ラズリ:はーい。
GM:もちろんラズリには手伝ってもらうよ。他には?
クレリア:手伝ってもいいですけど。
GM:言っとくけど報酬はないからね。
クレリア:うっっ。
ラズリ:「アユモくーん、手伝ってね☆」
アユモ:(敬礼しながら)「もちろん!」
クレリア:「しょうがない、手伝いますか」
フローラ:じいさんに薬草のこと聞いてみる。
ペリダート:不治の病に効く薬? 知らん(笑)。
一同:あ、あのねぇ。
フローラ:薬草に詳しいんじゃなかったの?
ペリダート:「さすがの儂も不治の病はなぁ……。じゃが、樹人たちなら知っとるかもしれん」
フローラ:樹人?
GM:この間、亀人ってのが出てきたでしょ?
ティンベル:土地神とかいうやつら?
GM:そうそう。樹人は森に住んでいる【地】の土地神なのだ。もちろん動いたりしゃべったりする。
ペリダート:「彼らがどんな病気でも治してしまう『秘薬』を持っているという話を聞いたことがある」
ラズリ:「あるかもしれないんだ、薬」
フローラ:「で、樹人たちはどこに住んでいるの?」
ペリダート:「ラピスの森にもいることはいるんじゃが……『長』はシャルトルーズの森に住んでおる」
ラズリ:シャルトルーズの森──人間は入れないってところだね。
フローラ:誰も入れないのにどうして湖があるって分かったの?
GM:それはほれ、世界の七不思議ってやつだ。
クロヌシ:違うと思うぞ。
GM:──それよりほら、そろそろ宴が始まるぞ。
ラズリ:「わーい、パーティーだぁ!」
クレリア:「好きですねぇ、ほんと」
GM:もちろん参加してくれるよね。
クレリア:じゃあ給仕でもしましょうか。
ティンベル:肉の補給をしておこう。
ラズリ:あんまり肉を食べない種族なんだけど。
グレン:すみっこで細々と飲み食いしていよう。
GM:カレンはパタパタ走り回ってるぞ。
カレン:「あれはなにかな? これは?」
ラズリ:「やめて〜。それに触っちゃだめぇ!」
GM:オペリオ、なんかできた?
オペリオ:♪まずはジャブ程度♪
GM:大きな声で歌ってね。
オペリオ:「♪イスタンブール怪獣だ うを〜!♪」
一同:なんじゃそりゃ〜(笑)。
オペリオ:♪次、本番♪
GM:どうぞ(笑)。
オペリオ:♪奈良一周世界の旅〜
今日は東大寺 明日はガンダーラ
あれはバシルーラ おれはパンシロン
腰にパンタロン かくかく
──おわり♪
一同:(爆笑)
ティンベル:奈良で世界一周はできないよ(笑)。
グレン:バシルーラって……(笑)。
オペリオ:♪うーん、うけたねぇ♪
ペリダート:「ラズリ、ラズリ」
ラズリ:「なぁに、おじいさま」
ペリダート:「マラカイトが大事な話があるらしい」
マラカイト:(うなずいて)「ラズリ、世間一般ではAとかBとかCとか言われるものがあるが……どこまでいった?」
ラズリ:「なっっ☆」
マラカイト:「Aか? Bか? Cか?」
ラズリ:「なんてこと聞くのよ!」
マラカイト:「大事なことなんだ〜」
ラズリ:(アユモの方を横目で見ながら)「えーと……、A……かな」
マラカイト:「なんとぉ!」
ペリダート:「接吻じゃ! 接吻じゃ!」
マラカイト:「相手をつれてこ〜い! わしが殺してやる〜!」
ラズリ:(ぷっつん)「いいかげんにしろぉ、こんのよっぱらいがぁ〜!」
マラカイト:「ぶった〜! アメシストぉ〜ラズリが、ラズリが不良のようなことを〜!」
ラズリ:「ふん」
クレリア:……やっぱり変な親子。
GM:さて、そうやって盛り上がってるところへ、ひょっこりと小さな人影がふたつ。
ラズリ:ひょっとしてコロボックル?
GM:そうだよ。
ティンベル:タンパク質の摂取を……。
GM:こらこら、食べるんでないよ。
クレリア:で、なんの用なんですか?
GM:ペリダートのところに行ってぼそぼそと話をしている。その間に君らに土地神について説明しておこう。
フローラ:さっき話に出た樹人とか?
クロヌシ:亀人なんてのもいたな。
GM:最初から説明していくよ──
【地】の神(森、台地、地底、砂漠などに住む一族。樹人や亀人が有名)
【水】の神(海、河、湖、沼などに住む一族。空を飛べるものもいる)
【風】の神(鳥人たちがほとんど。高山地帯に住むものが多い)
【火】の神(めったに生まれない土地神でひとりも存在していないときもある)
そして、それらを統べる【竜】の神(竜人。ベール山の奥地に住む)
GM:ちなみにコロボックルは【地】の土地神の一番下っ端。
クレリア:と、いうことは……。
ペリダート:「すまんが全員集まってくれんか。──大変なことになった」
ラズリ:「はーい」
クレリア:「土地神たちに何かあったんですか?」
GM:御明察。【水】の一族と【地】の一族が争いを始めたらしい。
一同:「ええ!?」
ラズリ:「今までは仲良かったんでしょ? なんで突然……」
GM:コロボックルの話をまとめると──
つーことで、ラピスの森の樹人たちは、シャルトルーズの森へ使者を送ることにしたのである。
フローラ:死者?
GM:使者だよ。情報を集めにいくの。
サードニクス:「【風】の土地神たちのところには私が行きます」
ペリダート:(うなずいて)「──ラズリとその仲間たちよ」
ラズリ:「はい」
ペリダート:「お前たちには、使者殿の護衛をしてもらいたいのだが」
フローラ:「シャルトルーズの森まで? アタシはかまわないわよ。どうせ行くつもりだったから」
グレン:「…………」
GM:あ、そうだ。グレン。
グレン:なんだ?
GM:海の一族って話を聞いたとき、君は頭が割れるように痛くなる。
グレン:(頭を押さえながら)「フィーユのやつはいるか?」
GM:いるよ。君に歩み寄ってくる。
フィーユ:(目を閉じて)「これから始まる旅は過去を探す旅。真実が知りたければ、旅立つがよい」
グレン:「ちょっち気に入らねえが……(汗で濡れた前髪をかきあげて)やってやろうじゃねえか」
クロヌシ:報酬は出るのか?
GM:やってくれるならそれなりは。宝石をいくつかあげるよ。
クロヌシ:「……いいだろう」
ティンベル:「護衛してれば強いヤツに会えるかも……。私も行く」
オペリオ:「♪行けばいいんでしょ、行けば(笑)♪」
クレリア:「もちろん行きます」
ラズリ:「行かない──なんて言えないよね。おじいさまの命令なら行くよ」
GM:全員OKね。さてさて、コロボックルたちが使者を連れてくるよ。