す(コロコロ)失敗。
GM:甲羅をがりがり引っ掻いたってかんじだな。
ラズリ:あたしはまだ追いつけない。
ガルフ:ふっふっふっ、もうこの斬馬刀は何があっても抜かんぞ!
船員:(はるか遠くの船上から)「何やってんだ兄ちゃん、そいつは砂に潜るぞぉ!」
ガルフ:「なにー!?」
GM:では、痛みが我慢できないから砂蟲は砂に潜ることにしよう。
ガルフ:ほっほう、そうすると上にいるオレはどうなるのかなぁ?(笑)
GM:砂の中だからねえ。手を離しちゃうんじゃないかなぁ。
ガルフ:この斬馬刀、手から離れないって設定なんだけど(笑)。
GM:じゃあ砂の中にダイブだな。……どのぐらいダメージ食らうんだろ。
ラズリ:うーん……めんどくさいから、1D個だけサイコロを振るってことにすれば?
ガルフ:(コロッ) 6(笑)。6Dのダメージね。
ティンベル:砂蟲が潜る瞬間に自分の「砂蟲」に飛び移る。
GM:(コロコロ)「砂蟲」ドライバーの方は近づくのに成功してるよ。
ティンベル:(コロコロ) こっちも成功。無事飛び移れたね。
GM:砂蟲が顔を出すぞぉ。さっきより少し船寄りのところ。ガルフも一緒に出てくる(笑)。
ラズリ:しかもポーズを決めて(笑)。
GM:個人的には、鼻の穴から砂の塊を飛ばしてほしいなぁ。
フローラ:口からダーッて砂が出てくる方がいい(笑)。
ガルフ:それはいいとして、砂蟲の上で回転しながら4回斬りつける! そしてポーズを決める!
GM:(ダメージを聞いて) それは結構な……。ところで、動いてる砂蟲の上で回転しながらってのは──できるの?
ガルフ:もちろん《軽業》の判定はするぞ。
GM:マイナス10の修正ね。
ガルフ:それは……あ、失敗してる(笑)。
ガルフ:格好悪すぎるぞー!
ラズリ:でもそれでこそガルフだよ(笑)。
クロヌシ:今度は首の付け根を狙うぞ。(ゴロゴロゴロ〜)をを、キャンセルから必殺技につなげたぞ。
奥義の発動だ! ──最終的に36点の「切り」ダメージが9回な。2回クリティカルだから防護点は7回分引いてくれ。
ラズリ:クロヌシ絶好調だね。
クロヌシ:やっと調子が出てきたな。
GM:(ダメージを計算して) ……うわぁ、首がもげかけてる……(笑)。
ラズリ:あたしも近づいて攻撃しよ。(コロコロ)……3点。
GM:うわー、かわいいダメージだね(笑)。
ティンベル:もう一度飛び移るね。で、飛び乗ると同時に爆発技!
GM:ゆけい、砂蟲!(首をぐぐぐっと持ち上げて) クロヌシとラズリが固まってるな。そこに向かって超巨大頭突き!(笑)
クロヌシ:反対側に回って斬りつけるか。(コロコロ) ああっ、転げ落ちてる(笑)。
GM:はずみがついてるから吹っ飛ばされてくれ。
クロヌシ:(つぶれたカエルのようなポーズで)「あぁーれぇー!(笑)」
ガルフ:これでお前も画面外だな。
ティンベル:さっきぶち抜いたとこがあるでしょ?そこまで移動して、拳を体内にめり込ませてからもう一度爆発技!
GM:うっひゃー! 首が吹っ飛んだぁ! 首がもげて、胴体はびちびち直進した後、動かなくなる。まだビクンビクンと痙攣してるけどね。
ティンベル:首と運命を共にしちゃってるんだけど(笑)。(コロコロ)ダメ、脱出失敗。
ガルフ:爆発技だしな。ここはやっぱり──
ティンベル:「(つぶれたカエルのようなポーズで)あぁーれぇー!(笑)」
GM:ラズリも飛んできた首をよけるように。
ラズリ:おじさんお願い〜 (コロコロ) よけてる! おじさん、愛してるー!
エクス:「よっしゃ、このまま地の果てまで逃げるぜぇ!」
ラズリ:「やめんかぁ! ごすぅ!」(エクスの後頭部を強打する)
GM:(コロコロ) エクスは気絶。「砂蟲」は暴走。ラズリは……振り落とされてるね(笑)
ラズリ:「(つぶれたカエルのようなポーズで)あぁーれぇー!(笑)」
フローラ:「何やってんだ──かぁ!? (『飛行』の効果が切れて) あぁーれぇー!」(墜落する)
GM:ふう……(ため息)。